蜀山奇傅・天空の剣の紹介:1984年香港映画。古代中国、西軍の兵士である明奇は偶然出会った武人達から戦乱の世に乗じて世界の支配を企む魔神の存在を聞かされる。魔神を倒せるのは仙女李亦奇が持っている天空の剣のみ、無事剣を手に入れ平和を取り戻すことはできるのか・・・
監督:ツイ・ハーク 出演:ユン・ピョウ(明奇)、サモ・ハン・キンポー(長眉道人/太っちょの東軍兵士)、ムーン・リー(幻城の侍女)、ジュディ・オング(李亦奇)、ほか
映画「蜀山奇傅・天空の剣」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「蜀山奇傅・天空の剣」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「蜀山奇傅・天空の剣」解説
この解説記事には映画「蜀山奇傅・天空の剣」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
蜀山奇傅・天空の剣のネタバレあらすじ:1
偵察から戻って来た明奇、2人の司令官が揉めている中どちらに付いていくかと迫られ、両方に付いていくと答えてしまったため、裏切り者として軍勢から攻撃されますが、軽い身のこなしで馬を奪い、その場を逃れます。その後一隻の小船を見つけ、直ぐに飛び乗って船主に向こう岸までいくよう要求しますが、既に先客がおり、しかもそれは敵軍の兵士です。狭い船上で戦いを始めるも、謎の黄色い軍勢に見つかり、戦いをやめ川へと飛び込みます。敵同士ながら意気投合した2人、軽い身の上話を始めるも、そこへ3つの軍勢が顔合わせし戦が始まってしまいます。戦っている振りをして何とかその場を逃れようとするも、ついに崖っぷちに追いやられてしまい、後がなくなります。ここは自分に任せろ、置いていくわけにはいかない、と揉めている間に不注意で明奇は崖から落とされてしまいます。運よくツルに引っ掛かって落ちずに済んだ明奇、崖を降りた先には不気味な洞窟があります。意を決して中に入っていくも、そこは得体の知れない怪物の巣窟で絶体絶命の中、一人の武人が現れあっという間に退治します。その武人に今の戦乱の世を治めるため力を貸してほしいと頼むも、それは全て自業自得であり自分には関係ないと断られ、さらに少し目を話した隙に姿を消します。
蜀山奇傅・天空の剣のネタバレあらすじ:2
夜、再び洞窟へと潜入した明奇、足元に転がった大量の骸骨に思わず大声を上げようとするもあの武人に口を塞がれます。この骸骨は全て魔神の犠牲者だと話し、さらに何故戻って来たと問います。弟子になりたいと頼むも、弟子は取らないとあっさり拒否されます。そんなやり取りの最中、怪物が現れます。不甲斐ない明奇を前に剣を抜こうとする武人、そこへ新たな見方が現れ、剣を鞘に納めます。その正体は武人の古い友人、暁如とその弟子一真であり、さらに武人の名が丁引だと分かります。とある古寺に向かった一行、明奇も付いていきます。そこへ魔神の使徒の一団が現れ、丁引・暁如と睨み合いが始まります。悪に歯向かう者、人々を救おうとする者は全て殺すと宣言した一団、戦いが始まります。剣術で魔神の使徒達を倒していくも明奇のヘマで一人だけ逃がしてしまいます。逃げられたことで丁引と暁如が喧嘩を始め、もう二度と会いたくないと言いあっています。暁如は北へ行くと宣言、一真を連れて飛び去っていきます。その様子を見送る明奇、ふと振り返ると丁引は既に南へと飛んでいってしまったようです。1人取り残されたと思いきや、皆慌てて引き返してきます。そこへ現れたのは魔神であり、暁如が戦いを仕掛けるも全く通じず負傷してしまいます。一先ずその場を離れる一行、丁引は暁如に気を吹き込み、明奇は周囲の様子を探りに行きます。注意深く辺りを探る明奇、ふと振り返ると魔神に背後を取られています。慌てて逃げようとするも行き止まりであり絶体絶命の中、謎の白い仙人が現れ魔神を追い払います。その仙人は長眉道人と名乗り、肉体から抜け出した魔神の魂を神鏡で倒そうとしますが、動きを止めることしかできなく、さらにこの鏡は49日後に力を失うため、それまでに天刀山の李亦奇が持っている緑の剣、そして紫の剣を手に入れなければ世界は終わりだと告げます。
蜀山奇傅・天空の剣のネタバレあらすじ:3
