ザナドゥの紹介:1980年アメリカ映画。オリヴィア・ニュートン=ジョン演じるミューズ(芸術の女神)の力を借りて若い画家と元ミュージシャンが理想のクラブ「ザナドゥ」の実現をめざす。ローラースケートとディスコ、スウィング・ジャズとロックが融合するファンタジー・ミュージカル映画。作品は大成功とはいかなかったが、Magic(オリヴィア・ニュートン=ジョン)、Xanadu(エレクトリック・ライト・オーケストラ/オリビア・ニュートン=ジョン)等のヒット曲を生み出した。そして2007年にはブロードウェイでミュージカル化され、こちらは大成功をおさめる。追加撮影されたジーン・ケリーとオリヴィア・ニュートン=ジョンのダンスシーンは、若いコレオグラファーのケニー・オルテガ(『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』, 『ハイスクール・ミュージカル』等の監督)ら少数の撮影スタッフだけをセットに入れてジーン・ケリーが演出している。もう一つのザナドゥの出てくる映画である『市民ケーン』に敬意を払うことも怠っていません。
監督:ロバート・グリーンウォルド 出演者:オリヴィア・ニュートン=ジョン(キーラ)、ジーン・ケリー(ダニー・マクガイア)、マイケル・ベック(ソニー・マローン)、フレッド・マッカラン(リッチー)、ジェームズ・スローヤン(シンプソン)、他
映画「ザナドゥ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザナドゥ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザナドゥの予告編 動画
映画「ザナドゥ」解説
この解説記事には映画「ザナドゥ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザナドゥのネタバレあらすじ:起・踊りだしたミューズ
ソニーは、描きかけの絵を途中で投げ出し窓の外へ放りなげる。その絵が風に流されていった先には、9体のミューズが描かれた壁画が。そのとき、ミューズたちが壁画からぬけ出し踊り始め、街を駆け天に昇っていくが、その一人キーラだけは、ローラースケートで海岸を駆け抜け、ひとり歩くソニーに突然キスをして去っていった。
ソニーは、その日以前働いていたエアフロー・レコードに復職した。レコードのカバーを展示用に拡大した絵を描く仕事である。上司のシンプソンにこきつかわれ他人が描いてほしい絵を描く仕事が不満だったが、生活のため復職せざるを得なかった。さっそく仕事として与えられたレコードのカバーを見てソニーは驚く。そのカバーには自分にキスした美女がいたのだ。仕事そっちのけでソニーは彼女のことを調べ始める。写真家がシャッターを押す一瞬にフレームに入って、どこへともなく消えたということだけがわかる。
ザナドゥのネタバレあらすじ:承・彼女の名はキーラ
彼女を探すソニーは海岸の岩の上で1人クラリネットを吹く初老の男ダニー・マクガイアと知り合う。彼と話しているうちに再びあの美女を見つけて追いかけるが、彼は海に落っこち、見失ってしまう。
ソニーは、レコードのカバーの背景になっていた荒れ果てたホールを発見する。中に入ると彼女がいる。一日で三度目の出会い。彼女はキーラと自分の名を告げて去っていった。
ザナドゥのネタバレあらすじ:転・ここがザナドゥ
再び、街でダニーに会ったソニーは、ダニーの豪邸に招待された。ダニーはかつてミュージシャンで自分のバンド、自分のクラブをもっていたが、恋人だった女性歌手がバンドを去って戻ってこなかったせいで音楽への情熱を失い、家業の建設業を継いで成功していた。でも音楽への夢を捨てきれず、理想のクラブを作りたいと願っていた。
キーラは、今度はソニーの仕事場に現れる。ダニーのクラブの話をきいたキーラはレコードカバーのホールを使ったらと提案する。ソニーはダニーにその場所を見せ、二人は1940年代のビッグ・バンドを入れるとか、いや80年代のロックバンドだとか理想を語り合い、二人でこの事業をすることを決める。そしてこの場所を、そこに現れたキーラの暗唱するイギリスの詩人コールリッジの詩にちなんでザナドゥと名づける。
ザナドゥの結末:ザナドゥのオープン
ソニー、キーラ、ダニーはザナドゥのオープン準備を進める。ソニーの同僚だったリッチーも手を貸す。ソニーとキーラの間に恋が芽ばえていた。しかし、オープン前夜、キーラは自分がミューズでありゼウスの娘であるという真実をソニーに明かす。彼を愛したことは規則に違反していた。永遠にあなたのことを愛しますと言ってキーラは消えてしまう。
オープンの朝、ソニーは希望を失ってダニーにザナドゥは自分にとって終わったことだと言うが、ダニーはキーラを見つけることはできるはずだとソニーを励ます。ダニーはローラースケートに乗ってミューズたちの壁画の中に飛び込むとそのまま神々の世界に行ってしまう。キーラと再会するがキーラを連れ帰ることは規則を盾にゼウスに拒絶される。しかし、ゼウスの妻はキーラとダニーに同情して規則を緩めてはと言う。
ザナドゥがオープンする。ローラースケートを履いて、若者を率いてダンスをするダニー。やがてソニーの前にキーラが現れ他のミューズたちと共にショーを披露するが、最後は光の中に姿を消していく。だが、がっかりしてソファに座ったソニーにドリンクをさしだしたウェイトレスをソニーが見上げると、彼女はキーラそっくりだった。
以上、映画「ザナドゥ」のあらすじと結末でした。
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