クライモリの紹介:2003年アメリカ映画。渋滞から逃れる為に入った脇道は、決して入ってはいけない道だった。その森に足を踏み入れて戻って来られた者は誰もいない。「帰れるのは、悲鳴だけ」というキャッチコピーが付いている程の恐怖が、森に入った者を待っていた。
監督:ロブ・シュミット 出演:デズモンド・ハリントン、エリザ・ドゥシュク、エマニュエル・シュリーキー、ジェレミー・シスト、ケヴィン・ゼガーズほか
映画「クライモリ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「クライモリ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「クライモリ」解説
この解説記事には映画「クライモリ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
クライモリのネタバレあらすじ:【マウンテンマンの正体】
伝説のマウンテンマンは近親婚の弊害や遺伝子の変異で、生まれてしまった醜い姿をした人間だった。しかも変異による筋肉の異常発達や暴力的傾向があった。その醜い容姿から人里を離れ、山の森の中深くひっそりと暮らしていた。そして恐ろしい事に、その主食が人間の肉だった。山へと迷い込んでくる人間たちを捕獲しては切り刻み、食べていた。山へと入った者は行方不明者として、消息が絶たれていた。
クライモリのネタバレあらすじ:【渋滞そして山道へ】
ウェストバージニア州の未開発地を、医師のクリスは南へと車を走らせていた。しかし8キロ先で起きた自動車事故の渋滞に巻き込まれ、困ってしまう。しかも時間よりも遅れる事を携帯で連絡しようとしたが、電池が切れてしまい連絡も出来なくなってしまった。そこで元来た道を折り返し「給油所まで1・6キロ」と書かれた看板を見つけ脇道へと入って行く。そこには一人の老人が居たが、「公衆電話は壊れている」と言う。クリスはそこで一枚の地図を見つけ老人に「このベアマウンテン街道は、なぜ点線になっているんですか?」と聞くと老人は「塗装がされていない、砂利道だ」と答える、しかしその道を行けば30キロ先で国道と合流している事を知り、決して入ってはいけない山道へと入って行く。山道の途中で道が二手に分かれており、クリスは「ベアマウンテン街道」と書かれた看板が立っていた細い道へと入って行く。
クライモリのネタバレあらすじ:【事故、そして山の奥へ】
舗装されていない砂利道を進むクリスだったが、死んでいたシカに気を取られバックミラーで確認していると、前方には一台の車が立ち往生していて、気づかずにぶつかってしまう。その車には5人の男女が乗っていた、車は道に誰かによって張られていた有刺鉄線でパンクしてしまっていた。エヴァンとフランシーンの2人を車に残して、4人は電話を求めて山の奥へと入って行く。しかしそこは行き止まりになっており、別の道を探し歩き出す。その頃、車に残っていた二人に異変が起きていた。エヴァンが居なくなったのに気づき森へと入るフランシーンだったが、そこにはエヴァンの靴と切られた耳が落ちていた。フランシーンは恐怖にかられ、引き返そうとするが何者かによって殺されてしまう。
クライモリのネタバレあらすじ:【一軒の家を見つける】
山を歩き一軒の家を見つける4人、そこには沢山の車が放置されていた、何かおかしいと感じたクリスは「嫌な予感がする」と言う。しかし電話を借りる為家の中に入る4人、家には誰も居らず留守だった。レコードは回りっぱなしで放置され、鍋は火が付いた状態で何かが煮込まれていた、そして家の中には沢山の車の鍵が置いてあった。トイレには人間の歯らしきものが瓶に詰められ置いてあったり、冷蔵庫には内臓がパックに詰められていた、その時トイレに入っていたカーリーが風呂場の中に人間の手を見つけ叫び声を上げる。急いで逃げようとするが、そこへ家の住人が車で帰って来た。住人が手にしていたものはフランシーンの死体だった、そして隠れていた4人の目の前でフランシーンの死体は切り刻まれていく。その家の住人はマウンテンマンだった。
