踊る結婚式の紹介:1941年アメリカ映画。嘘から始まった恋の騒動をコミカルに描いたミュージカル作品。舞台興行主のマーティンは、美しいダンサーのシーラにダイヤモンドのブレスレットを贈った。しかしその気の無いシーラはブレスレットをこっそり返してしまう。それをマーティンの妻ジュリアが見咎めた。マーティンは詰め寄るジュリアを誤魔化すため、ブレスレットは振付師ロバートに頼まれて買った物だと嘘をつく。マーティンに泣きつかれたロバートは、仕方なくシーラを夕食に誘って彼女に夢中な振りをするのだが。
監督:シドニー・ランフィールド 出演者:フレッド・アステア(ロバート・カーティス)、リタ・ヘイワース(シーラ・ウィンスロップ)、ジョン・ハバード(トム・バートン)、ロバート・ベンチリー(マーティン・コートランド)、オーサ・マッセン(ソーニャ)ほか
映画「踊る結婚式」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「踊る結婚式」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
踊る結婚式の予告編 動画
映画「踊る結婚式」解説
この解説記事には映画「踊る結婚式」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
踊る結婚式のネタバレあらすじ:起・ダイヤモンドのブレスレット
舞台はアメリカ、ニューヨーク。ミュージカルの興行主マーティン・コートランドは、新顔の美しいダンサーシーラ・ウィンスロップに夢中になっていました。そこで「いとしいシーラへ」と彫り込んだダイヤモンドのブレスレットを贈ります。しかしマーティンと親密になる気の無いシーラは、彼の上着のポケットにこっそりブレスレットを返しておきました。
シーラと入れ違いにやって来たのは、マーティンの妻ジュリアです。彼女はブレスレットを見つけ、どういうことかと詰問してきました。慌てたマーティンは、咄嗟に自分が雇っている世界的振付師ロバート・カーティスに頼まれて購入した物だと嘘をつきます。ロバートはシーラに惚れており、その協力をしたのだと。
ジュリアが帰った後、マーティンはロバートに泣きつき、シーラを口説く演技をしてくれと頼みました。仕方なく承諾したロバートは、コートランド夫妻が食事する予定の店にシーラを誘います。ロバートのことが気になっていたシーラは、大喜びで誘いを受けました。
しかしコートランド夫妻の前でロバートからブレスレットをプレゼントされ、マーティンの企みに気付きます。怒ったシーラは喜ぶ演技をしつつも途中で席を立ってしまいました。
踊る結婚式のネタバレあらすじ:承・自覚した恋心
翌日。新聞のゴシップ欄に、ロバートとシーラの婚約が大々的に発表されてしまいます。ジュリアが記者に話したのですが、ロバートはシーラの仕業と勘違い。激怒して彼女の部屋を訪ねます。シーラと口論していると、彼女のボーイフレンドでウェストン基地に配属されたばかりの大尉トム・バートンが銃を持って現れました。
トムとしてはからかいのつもりだったのですが、ロバートは殺されると勘違いして大慌てで逃げ出します。ロバートはあらゆる面倒事から逃れるため、徴兵を利用して軍隊に入ることにしました。無事入隊したロバートは、ある夜、ベッドの上にダイヤモンドのブレスレットを見つけます。シーラが貰う理由が無いからと返してきたのです。彼女の真摯な姿勢に、今更ながら強く惹かれるロバート。
その夜、悪夢に魘された彼は騒ぎを起こし営倉に送られてしまいます。そこに現れたのは、トムに会いに来ていたシーラでした。大喜びのロバートは自分の階級を大尉だと言い、後日大尉の制服を盗んでまでシーラに会いに行きます。ロバートの嘘はすぐに露見し営倉暮らしの延長を言い渡されますが、シーラと再会し恋に浮かれるロバートは有頂天でステップを踏みました。
踊る結婚式のネタバレあらすじ:転・マーティンの企み
2週間後、マーティンが基地を訪ねて来ました。彼は基地で引越し公演を行う計画を立てており、その責任者にロバートが任命されます。マーティンの狙いは、新しく気に入ったダンサーのソーニャをショーの主演にすることでした。しかしロバートは、自分の相手役はシーラにすると言って譲りません。
そんな折、パナマに転任が決まったトムがシーラにプロポーズします。それを知ったロバートは焦り、マーティンから買い取ったブレスレットで今度こそシーラに愛を告白しようと決意しました。ブレスレットを置いてある町のアパートにこっそり向かうロバート。それを利用しようと企んだマーティンは、言葉巧みにシーラもアパートへ向かわせます。
アパートにはソーニャがおり、ブレスレットの文字も「いとしいソーニャへ」に変わっていました。全てはマーティンの企みです。ロバートとソーニャの仲を勘違いしたシーラは激怒し、ショーを降りると宣言。その上トムのプロポーズを受けてしまいます。
踊る結婚式の結末:本物の結婚式
頭を抱えるロバートは、起死回生の一手を思いつきました。基地にジュリアを呼ぶことにしたのです。そしてブレスレットを使ってマーティンの浮気を暴露しました。マーティンはジュリアの怒りを収めるのに必死でソーニャに構っていられず、彼女は主演を降りることになります。仕方なく踊ることになったシーラ。
ロバートはもうひとつ、ある策略を持っていました。ショーの結婚式の場面で、婚姻の儀式を本物の判事に執り行わせることにしたのです。それが成功すれば、ロバートとシーラは結婚が認められ夫婦になります。友人達に頼んで判事の手配をして貰い、ショーが始まりました。
シーラはまだ誤解していますが踊りは完璧です。大勢のダンサーが踊る中、ロバートの目論見も含めてショーは無事成功を収めました。そしてロバートが種明かしをした後、マーティンが全てを白状します。誤解が解けたシーラは大喜びしました。ロバートも営倉から釈放され、2人は新婚旅行に向かいます。拗れに拗れた恋がようやく成就し、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「踊る結婚式」のあらすじと結末でした。
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