映画「WISH I WAS HERE／僕らのいる場所」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
WISH I WAS HERE／僕らのいる場所の紹介：2014年アメリカ映画。生活費を妻や父に頼り、未だに夢にしがみつき続ける売れない中年俳優が、父のガン闘病をきっかけに家族や疎遠だった弟と向き合い、悩みながらも成長していく姿を描いたヒューマンドラマです。
監督：ザック・ブラフ 出演者：ザック・ブラフ（エイダン・ブルーム）、ケイト・ハドソン（サラ・ブルーム）、マンディ・パティンキン（ゲイブ・ブルーム）、ジョシュ・ギャッド（ノア・ブルーム）、ジョーイ・キング（グレース・ブルーム）、ピアース・ガニォン（タッカー・ブルーム）ほか
この解説記事には映画「WISH I WAS HERE／僕らのいる場所」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アメリカ・ロサンゼルスに住むエイダン・ブルーム（ザック・ブラフ）は、35歳になっても未だに夢を追い続けている売れない俳優です。いつの日か、子供の頃に見たようなSF映画の主役を演じることを夢見ながら、エイダンは二人の子供、グレース（ジョーイ・キング）とタッカー（ピアース・ガニォン）をユダヤ系私立学校まで送迎しながら、様々なオーディションを受け続ける日々を送っていました。一家の生活費はエイダンの妻サラ（ケイト・ハドソン）が一生懸命に働いて稼いでいましたが、かねてから職場のセクハラに悩まされ続けており、夫の夢は応援しつつもそろそろ現実と向き合ってほしいと思っていました。グレースとタッカーの学費は、エイダンの父ゲイブ（マンディ・パティンキン）が孫たちを敬虔なユダヤ教徒にするという条件付きで支払っていました。
しかし、そんなある日、ゲイブはエイダンに自らがガンを患っていることを告白しました。既にガンは全身に転移しており、保険適用外の高額な医療を受けることからもう子供たちの学費は支払えないというのです。しかし、かつて自分がいじめを受けていた経験から公立学校には通わせられず、転校先の候補も閉校寸前だったことから、結局はサラの提案で子供たちは学校を辞め、ほとんど働いていないエイダンが教師役となって自宅で学習を行う “ホームスクーリング”を始めましたが、最初のうちはタッカーがふざけたりするなどなかなか上手くいきません。しかしその一方で、治療の甲斐なくゲイブのガンは進行するばかりで、残された時間ももはや長くはありませんでした。
ある日、エイダンはサラとデートに行くことになり、その間はエイダンの弟ノア（ジョシュ・ギャッド）が子守りをしてくれることになりました。しかし、エイダンらが帰ってみると、何とグレースはハサミで自分の髪の毛をバッサリと切っていました。エイダンはグレースに紫のウィッグを被らせてゲイブの見舞いに行き、はたして自分に何かできることはないか真剣に考えるようになりました。子供たちの教育のこと、父とは不仲で仕事もせず引きこもりの暮らしを送る弟ノアのこと、本当は定職に就いてほしいと願っているサラの気持ちなどなど…。ある日、サラは独りでゲイブの見舞いに行き、かつてサラの姉が亡くなった時にゲイブが励ましてくれたことに感謝の気持ちを伝えました。一方でエイダンは家の庭の手入れを始め、壊れたプールの修理に着手し、そして父のことはお構いなしにコミコン参加の準備をしているノアをゲイブに会わせようと考えていました。
いよいよゲイブの容態が予断を許さない状態となり、エイダンはノアに電話をかけましたが、ノアは母が亡くなった時を思い出して耐えられないとこぼし、グレースは必死で励まして支え合おうと呼びかけました。そしてエイダンは子供たちを連れてスーパーへ父の食べたがっていたアイスを買おうとしたところ、サラにセクハラをしていた職場の男と口論となり、殴られて怪我をしてしまいます。しかし、ゲイブはエイダンの勇気を称え、家族をひとつにまとめようとしてくれたことに感謝の意を示しました。そして病室にノアがコミコンの衣装で駆け付け、ようやくゲイブと和解することができました。そしてゲイブは息を引き取りました。その後、ノアはコミコンで知り合った女性と付き合いはじめ、サラをセクハラしていた男も解雇され、そしてエイダンはオーディションの時にアドバイスを送った俳優仲間から劇団の演技指導の仕事を頼まれ、引き受けることにしました。
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