ワンダー 君は太陽の紹介:2017年アメリカ映画。いじめが深刻化するアメリカ、その理由は様々ですがオギーは生まれながらの顔の形とその治療の跡が原因でいじめをうけます。しかし、両親と姉から励まされ、また得意の理科で周囲の尊敬を得て友達と友情を築いていきます。『ワンダー 君は太陽』は少年が家族の愛と学校の助けで、いじめを克服し成長する姿を描いたストーリー。サイドストーリーとして少年の姉の恋愛と友情も描かれます。子供達を中心としたキャストをジュリア・ロバーツとオーウェン・ウィルソンがサポートし、アメリカでは批評家から好意的に評価され興行的にも成功しました。
監督:スティーヴン・チョボスキー 出演:ジェイコブ・トレンブレイ(オギー)、オーウェン・ウィルソン(ネート)、ジュリア・ロバーツ(イザベル)、マンディ・パティンキン(トゥシュマン先生)、ダヴィード・ディグス(ブラウン先生)、イザベラ・ヴィドヴィッチ(ヴィア)、ダニエル・ローズ・ラッセル(ミランダ)、ナジ・ジーター(ジャスティン)、ノア・ジュープ(ジャック)、ほか
映画「ワンダー 君は太陽」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ワンダー 君は太陽」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ワンダー 君は太陽の予告編 動画
映画「ワンダー 君は太陽」解説
この解説記事には映画「ワンダー 君は太陽」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ワンダー 君は太陽のネタバレあらすじ:起・オギー、学校へ行くことを決意
オギー(ジェイコブ・トレンブレイ)はニューヨークの10歳の少年、自らを普通の少年と語りますが、なぜか宇宙飛行士のようなヘルメットをかぶっています。それは病気と手術による顔の変形のためでした。オギーは明るい少年で自分の出生を面白いものでビデオカメラに録画されたと言い、スター・ウォーズが大好きで父親と遊び、ハロウィーンが好きと自己紹介します。しかし、治療と顔の形が原因でいじめを恐れた父ネート(オーウェン・ウィルソン)と母イザベル(ジュリア・ロバーツ)はオギーを自宅で教育します。しかし、いつまでも自宅では教育できない学校に通わせなければと考えていた両親はオギーを学校へ入学させます。入学予定の学校の下見にいくオギーと両親は、トゥシュマン校長先生(マンディ・パティンキン)とジャック(ノア・ジュブ)ら3人の生徒に連れられ学校を案内されます。「顔はやけどが原因か?」と顔について聞かれるオギーと子どもたちはぎこちない雰囲気になります。自宅に帰るオギーを両親は心配、「学校に行く?」と聞きますが、オギーは行くと答えます。オギーは両親と別れて、ヘルメットをとり学校へ行きます。子どもたちから好奇の目で見られるオギーがクラスに行くと注目が集まります。オギーはやさしい先生の質問にも答えますが昼休みにはモンスター呼ばわりされ、ドッジボールでは標的にされてしまいます。学校が終わるとオギーはヘルメットをかぶり、母と家に帰ります。夕食の時間、ヘルメットをかぶるオギー、重苦しい雰囲気がながれ学校でのことをきかれると悲しみと怒りのオギーは部屋へいってしまいます。部屋でオギーは母親に泣きますが、母はオギーを励まします。
ワンダー 君は太陽のネタバレあらすじ:承・姉ヴィアの恋愛とジャックとオギーの友情
オギーの姉のヴィア(イザベラ・ヴィトヴィッチ)の自己紹介のナレーションが流れます。ヴィアはオギーより4歳年上で彼を愛し励まします。ヴィアも新学期がはじまり学校に行く途中、親友のミランダ(ダニエル・ローズ・ラッセル)に会います。ヴィアは学校で突然に初めて会ったジャスティンから演劇部に誘われます。乗り気でないヴィアも結局は演劇部に入ります。家に帰るヴィアはオギーがいじめにあっていることをききます。ヴィアはジャスティン(ナジ・ジーター)と仲良くなっていきますが、一人っ子と嘘をつきます。オギーはドッジボールで標的にされますが、学校生活に慣れていきます。理科が得意なオギーはジャックにテストの答えを教えて友達になります。オギーはジャックを自宅に連れていき、スター・ウォーズごっこをして楽しみます。オギーとジャックは学校でもふざけあう仲になります。オギーの大好きなハロウィーンが近づきます。仮装のためオギーは顔を気にする必要がありません。ジャックと級友を見たオギー、しかし仲良しのジャックがオギーを馬鹿にするようなことを言っているのを聞いてしまいます。家に帰るオギーはハロウィーンのパーティに行きたくないといいます。ヴィアはオギー心配しますが、オギーは「触ると病気がうつる」とクラスでいじめられていると泣きます。ヴィアは近所にオギーにお菓子をもらいにいこうといいます。落ち着いたオギーはヴィアとお菓子を貰いに行きます。
ワンダー 君は太陽のネタバレあらすじ:転・ジャックの悩みとミランダのオギーへの思い