クライモリのネタバレあらすじ:【逃げる4人】
マウンテンマンが寝静まると、4人は静かに逃げ出そうとゆっくりドアの方に向かうが、あと一歩という所で見つかってしまう。とにかく走って逃げる4人、そしてたどり着いた場所は車が沢山放置された広場だった。それは今まで犠牲になってきた人々の車であった。そこへマウンテンマンが車でやって来て、車から降り4人を探し始める。隠れていた4人であったが、マウンテンマンが乗って来た車のエンジンが掛けっぱなしである事に気づき、何とか車を奪って逃げようと考える。ヘンリーが走ってマウンテンマンの気を引くが銃で足を撃たれてしまう。それを見ていたカーリーの彼氏のスコットは自分もおとりになる為に、マウンテンマンの気を引き走り出す。ヘンリーは何とか車を奪いカーリーとジェシーの3人で、スコットを探すが見つけた時にはスコットはマウンテンマンが放った矢に射ぬかれ死んでしまう。
クライモリのネタバレあらすじ:【見つけた監視塔】
ぬかるみに車がハマり動けなくなってしまう、仕方なく車を諦めて3人は徒歩で街道を探して歩き出す。そこで偶然見つけた監視塔に登る3人、監視塔からは街道は見えず見渡す限り山と森ばかりであった。そして無線機を見つけ助けを呼ぶが誰も応答してくれない、そこに奴がやって来る。慌てて発煙筒の光を隠し息をひそめてやり過ごす。何とか気づかれずに通りすぎるマウンテンマンだが、その時無線機が応答に応えマウンテンマンに気づかれてしまう。マウンテンマンは無線機の線を切り、監視塔に火をつけた。窓を割り木を伝い逃げ出す3人であったが、マウンテンマンに見つかりカーリーが犠牲となってしまった。何とか滝の裏に身を隠すヘンリーとジェシーだった。朝が来るのを待ち歩きだす2人の前に街道が見えた。
クライモリのネタバレあらすじ:【家へと連れ戻されるジェシー】
街道に降りるには崖を降りるしかなかった、どうやって降りるか悩んでいるとそこへマウンテンマンがやって来て、ヘンリーは崖から落とされジェシーは連れ去られてしまう。丁度そこへ警察の車がやってきた、急いで車の前に立ちはだかりヘンリーは車を止める。警官は「監視塔から助けを求めてきた者か?」と聞くが、その時警官の目にマウンテンマンの放った矢が刺さり死んでしまう。ヘンリーは急いで隠れ、マウンテンマンに見つからずに済むが、殺された警官を車に乗せて行ってしまおうとするマウンテンマン。ヘンリーはジェシーを助ける為に車の底につかまり、奴らの住み家へと舞い戻る。
クライモリの結末:【最後の戦い】
先に連れられてきていたジェシーは、台の上にロープで縛られていた。首にナイフを突きつけられ殺されそうになっていた時、警官の車に乗って帰って来たマウンテンマンのおかげで難を逃れる。マウンテンマンは先に警官の死体を切り刻み始めた。車の底から降りたヘンリーは家に火を点け車で突っ込み、マウンテンマンを倒していく、そしてジェシーの縄を解こうとするが、強靱の持ち主のマウンテンマンは死んでおらず、ヘンリーに襲いかかる。ジェシーは自力で縄を解き、ヘンリーに加勢しなんとか家から逃げ出すが、マウンテンマンは完全には死んでいなかった。しかし銃弾はあと一発しかなかった。そこで燃える車に銃の玉を当て爆破させる。生き残った二人はマウンテンマンの車に乗りガソリンスタンドまでやってくると、ヘンリーは車を停めマウンテンマン街道が載っている地図を剥がし立ち去る。その頃、一人の警官が燃えカスの中からマウンテンマンの死体を見つけていた。しかし生き残っていた一人のマウンテンマンによって殺されてしまう、そしてマウンテンマンの雄叫びが山中に響き渡るのだった。
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