コラテラルの紹介:2004年アメリカ映画。不運にも、殺し屋を客にしてしまったタクシードライバーの運命は。キャラクターに反して殺し屋を演じるトム・クルーズが話題になったサスペンス映画。
監督:マイケル・マン 出演:トム・クルーズ(ヴィンセント)、ジェイミー・フォックス(マックス・ドゥローシャー)、ジェイダ・ピンケット=スミス(アニー・ファレル)、マーク・ラファロ(レイ・ファニング)、ブルース・マッギル(フランク・ペドローサ)、ハビエル・バルデム(フェリックス・レイエス=トレナ)ほか
映画「コラテラル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「コラテラル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
コラテラルの予告編 動画
映画「コラテラル」解説
この解説記事には映画「コラテラル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
コラテラルコラテラルのネタバレあらすじ1:タクシードライバーと客
タクシードライバーのマックス・ドゥローシャーは、今日もロサンゼルスの街を流していた。リムジン会社を作るのに必要な資金を貯めるため、一生懸命に働いているのだ。今夜の客の一人は、アメリカ司法省の検察官アニー・ファレル。マックスとアニーは、目的地に着くまでに小さな賭けをし、勝ったマックスに、アニーは彼女の名刺を渡した。次の客は、アニーが入ったばかりのビルから出てきたヴィンセントだった。マックスの、ロサンゼルスの街を知り尽くしたドライビングテクニックに、ヴィンセントは今夜一晩貸切りたいと、600ドルを申し出た。規則で貸切りは禁止されているが、600ドルは規則を守るには魅力的過ぎた。結局マックスはヴィンセントの申し出を受けた。しかし、最初の目的地で待っていたマックスのタクシーに、なんと人が落ちてきたのだ。ヴィンセントは、自分は殺し屋だと打ち明け、落ちてきた死体は、今宵のターゲット五人の中の一人、ドラッグディーラーのラモン・アラヤだという。マックスは脅されて、死体をトランクに入れ、怯えながらも運転を続けた。
コラテラルコラテラルのネタバレあらすじ2:客は殺し屋
次の目的地でヴィンセントが仕事をする間、マックスはハンドルに繋がれた。助けを求めようと、クラクションを鳴らし、ライトをフラッシュし続けて、近くにいた若者たちの注意を惹きつけだが、逆にマックスの財布と、ヴィンセントが車内に置いて行ったブリーフケースが盗まれた。戻ったヴィンセントは、ブリーフケースを取り返し、若者全員を当然の如く殺した。数十億の人口の中の一人が死んだところで、大したことではないと、彼なりの哲学の下に。次に訪れたのはジャズクラブで、ターゲットは、そのクラブのオーナーでトランペット奏者のダニエル・ベイカー。店が終わった後、ターゲットは殺された。怖れと逃げたい気持ちを抱くマックスに、ヴィンセントは、従順に言うことを聞かないと殺すと脅し、マックスは仕方なく従うのだった。タクシー会社のボスから、マックスの母親が、マックスに連絡したがっていると連絡が入った。マックスは毎晩、入院している母親を見舞っていたのだ。ヴィンセントは、習慣を破るのはよくないと、マックスを病院へ見舞わせた。そこで、マックスは、チャンスを伺い、ヴィンセントのターゲットの情報が入ったブリーフケースを奪い、歩道橋から、車が行き交う高速道路へ落として、ダメにしてしまう。しかしヴィンセントは、残りのターゲットに関する情報を再度入手するために、依頼主であるフェリックス・レイエス=トレナの元に、マックスを差し向けた。従わなければ母親を殺すと脅して。
コラテラルコラテラルのネタバレあらすじ3:次のターゲット
ヴィンセントの振りをしたマックスはフェリックスと会い、情報が入ったUSBメモリを得るのに成功する。情報を手に入れたヴィンセントは早速、次のターゲット、韓国マフィアのピーター・リムの元へと向かった。一方、ロサンゼルス警察の刑事レイ・ファニングは、ヴィンセントが殺した三人の関連性を見つけ出し、FBIのフランク・ペドローサ特別捜査官に報告した。ペドローサは、犠牲者三人が、フェリックスが起訴された連邦大審問での、検察側の証人であることを特定した。そして、残りの証人であるリムを殺し屋から守るため、人員を集めて警護させた。リムがいるナイトクラブで、ヴィンセントは、フェリックスの手下にも追われていたが、フェリックスの手下、リムのボディガード、リム本人共々殺すことに成功し、ナイトクラブを後にする。ファニング刑事は、マックスが巻き込まれただけであることを見抜き、マックスを助け出そうとするが、ヴィンセントに殺されてしまう。マックスは再びヴィンセントの手に落ち、タクシーの運転を続けた。
コラテラルコラテラルの結末:殺し屋との闘い
車内で二人は口論を始め、それが激化し、マックスはヴィンセントの人殺しを止めようと、意図的に乱暴運転をしてタクシーを横転させた。しかし、二人とも死なずに、ヴィンセントは5人目を殺すためにその場から立ち去り、マックスは駆けつけた警官にトランクの死体を見られて、逮捕されてしまった。大人しく従おうとしたマックスだったが、ヴィンセントの5人目のターゲットが、今夜乗せた客のアニーだと知り、助けるために警官の手を逃れてヴィンセントが残した銃を取り、アニーのオフィスへと向かった。危ういところで、マックスは間に合い、アニーを救い出した。執拗に追いかけてくるヴィンセントから逃げようと、二人は地下鉄に乗り込むが、ヴィンセントも続いて乗り込んできた。後がないマックスは、ヴィンセントに立ち向かい、致命傷を負わせた。ヴィンセントはよろめいてシートに座り込み、そのまま息耐えたのだった。タクシーに乗り込んだ時に自らがマックスに語って聞かせたように、死んだことを誰にも気づかれないロサンゼルスの地下鉄で。
マックスとアニーは次の駅で降り、新たな一日の夜明けの街へと歩き出した。
「コラテラル」感想・レビュー
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マックスの人の好さが愛らしく親しみが湧いた。この後、タクシー運転手に戻って働けるのだろうか。アニーが正当防衛を証言してくれるだろうから大丈夫かな?また、リムジン会社の夢を追いかけるのだろうか?アニーとの恋の行方は?
トムクルーズとの人生観の掛け合いが一番の見どころだね。マックスはこれからどう生きるのだろう。余韻が大きい。
面白かった。ありがとう。 -
ストーリーもシンブルでわかり易くテンポよく見れました。
活劇プラスヒューマン性、ラプスト性もマッチしており、
いつものトム・クルーズよいしょ映画と違い主役はマックスと
アニーに完全に食われていました。 -
ハードボイルド悪役のトムがよかった
地下鉄の抜き差しならないシーン あっさり殺されて誰にも気づかれない 都会の孤独
最初はヴィンセントに圧されるばかりだったマックスが怒りを露出させ言い返すだけでなく反撃していくところがよかったです。ヴィンセントを止めようとして二度失敗した後、ターゲットがアニーだと分かってからどうなるのかとずっとハラハラしていました。散々暴力でマックスを従わせてきたヴィンセントはとても理不尽な人物だったのに、ラストで地下鉄で死んでいるのに誰も気づかれない男になった彼の姿は妙に切なかったです。