月の瞳/イヴたちの恋の紹介:1995年カナダ映画。神学を教える女教師と奔放なサーカス団員の女性との恋愛模様を描いた作品。厳格な宗教の教えのもと自己を抑圧してきた主人公が内なる欲望に目覚めていく様が官能的に綴られていきます。
監督:パトリシア・ロゼマ 出演者:パスカル・ビュシエール(カミール)、レイチェル・クロフォード(ペトラ)、ヘンリー・ツェーニー(マーティン)、ドン・マッケラー(ティモシー)、デイヴィッド・フォックス(牧師)、ほか
映画「月の瞳」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「月の瞳」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
月の瞳の予告編 動画
映画「月の瞳」解説
この解説記事には映画「月の瞳」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
月の瞳のネタバレあらすじ:起
カミールは大学で神学を教えている保守的な女教師です。カミールには同僚のマーティンという恋人がおり、礼拝堂付きの牧師からは結婚を期待されています。ある日可愛がっていた愛犬ボブが道に飛び出して事故死するという悲劇がカミールを襲います。カミールがコインランドリーでボブの死を嘆いていると、若い女性ペドラが心配して話しかけてきました。ペドラはカミールの洗濯物を取り出すのを手伝ってくれました。家へ帰り、洗濯物を広げてみるとペドラの洗濯物を間違えて持ち帰ってきたことに気付きます。洗濯物の中には幻想サーカスと書かれたカードが紛れ込んでおり、カミールはカードに書かれた住所を訪ねます。
月の瞳のネタバレあらすじ:承
ペドラはサーカスの団員でした。ペドラはカミールを住まいのトレーラーハウスへと招き入れ、もう一度会いたくてわざと洗濯物を入れ違えたと告白します。レズビアンのペドラはカミールを口説き始めますが、カミールは激しく動揺し自分の洗濯物を引き取ると早々と引き揚げていきました。その後カミールの自宅の前にやってきたペドラは手紙を巻き付けた矢をカミールの部屋に投げ込みます。カミールが手紙をひろげるとそこには謝罪の言葉が綴られていました。カミールはペドラの熱意に負けて彼女を部屋に通します。そして好奇心から二人はキスを交わします。カミールは少しずつペドラに惹かれていきますが、家へやってきた牧師にペドラの存在が知られてしまうと、彼女との関係をひた隠しにしようとします。ペドラは同性愛を罪だと考える牧師への罪悪感から保身に走ったカミールに幻滅してしまいます。
月の瞳のネタバレあらすじ:転
ペドラを忘れられないカミールは彼女に会うため再びサーカス団を訪ねます。その後二人はデートを重ね、ついに一線を越えてしまいました。カミールが同性愛者であることを知った牧師は今でも神を信じているかと彼女に問いますが、カミールは答えることができませんでした。ペドラはサーカス団の団長から借金苦のため今の土地を去らなければならなくなったと告げられます。一方マーティンはペドラと逢瀬を重ねるカミールを目撃してしまい、衝撃を受けます。しかしそれでもカミールが一時的に自分を見失っているだけだと思い込んでおり、マーティンはカミールに自分を選んでほしいと結婚を迫ります。ペドラのサーカス団は別の町へと移動する日が近づいていました。ペドラとマーティンの間で複雑に揺れるカミールは酒に酔い、雪の降り積もる森の中で眠り込んでしまいます。
月の瞳の結末
夜引越しの準備をしていたサーカス団の一員が雪の中で冷たくなっているカミールを見つけ、ペドラに知らせます。ペドラは死んだように眠り込むカミールを一晩中抱きしめ、温め続けました。翌朝、サーカス団の車は郊外を走り抜けていました。車中にはペドラとすっかり回復したカミールの姿がありました。カミールはペドラと共に生きる道を選んだのでした。
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