ザ・チャイルドの紹介:1976年スペイン映画。スペインのリゾート地を訪れた夫婦が祭りで騒がしい街から離れ、静かな離れ島へ渡ったことにより、殺人鬼と化した子供達の集団に命を狙われるという、隠れた名作ともいえる問題作です。子供を殺人鬼に仕立てた不条理さが今ではカルトムービー化しています。
監督:ナルシソ・イバニェス・セラドール 出演:ルイス・フィアンダー(トム)、プルネラ・ランサム(エヴリン)、アントニオ・イランソ(少女の父親)、ルイス・シヘス(エンリケ)ほか
映画「ザ・チャイルド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・チャイルド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ザ・チャイルド」解説
この解説記事には映画「ザ・チャイルド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・チャイルドのネタバレあらすじ:起
冒頭ナチスによるユダヤ人大虐殺の実写フィルムが流れます。続いて世界の紛争により飢饉、死んでゆく人々の報道フィルムが延々流れます。スペインのベナビスの海水浴場で子供が波打ち際で裂傷のある女性の遺体を発見しました。夫婦であるトムとエヴリンがベナビスにやってきました。祭りの最中で街は大賑わいでした。その為ホテルも満室で二人は個人の宿を紹介され泊まることになりました。騒がしいベナビスから近い静かなアルマンソーラ島を紹介されました。観光地ではないが静かでいいところだと言われました。エヴリンは妊娠していました。二人には子供が二人いるので3人目でした。翌朝二人は小舟を借りトムの操縦でアルマンソーラ島へ向かいました。
ザ・チャイルドのネタバレあらすじ:承
島は白い建物が並ぶ綺麗な風景でした。港では子供たちが釣りをしたり泳いでいました。二人は街を歩きますが人影が全くありません。レストランもしばらく人がいた形跡がありませんでした。エヴリンを置いてトムが食料を探しに行ったとき、エヴリンの所へ女の子が近寄って来ました。妊娠したお腹を触って黙って出て行きました。トムはスーパーに入りますが、横の通路で女性が死んでいるのに気づかず出て行きました。そして食料や必要なものを調達しエヴリンの元に帰って来ました。店の電話が鳴りトムが出ますが言葉が通じず電話は切れました。ホテルに着いた二人でしたがフロントには誰もいません。ドイツ人のパスポート見つけ、6号室と7号室の鍵が無いのに気づき部屋を訪ねますが6号室には人影はありませんでした。そしてやっと見つけた老人を女の子が杖で殴り殺しました。逃げた女の子の後を追うと、そこでは子供たちが殺した大人を吊るして遊んでいました。
ザ・チャイルドのネタバレあらすじ:転
トムはホテルの電話で警察に電話をしますが通じません。訪ねていない7号室を開けると男が死んでいました。ホテルの中でエヴリンの叫び声が聞こえとむが戻ると男がいました。彼によると突然子供たちが笑い出し、集団となってナイフを持ち大人たちを殺し始めたと言います。再び言葉の通じない女性から電話があり切れました。トムは女性を探しに行きました。教会に人影を見つけ中を見ると、殺した女性の服を男の子たちが脱がしていました。ホテルに戻り3人でいると女の子がやって来て、生き延びた男にパパこっちに来てと言っています。男は女の子と手をつないで一緒に行きますがやがて叫び声が聞こえました。トムとエヴリンは走って逃げました。やってきた港への道は子供達が大勢待ち伏せて遮っていました。道に置いてあったジープに乗り別の港へ向かいます。入り江で女性を見つけ休ませてもらう事にしました。
ザ・チャイルドの結末
一休みして外に出ると子供の数が増えていました。隣村から子供たちがやって来ていました。異様な雰囲気を察知し、二人はジープで走り始めました。元の村に戻り子供たちの集団にジープで突っ込もうとしましたがエヴリンがハンドルを切りジープはドラムカンにぶつかりました。二人は警察署に逃げ込みました。窓から銃で狙っている子供をトムが撃ち殺しました。エヴリンが突然痛みを訴えました。お腹の子供を女の子が擦ったことでお腹の子供がエヴリンを殺そうとしていました。そしてエヴリンは死にました。翌朝トムは子供たちに向け銃を乱射し、小舟に乗り込みます。その小舟に子供たちが乗り込んできます。トムはオールで叩き落としますが、ハサミやナイフで刺されます。そこに警官が船でやって来て銃を構えました。子供を叩き落とすトムを撃ち殺しました。陸に上がった警官3人に対し、子供たちは船にある銃をもち警官たちを撃ち殺しました。そして、警官の乗っていた船に乗り込み、子供の集団は本土へと向かいました。
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