映画はジャックのオギーへの思いのナレーションになります。ジャックはオギーが初めて学校の下見に来た時、母からオギーを学校に案内をするようにいわれます。ジャックはオギーの理科の能力が好きで面白いやつと感じ、彼が好きで親友になりたいといいます。でも、なぜかハロウィーン以降、オギーに無視されているのが気がかりです。オギーが一人でランチを食べていると、サマーという少女が近づきます。オギーは「校長先生から自分と仲良くするようにといわれたのか?」と聞きますが、サマーはそうでないと、答えます。サマーは「病気がうつるぞ」と言われますがオギーと友だちになります。オギーはサマーになぜジャックを無視するか理由を話します。ヴィアとジャスティンの演劇部、ミランダが主役をいとめヴィアはその補欠になります。ヴィアはジャスティンと仲良くなりキスします。ヴィアはジャスティンに自分は一人っ子でないと真実を話し、ジャスティンを家につれていきます。オギーはジャスティンに冗談を言い仲良くなります。ヴィアはジャスティンに一人っ子と嘘をついていたことを謝罪し抱き合います。オギーはミランダから電話を受け、ミランダからいつでも電話してと言われます。映画はミランダのオギーとヴィアへの思いを語るナレーションが流れます。ミランダは両親とうまく行かず、オギーの家庭を第二の家庭と考えオギーを愛し宇宙飛行士のヘルメットを送ります。夏のキャンプではミランダは素晴らしい家庭がありオギーが実の弟と周囲に嘘をつきます。ミランダは演劇部のオーディションでヴィアを見たときは彼女をかっこいいと思ったと語ります。ジャックはなぜオギーは自分を嫌いになったか、サマーにききます。本音を言わないサマー、しかし、ジャックはハロウィーンを思い出し、オギーを馬鹿にする発言を聞いていたのかな?と感じます。学校の理科のプロジェクト、ジャックはオギーとチームを作ります。オギーはクラスメートのジュリアンからなぜ「奇形」とチームを作るのかといわれ、怒りのためジュリアンとけんかしてしまいます。ジャックは校長先生に謝罪文を送ります。ヴィアは演劇のことで母と口論します。母は、娘は補欠で、そして演劇の内容がオギーには難しいということで行くか行かないか迷います。オギーもそんな母の態度に怒りを見せます。ヴィアはオギーに演劇に行くようにいいます。
ワンダー 君は太陽の結末:オギーはワンダー、そして学校の太陽
ヴィアとミランダ、ジャスティンの演劇の発表の日、主役のミランダはオギー家が全員きているのに自分の家族がいないことにショックを受け、ヴィアに花を持たせるため?突然と主役の座をおります。わずかな時間で主役を演じるヴィア、家族は驚き会場から拍手を浴びます。演劇の後、ヴィアは母と抱きあいます。ジャックは理科のプロジェクトに向け、オギーに謝罪します。プロジェクトに取り組む二人は優勝します。負けたクラスメートのジュリアンはオギーに嫌がらせといじめを’始めます。校長先生は負けたジュリアンの両親を呼びオギーへのいじめについて非難し停学処分を下しますが両親には反省の色はなく学校を自主退学します。オギーと級友はキャンプに行きます。みんなが映画を見ている時、オギーとジャックは外へ飛び出します。森で遊ぶオギーとジャックを上級生が暴行します。しかし、突然駆けつけた他の少年達がオギーを助けます。家族とともに卒業式に行くオギーにはもう顔を隠すヘルメットはありません。オギーは母に感謝の言葉をささげます。校長先生より優秀な生徒に贈られるメダルがオギーに送られます。拍手で迎えられるオギー、家族への感謝の気持ちを語ります。
以上『ワンダー 君は太陽』のあらすじと結末でした。
「ワンダー 君は太陽」感想・レビュー
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大好きな映画です。個人的にぐっときたポイントは、主人公であるオギーだけでなく、周りの家族や友人にもスポットを当てているところ。とくにオギーの姉の描写が丁寧で、長男長女には共感できる部分が多いはず。基本的に登場人物は優しく愛情深い人が多いので、観ていてつらい気持ちになって落ち込んでしまうようなことはありません。最後は暖かい涙が流れます。何度でも観たい作品です。
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大好きな映画。毎回観る度に新たな気づきを得られます。オギーをはじめ、姉、両親、友達、そして、おばあちゃんの役割もものすごく大好きで、オギーは、障がいを持っているけど、自己肯定感はしっかり育てられてることもよくわかる。そして、ジュリアンは、障がいもない、お金持ちの子ども、それでも自己肯定感が低いのだなぁと感じました。
全部、観終えると、最後の場面でいつも泣いて感動。
心の中を除けたら、普通なんじゃないと思う。そして、最後のブラウン先生の格言が素晴らしい。「人を労われ みんなも闘っている」「その人を知りたければ、することはただ一つ、よく見ること」
大人よりも子どもの方が、余程それを自然にできているなと思います。
この映画、子どもと関わる大人の人全てに観てほしい。 -
主人公のオギー役のジェイコブ君がイチオシで観てみたら、大好きな映画になりました。オギーはもちろんですが家族の愛と葛藤や、まわりの友人たちの心情にも心を動かされる作品です。誰の視点で描かれているのかが分けられているので、子どもでも観やすい作品だと思います。個人的にスターウォーズも大好きなので、オギーをはじめとする子どもたちがところどころで浮かべるスターウォーズのキャラクターにふっと笑顔になります。最後に、この映画でいちばん心に残っているひとことを。
“When given the choice between being right or being kind choose kind.”
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一番好きな映画です
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大好きな映画です
宇宙飛行士をイメージしたヘルメットや子供部屋の仕様が、この子ご大切にされていることをよく表している。しょうがいを持つ子への父母それぞれの愛情がひしひしと伝わる序盤は、この子が一人っ子であるかと思わせられた。年の離れた姉がいて、彼女の寂しさがとても辛い。すごく良い姉であろうとする葛藤、年頃の女の子としての生きづらさ。誰が本当に辛いのか、皆が救われてほしいと心から願いながら、作品に引き込まれて見入りました。