獣は月夜に夢を見るの紹介:2014年デンマーク,フランス映画。デンマークの閉ざされた小さな漁村を舞台に、ある衝撃的な秘密を抱えた孤独な少女とその過酷な運命を、周囲の人間模様も含めて描いた北欧発のミステリー・ホラー作品です。
監督:ヨナス・アレクサンダー・アーンビー 出演:ソニア・ズー(マリー)、ヤーコブ・オフテブロ(ダニエル)、ラース・ミケルセン(マリーの父)、ソニア・リクター(マリーの母)、スティグ・ホフメイヤー(ラーセン医師)ほか
映画「獣は月夜に夢を見る」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「獣は月夜に夢を見る」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
獣は月夜に夢を見るの予告編 動画
映画「獣は月夜に夢を見る」解説
この解説記事には映画「獣は月夜に夢を見る」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
獣は月夜に夢を見るのネタバレあらすじ:起
北欧・デンマークの閉ざされた小さな漁村。美しい少女マリー(ソニア・ズー)はこの村で父(ラース・ミケルセン)や母(ソニア・リクター)と共に暮らしていました。母は難病を抱えており、不自由な車椅子の生活を余儀なくされていました。マリーはそんな母の介護をしていました。マリーは定期的に町医者のラーセン医師(スティグ・ホフメイヤー)の健康診断を受けていますが、マリーは自分がなぜ診断を受けているのか、母がどのような病気にかかっているのかは知らされていませんでしたが、薄々母の遺伝が関係しているのではと感じ始めていました。マリーの母はなぜか村人たちから忌み嫌われており、マリー一家もまた村人とは距離を置いていました。
獣は月夜に夢を見るのネタバレあらすじ:承
やがてマリーは体に違和感を訴えはじめ、体中が毛深くなり出していることに気が付きました。ある日、マリーは母の訪問診察に来ていたラーセン医師のカバンから資料をこっそりくすね、その中から謎の爪痕などが写された写真を発見します。その頃、村の水産加工工場で働き始めたマリーは、同僚で好青年のダニエル(ヤーコブ・オフテブロ)と知り合い、互いに惹かれ合いますが、意地悪な同僚エスベン(グスタフ・デキアー・ギース)から執拗ないじめを受けていました。やがてマリーの胸には謎の痣ができ、感情も攻撃的になっていくのがわかりました。ラーセン医師はこれからマリーも体中が毛深くなり性格も攻撃的になると説明、母に処方されたものと同じ薬を飲ませようとしますが、母のように寝たきりにはなりたくないマリーは拒否します。
獣は月夜に夢を見るのネタバレあらすじ:転
マリーは病気の原因を探るため、ラーセン医師の資料から見つけた手掛かりを元に廃漁船へと向かいます。そこは写真に写っていた謎の爪痕がありました。持ち主だったロシア人2名はどうやら爪痕の主である謎の獣に殺された模様でした。マリーはダニエルと距離を縮め、遂に結ばれますが、その間もマリーの異変は進行していました。自宅に戻ったマリーは父とラーセン医師に取り押さえられ、注射を打たれそうになりましたが、その時突然母が獣のようにラーセン医師に襲い掛かり殺害してしまいます。マリーはこの時、初めて自分と母が普通の人間ではなく「人狼」であることを理解します。そしてマリーが打たれそうになった注射とは、人狼になることを抑止するための薬でした。村人たちはマリー親子の秘密を知って迫害していたのです。
獣は月夜に夢を見るの結末
数日後、マリーの母は浴槽で謎の死を遂げます。葬儀の後、マリーは父の制止を振り切って職場に向かいますが、帰り道にエスベンら職場の同僚や村人数人に襲撃されます。逃げるうちに遂にマリーの身体は完全な人狼と化し、エスベンを殺害して逃走します。マリーはダニエルと共に村を出る決意を固め、父に別れを告げて港へ向かいますが、待ち合わせていた廃漁船付近で村人たちに捕まり、漁船に拉致されてしまいます。追い詰められたマリーは遂に人狼へ完全に覚醒し、村人たちを次々と血祭りに上げていきました。ダニエルが漁船に駆け付けたところ、マリーは最後の一人にとどめを刺していたところでした。ダニエルはマリーを受け入れて優しく抱きしめ、二人はそのまま漁船で村を離れていきました。
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