ヒトラーに盗られたうさぎの紹介:2019年ドイツ映画。突然父からスイスに逃げると告げられた主人公のアンナ。大好きなお手伝いさんや思い出の品々、何より大切にしていたうさぎのぬいぐるみに別れを告げて、家族でスイスに移っていきます。アンナ家族は行く先々で苦労しながらも前向きに生きていきます。
監督:カロリーヌ・リンク 出演:リーヴァ・クリマロフスキ(アンナ・ケンパー)、オリヴァー・マスッチ(アルトゥア・ケンパー)、カーラ・ユーリ(ドロテア・ケンパー)、マリヌス・ホーマン(マックス・ケンパー)、ウルスラ・ヴェルナー(ハインピー)、ユストゥス・フォン・ドナーニー(ユリウスおじさん)、ほか
映画「ヒトラーに盗られたうさぎ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヒトラーに盗られたうさぎ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ヒトラーに盗られたうさぎの予告編 動画
映画「ヒトラーに盗られたうさぎ」解説
この解説記事には映画「ヒトラーに盗られたうさぎ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヒトラーに盗られたうさぎのネタバレあらすじ:起
演劇評論家である父アルトゥア(オリバー・マスッチ)に9歳の娘アンナ(リーヴァ・クリマロフスキ)は、ある日、住み慣れたドイツからスイスに逃げることになります。
それは父がかねてより反対していた政治家のヒトラーが選挙に勝利し、それにより反対者の粛清が始まると予感していたからでした。
たった1つだけ荷物を持っていって良いと母に言われたアンナは、泣く泣く大好きなうさぎのぬいぐるみや家政婦、思い出の品々に別れを告げて、父と母ドロテア(カーラ・ジュリ)、アンナと兄のマックスの一家は、一路スイスを目指すことになりました。
検閲で怪しまれながらも、どうにかスイスに到着、入国することができました。田舎村のペンションにしばらく世話になることになったアンナ達、ドイツではナチスが変わらず優勢となり政権を取っていたため、しばらくは帰れそうにありません。
ヒトラーに盗られたうさぎのネタバレあらすじ:承
アンナやマックスはスイスの方言をあまり聞き取ることが出来ないため学校の授業も楽しくなく、生活に馴染めずにいました。
父と母は早々に馴染んでいましたが、収入源だった執筆活動もここでは出版ができません。家族の身の安全は保証されましたが、生活はなかなか楽にはなりませんでした。
アンナは学校の先生から、父アルトゥアが危険な思想家として懸賞金がかけられていることを知ります。アンナも父の考えは危険だと悟るようになり、相変わらず自らの思想を貫こうとする父の発言を諌めるようになりました。
マックスも同様に、同じペンションで過ごしているナチスのドイツ人家族に積極的に話しかけ、敵意がないことを示そうとします。
ヒトラーに盗られたうさぎのネタバレあらすじ:転
やがてドイツを離れてアンナが10歳の誕生日を迎えます。家族も日々の生活にようやく慣れてきましたが、やはり変わらない生活苦が理由で、スイスを離れて仕事をしようとフランスへ移る事になったのです。風呂もトイレもないアパートにアンナは少しがっかりしました。
演劇を紹介する仕事を始めたアルトゥアでしたが、給料は安く、スイスより物価の高いフランスでは生活もままならない状況でした。
アンナも落ちているコインを拾ったりと健気な姿を見せます。しかし生活苦はどうにもならず、やがて家賃すら払えない状況になってしまいます。食べるものもなくなり、ユダヤ人という事を罵られたりもしました。
ある日、アルトゥアがかつて酷評した演出家シュタインと出会います。シュタインは昔の事は気にしていない様子で、家に招待してくれます。プライドの高いアルトゥアの反対を押し切り、母子でシュタインの招待を受けて家に向かいます。
そこでようやくまともな食事にありつきます。すっかり仲良くなった帰りには、いらない服をたくさんもらって帰りました。父は不機嫌でしたが、皆気にしていないようでした。
ヒトラーに盗られたうさぎの結末
こうしてアンナ達はなかなか通じないフランス語に苦労しながらも、1年過ごした頃にはアンナは作文コンクールで賞金を貰うほどになっていたのです。
アルトゥアの書いたナポレオンを題材にした小説に買い手がつき、その買い手がイギリス人だったことから、今度はイギリスに移ることになりました。
今度は英語、皆当然のように聞き取れないし話せません。しかしアンナもマックスもどうにかなるさと気にもしていない様子です。
苦労に苦労を重ねた経験がアンナ達を強くしたのでしょう。後にアンナはイギリスで絵を学び、絵本作家になったこと、マックスがイギリスで初めての外国人裁判官になったことが語られます。
以上、映画「ヒトラーに盗られたうさぎ」のあらすじと結末でした。
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