あなた、そこにいてくれますかの紹介:2016年韓国映画。フランスの作家ギヨーム・ミュッソのベストセラー小説『時空を超えて』を、舞台を韓国に移して映画化したSFラブストーリーです。飲めば願いを叶えてくれる薬を手に入れた中年の医師が30年前に亡くなった恋人を救うために過去に飛び、若き日の自分と愛と葛藤のストーリーを繰り広げます。
監督:ホン・ジヨン 出演者:キム・ユンソク(ハン・スヒョン)、ピョン・ヨハン(青年時代のハン・スヒョン)、チェ・ソジン(チェ・ヨナ)、キム・サンホ(カン・テホ)、アン・セハ(青年時代のカン・テホ)、パク・ヘス(ハン・スア)ほか
映画「あなた、そこにいてくれますか」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「あなた、そこにいてくれますか」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
あなた、そこにいてくれますかの予告編 動画
映画「あなた、そこにいてくれますか」解説
この解説記事には映画「あなた、そこにいてくれますか」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
あなた、そこにいてくれますかのネタバレあらすじ:起
2015年。韓国の小児科医ハン・スヒョン(キム・ユンソク)は医療ボランティアのためカンボジアを訪れました。スヒョンは危険を顧みずに怪我をした赤ん坊を助け、そのお礼として盲目の老人から飲めばどんな願いでも叶えてくれる薬を10粒もらいました。
実はスヒョンは末期の肺ガンを患っており、余命幾ばくもありませんでした。スヒョンの娘スア(パク・ヘス)は大学生になっており、スヒョンはこの際人生で唯一の心残りを解決すべく、その薬を飲んで若き日の自分に会いに行くことに決めました―――。
―――1985年。若き日のスヒョン(ピョン・ヨハン)はまだ駆け出しの小児科の研修医でした。スヒョンには当時、イルカの調教師をしていたチェ・ヨナ(チェ・ソジン)という恋人がいました。スヒョンとヨナは交際を始めてから早7年、ヨナはそろそろ二人の間に子供をほしがっていましたが、ちょうど出張に出かける直前のスヒョンは即答はできず曖昧な冗談を言うことしかできませんでした。
その夜、目的地の駅に着いたスヒョンは、血を吐いて倒れた中年の男を発見しました。この男こそが2015年から薬の力でタイムスリップしてきたスヒョンでした。
2015年のスヒョンの目的は、かつての恋人だったヨナを一目見ることでした。しかし、1985年のスヒョンは2015年のスヒョンの話を全く信用せず、2015年のスヒョンはやむを得ず元の時代に戻ることにしました。
あなた、そこにいてくれますかのネタバレあらすじ:承
1985年。スヒョンは親友で警察官のカン・テホ(アン・セハ)にこの一件のことを話しました。スヒョンはあの中年男(未来の自分)はヨナを狙っているものだと思い込んでおり、ヨナにも警戒を促しました。スヒョンは中年男(未来の自分)の指紋鑑定を依頼しましたが、出てきたのはなぜか自分の指紋でした。スヒョンは真実を証明すべく、自らの腕に小さな入れ墨を入れました。
2015年。スヒョンの腕に突如として小さな入れ墨が現れました。スヒョンが1985年に滞在したのは約20分間、2015年を留守にしていた時間は約90分間でした。スヒョンは薬を飲む際はあらかじめ時間の計算も必要だと考えました。
程なくして、アメリカに留学していたスアが一時的に帰省してきました。スヒョンはスアの様子がおかしいことに気付き、彼女から事情を訊こうとしましたが、スアは拒絶して飛び出してしまいました。その後、スアを見つけ出したスヒョンは無理に事情を訊かないことにしました。
スヒョンは薬を飲んで再び1985年に向かい、ヨナが勤める水族館で若き日の自分と再会しました。2015年のスヒョンは若き日の自分からこの時代に来た真意を問われ、やむなく衝撃の事実を明かすことにしました。なんとヨナはじきに死んでしまうというのです。しかし、2015年のスヒョンはヨナの死因については語らず、その場を後にしました。
