爆走トラック’76の紹介:1975年アメリカ映画。長距離トラック運転手が運送会社の支配下にあった1970年代のアメリカ・アリゾナを舞台に、運送会社の背後につく巨大勢力の理不尽な要求や妨害にも屈せず己の正義を貫く一人のトラック運転手の闘いを描いたカーアクション作品です。
監督:ジョナサン・カプラン 出演者:ジャン=マイケル・ヴィンセント(キャロル・ジョー・ハマー)、ケイ・レンツ(ジェリー・ケイン・ハマー)、スリム・ピケンズ(ドゥエイン・ヘラー)、L・Q・ジョーンズ(バック)、ドン・ポーター(カトラー)ほか
映画「爆走トラック’76」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「爆走トラック’76」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「爆走トラック’76」解説
この解説記事には映画「爆走トラック’76」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
爆走トラック’76のネタバレあらすじ:起
兵役を終え、故郷のアリゾナへ帰ってきたキャロル・ジョー・ハマー(ジャン=マイケル・ヴィンセント)は婚約者のジェリー(ケイ・レンツ)と結婚、新たな人生をスタートさせました。トラック運転手になろうと決意したジョーは銀行ローンを組んでフォード製の大型トラックを買い、古くからの知人で運送会社のマネージャーをしているドゥエイン・ヘラー(スリム・ピケンズ)から仕事をもらうことにしました。しかし、積荷の中には禁制品のスロットマシンやタバコが混ざっており、怒ったジョーは仕事を拒否して立ち去りました。しかしその帰り道、ジョーはパトカーに止められていきなり手錠をかけられ、ドゥエインの事務所にいたゴロツキたちが現れ、ジョーに暴行をしかけてきました。
爆走トラック’76のネタバレあらすじ:承
この町では組織に刃向かうものには容赦なく、警察さえも組織とグルだったのです。ジェリーの手厚い看護をうけて回復したジョーは新しい仕事を探しに行きましたが、どこの会社にも組織の手が回っており、ジョーに仕事が回されることはありませんでした。既にジョーの子を身籠っていたジェリーも働きに出ましたが、生活は苦しくなる一方でした。意を決したジョーはライフルを手に取り、ドゥエインや運送会社社長のバック(L・Q・ジョーンズ)を脅し、無理やり仕事をとるという実力行使に出ました。ジョーはポップス(サム・ローズ)を相棒にトラックを走らせ、暴漢の妨害を退けながらもようやく目的地に辿り着きましたが、ジョーらが運んだのは既に腐っていた野菜ばかりでした。
爆走トラック’76のネタバレあらすじ:転
ドゥエインやバックを陰で操り、禁制品の闇取引を仕組んでいた黒幕は巨大企業“グラス・ハウス”社長のカトラー(ドン・ポーター)でした。カトラーは手下に命じてドゥエインを殺し、その罪をジョーに擦り付けようとしましたが、ジェリーの懸命の証言によりジョーは無罪放免を勝ち取りました。しかし、帰宅したジョーとジェリーが目の当たりにしたのは、ペンキで塗りたくられた愛車の大型トラック、そして無残にも惨殺されたポップスの遺体でした。ジョーは運転手仲間と共に立ち上がり、運送会社を襲撃してバックを袋叩きにすると、カトラーの元に乗り込んでその違法ぶりを非難しました。
爆走トラック’76の結末
一度は渋々ながらも罪を認めたカトラーでしたが、手下に命じてジョーとジェリーの寝込みを襲わせ、家に火を放ちました。流産してしまったジェリーの姿に遂にジョーの怒りは頂点に達し、ライフルを手に取り愛車のトラックを走らせてカトラーの本拠ビルへと走らせました。悪徳警察や武装した警備員を振り切り、坂を駆け上がったトラックは“グラス・ハウス”の象徴である巨大なガラスの塔めがけて突入、塔を突き破ってトラックは大破しましたが、ジョーは辛うじて一命を取り留めました。そしてジョーにはジェリーの、そして町の人々の無言のうちに彼を讃える視線が注がれていました。
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