映画「モンタナの西」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
モンタナの西（別題：大西部の誓い）の紹介：1964年アメリカ映画。死んだ親友のダメ息子を立ち直らせるために元保安官が通販カタログを頼りに花嫁をさがす。この異色西部劇の脚本・監督のバート・ケネディはランドルフ・スコット主演、バッド・ベティカー監督の西部劇『七人の無頼漢』の脚本家として映画のキャリアをスタートさせ、監督としても『女ガンマン・皆殺しのメロディ』等多くの西部劇を手掛けた。
監督：バート・ケネディ 出演者：バディ・イブセン（ウィル・レーン）、ケア・デュリア（リー・キャリー）、マリー・ウィンザー（ヘレン）、ウォーレン・オーツ（ジェイス）、ロイス・ネトルトン（アニー）その他
この解説記事には映画「モンタナの西」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
元保安官のレーンがモンタナ州コングレスに来た。死んだ友人ベンの息子で、酒と賭け事と女にまみれた生活を送るリーをサルーンで見つけるが、旅の途中で出会った生意気な若造に他ならなかった。その晩は喧嘩でのびてしまったリーを馬車に乗せて、荒れ果てた牧場に運ぶ。
翌日レーンは、ベンから死の直前に送られた権利書をリーに見せる。牧場はレーンに預けられ、リーがちゃんとした後継者になった時にリーに返却されるというのがベンの意志だった。リーはふてくされるが、悪友ジェイスにレーンを追い出そうぜと励まされる。そして今度は酔いつぶれてコングレスの保安官の馬に乗せられて帰る。保安官も見込みなしと考える若者をレーンはどう立ち直らせるのだろうか。
便所の紙に使っていた通販カタログを見てレーンにアイデアがわく。ベンもダメ男だったがリーの母親と結婚してまともになった。レーンは通販カタログで花嫁に応募する広告を出しているカンザスシティの女たちの住所をメモしてリーの花嫁をさがしに行く。何人か当て外れの候補者に会った後に行った、メモの住所はサルーンだった。
女主人ハンナはサルーンの仕事に嫌気がさす度に通販カタログに広告を出してきた。レーンを見て今度こそ希望の男が現れたかもと思ったハンナは、花婿が自分よりずっと若い男と知って少し落胆するが、レーンが帰りかけたところであることを思いつく。掃除をしていたアニーを呼び、あなたは酒場に向かないからモンタナに行けと命じる。レーン、アニー、そしてアニーの一人息子のマシューが汽車でコングレスに着く。
結婚がいやで女友達のマリエッタの部屋にしけこんでいたリーをジェイスに連れてこさせ、川で信者に洗礼をしていた牧師の前で式が行われる。祝賀パーティーで皆ダンスに興じるが、リーだけは悩む。アニーに自分はろくでなしであることを告白し、リーがまっとうになったと思ってレーンが出て行ったらアニーも出て行ってかまわないと言う。
アニーはレーンを騙すのにリーと協力すると約束し、二人は別々のベッドで寝る。二人はベンが作りかけで死んだ家の建築を再開する。家ができるにつれて、リーとアニーは夫婦らしく見えてきたが、レーンはアニーに愛のない結婚をさせたことを後悔する。
牧場の牛はベンの死後ジェイスがリーを騙して盗み続けていた。レーンはジェイスと付き合うなとリーに言うが、リーは怒って家を出ていく。サルーンで酔っぱらってマリエッタの家に行くが、あなたはアニーを愛していると言われて追い払われる。結婚指輪をアニーに渡していないリーのためにマリエッタは自分にはもう必要のない指輪を後払いということにして与える。
ジェイスはリーに、今はレーンのものである牛を全頭盗んで売ろうともちかける。ジェイスのたくらみに乗り、牧場を取り戻すことをあきらめて家を出ると決めたリーは、その夜遅く帰宅してアニー宛ての別れの手紙を書く。ちょうどその時、ジェイスたちが建築途中の家に放火していた。たまたまその中にいて火の手に囲まれたマシューをリーが救い出す。ジェイスに牛を盗ませたと言うリーの愚かさにさじを投げてレーンは牧場の権利書を渡すが、さすがにリーも目覚める。
夜明けの列車に乗せられる前に馬を取り返そうと、リーとレーンは町に向かう。朝、深い霧の中、馬を返せと言うリーに力づくで奪い返してみろと答えるジェイス。ジェイスたちのいる方へ向かってレーンとリーは歩き続ける。リーはジェイスに肩を撃たれるが、レーンが二発でジェイスをしとめる。
家を建てるための木を伐りにリーはマシューを連れて森に行く。レーンはアニーの引き留めを断って一人去っていく。彼の行き先はヘレンのサルーンだった。
以上、映画「モンタナの西」のあらすじと結末でした。
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