1985年のスヒョンは真相を探るべく、テホに2通の電報を打ちました。1通目の電報には2通目を見ずに自宅のアルバムに挟んでくれるよう指示したのです。
あなた、そこにいてくれますかのネタバレあらすじ:転
2015年。スヒョンはアルバムに挟まれた、過去の自分から託された電報を見ました。スヒョンはすぐに薬を飲んで1985年に飛び、若き日の自分からヨナを助けてくれるよう相談を受けました。この2ヶ月後、ヨナは水族館でイルカが暴れたことにより命を落としてしまうのです。
しかし、ヨナを助けると未来のスアが生まれなかったことになり、スアを取ると結局ヨナは死んでしまうのです。ヨナとスア、二人とも生かすためには1985年のスヒョンがヨナと別れるしか方法はなかったのです。
しかし、1985年のスヒョンはヨナになかなか別れを切り出すことができず、“その日”も近づきつつありました。2ヶ月後。スヒョンは死期の近い父の傍におり、ヨナとは2ヶ月も会っていませんでした。
スヒョンは意を決してヨナに電話をしようとしたその時、2015年から未来のスヒョンが現れ、この日ヨナが死ぬと警告してきました。1985年のスヒョンは未来の自分の警告を受け入れ、ヨナと別れることにしました。
スヒョンの父は亡くなり、1985年のスヒョンは父の葬儀でテホまでも遠ざけてしまいました。そんなことも知らず2015年に戻ったスヒョンは現代のテホ(キム・サンホ)の様子がおかしいことに気付き、スアが消えてしまったことに気付きました。スヒョンは真相を確かめるべく、過去のカルテを探しました。
1985年。スヒョンはヨナを諦めきれず、彼女に会いに行こうとしましたが、ヨナは車に轢かれてしまいました。2015年のスヒョンが見つけた過去のカルテには、ヨナはこの事故で脳内にできた血腫が元で命を落としたことが書かれていました。
あなた、そこにいてくれますかの結末
2015年のスヒョンは薬を飲んで1985年に飛び、若き日の自分にすぐにもヨナの手術をするよう頼みました。しかし、薬の効果が予定よりも早く切れてしまったため、2015年のスヒョンは手術する間もなく元の時代に戻ってしまいました。
スヒョンは再び薬を飲んで1985年に飛び、若き日の自分と共にヨナの手術を開始しました。手術は無事に成功しましたが、ガンの悪化していた2015年のスヒョンは若き日の自分に後のことを託して元の時代に戻りました。
2015年に戻ったスヒョンはいつの間にか病室のベットにいました。スアが言うには、スヒョンは薬を飲んでから3日間ほど意識がなかったとのことでした。スヒョンは密かに現代のヨナの様子を見に行き、彼女が現代でも無事に生きていることを確認しました。
スヒョンにはもうひとつやらねばならないことがありました。スヒョンは再び1985年に飛び、若き日の自分に頼みごとをしました。これから9年後にスアの母となる女性が現れるので、彼女と会って娘をもうけてほしいと。1985年のスヒョンは未来の自分の頼みを聞き入れ、それから10年後にスアが誕生しました。
しかし、2015年のスヒョンは過去の自分に肺ガンのことを伝えていませんでした。
2015年。スヒョンはスアに看取られてこの世を去りました。スヒョンの死を知ったテホは墓前にいたスアに会い、彼女からスヒョンが遺した日記を受け取りました。日記には過去には9回行ったことが綴られていました。
テホはヨナにスヒョンの死と日記のことを知らせ、残り1粒の薬を探し出すと飲んで1985年に飛びました。
2015年のテホは若き日のスヒョンを見つけ、再会を喜びました。2015年のテホは思わず若き日のスヒョンが吸っていた煙草を投げ捨てたのですが、スヒョンが未来に肺ガンになるという肝心の警告を伝え忘れたまま元の時代に戻ってしまいました。
テホから日記を受け取ったヨナは、そこに書かれていた場所へと向かいました。そこにいたのは元気な姿のスヒョンでした。1985年のスヒョンはテホの行動から自分の未来をちゃんと予感していたのです。スヒョンとヨナはようやく再会を喜び合いました。
以上、映画「あなた、そこにいてくれますか」のあらすじと結末でした。
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