先日の戦いで魔神に毒を吹き込まれた暁如を治療するため幻城を訪れた一行、何とか女城主に会うことができましたが、明奇と一真が魔女と口走ったため怒りを買ってしまい、攻撃されてしまいます。それに巻き込まれて伸びてしまった明奇、心配そうにしている声をかける一真に丁引がなんてことを言うんだと一喝します。その後、明奇に自分の気を送り込むと宣言する丁引、そんなことしても良いのかと心配する一真に余計なお世話だと返します。その最中、暁如がついに正気を失い、一真の制止を振り切り丁引に襲いかかろうとします。何とか間一髪で気の吹き込みが完了し応戦すると、そこへ女城主が現れ、暁如を氷の中に封じ込めます。師匠に対し無礼だと激怒する一真、しかし既に正気に戻っていた明奇も併せて同じく氷に封印し、残るは丁引ひとり、圧倒的な力で追い詰め何のつもりだと問いただされると、この男を助けたいのでは・・・と意外な答えを返します。治療を始める城主、しかし魔人の毒を抜くことは大変な労力であり途中で気を失ってしまいますが、何とか暁如の治療に成功します。その頃外で待機していた明奇と一真、つまらないことで女兵士達を怒らせたため、身ぐるみ剥がされ、この無様な様子を師匠に話そうかと脅されています。幻城を後に天刀山を目指さんとする丁引と明奇、弟子にしか渡さないとする剣を貸すと宣言します。喜ぶ明奇、しかし剣には先日戦った怪物の帰り血が付いており、それが丁引の体に毒を吹き込んでしまいます。慌てて幻城に戻る丁引と明奇、しかし女城主は既に体力が付きておりもはや治療はできません。やがて正気を失っていく丁引、城内が騒然とする中、城全体を氷で封印することを決めた女城主、しかしそれも通じることなく丁引は城を抜け出しどこかへと飛び去ってしまいます。
蜀山奇傅・天空の剣のネタバレあらすじ:4
辛うじて脱出してきた明奇、一真、そして城の侍女、これからどうしたらいいか分からなくなっている中、長眉道人の話を思い出し、そのことを話すと、皆納得し天刀山へと向かいます。そこには魔界の入り口とそれを監視する番人がおり、神と悪の戦いの経緯を話した後、李亦奇がいる山の頂を指差します。ついにやったと喜ぶ3人、しかし魔神と化した丁引が現れて明奇が負傷、さらに魔界の入口へと引き寄せられてしまいます。自らの命を犠牲にして2人を放り投げた番人、既に自力で歩けなくなっている明奇を岩山の上まで引っ張り上げると空には李亦奇の姿が。いつの間にか明奇の傷も回復しており、ついに2人は伝説の剣を授かります。李亦奇はさらに2本の剣が合体したらその力は莫大なものになると言うも、どうすればいいかは分からない様子、そこで魔神の見張りを続けている長眉道人に尋ねます。すると心が合体すれば剣も合体るすると答えが返ってきます。そのことを伝える李亦奇、早速2人は天刀山を後にします。
蜀山奇傅・天空の剣の結末
今日こそ決着をつけようと睨み会いをしている東西両軍、その時天が動きだし長眉道人の神鏡も力を失いますが、そんなことは知るよしもなく戦が始まります。業を煮やし両軍の司令官を崖上まで引っ張り、これから異変が起こるから闘いをやめようと呼びかける侍女、しかし誰一人状況が理解できていません。その頃地上へと急いでいた明奇と一真、途中で遭遇した魔空間に引き寄せられ、あっという間に吸い込まれてしまいます。引き込まれた先には丁引が待ち構えています。その戦いにてこずる明奇と一真、その間に地上は暗闇に覆われ大きく揺らいでいます。激しい揺れに振り回される兵士達、もはや戦いどころではありません。魔空間の中で続く戦い、もはや合体しかないとテレパシーで一真に呼びかける明奇、しかしそれに気づいた丁引は2人の間に入って阻止しようとしています。合体はできなかったものの何とか丁引を弾き飛ばした2人、同時に魔空間から脱出します。再び合体しようとする明奇と一真、しかし丁引が激しく邪魔し中々合体できません。そうしている間に魔神を封印ある玉を巨大な岩で抑えていた長眉道人の体力も尽き、ついに岩を放り投げてしまいます。徐々に玉が破壊される光景を目の当たりにしもはや終わりと諦めの言葉を吐きます。しかし、厚い氷に閉ざされた城の城主が氷を突き破り、体を張って丁引を倒します。そしてようやく2人は合体に成功、その巨大な力が地上へと向かい、復活しようとしていた魔神を直撃し、倒すことに成功します。無事戻って来た明奇達と留守を任されていた侍女と合流する長眉道人、魔神を倒したことにあっぱれと高笑いしています。地上では再び戦が始まり、そこにはかつては敵軍同士あったにも関わらず意気投合したあの兵士がいます。やがて戦も終わり、真の平和が訪れ、全ての人がより輝ける日がやって来る、そう呼びかけ手を取り合って飛び立つ明奇達、すると彼もひとりでに体が宙に浮き、どこかへと飛び去っていくのでありました。
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