呪怨 黒い少女の紹介:2009年日本映画。呪怨シリーズ4作目。呪怨のオリジナルオムニバスストーリー。「白い老女」と話が繋がっている。少女の胎内に宿り、生まれなかった双子の片割れの怨念が呪怨と化して人々を狂わせる。
監督:安里麻里 出演者:加護亜依(裕子)、瀬戸康史(徹也)、中園友乃(綾乃)、高橋マリア(横田季和子)、松本花奈(横田芙季絵/黒い少女)、勝村政信(横田)
映画「呪怨 黒い少女」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「呪怨 黒い少女」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
呪怨 黒い少女の予告編 動画
映画「呪怨 黒い少女」解説
この解説記事には映画「呪怨 黒い少女」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
呪怨 黒い少女のネタバレあらすじ:起
冒頭は、小学校の放課後。一人の少年が帰ろうとする途中で教室にいた同級生の女の子の様子がおかしいと慌てたところから始まります。徹也は一家殺人があった事件現場の家を見て興奮気味に友達に電話をしていました。その日の夜、隣室の女性、裕子の部屋から聞こえる怪しい音に目が覚めます。密かに彼女に片思いしていた徹也は裕子に彼がいて今は夜の営み中だと思い、悔しさで壁にクッションを投げつけます。すると、異常な音と揺れが起こり、哲也は奇妙に思いながら一夜を過ごしました。友人のカップルに自分がバイトへ行くまでの間、留守を頼みます。途中ですれ違った裕子を見かけ、部屋まで彼女を追いかけると謎の黒い手に引きずり込まれてしまいました。
呪怨 黒い少女のネタバレあらすじ:承
看護師の裕子は横田芙季絵という小学生の少女の担当を任されています。芙季絵は裕子によく懐くこれといって問題のないいたずらっこな子どもです。しかし、彼女は原因不明の彼女の年齢では稀な病気でここに入院したのです。ベッドで寝ている芙季絵の様子を見に来た裕子は芙季絵のベッドの上にシーツにくるまった得体の知れない何かに遭遇します。それは裕子の異変に気付いて部屋まで来てくれた徹也を引きずり込り、彼の体をコントロールして無理矢理彼に頭を壁に打ち付けさせて殺した謎の物体でした。それはやがてすぐそばにいた裕子を狙うのです。家まで送るとしつこい上司の誘いを断って綾乃は自宅まで後僅かな距離でタクシーを停めてもらい、夜道を歩きます。背後から近づく音に社長だと思って怒った綾乃ですが、振り返ると真黒なこどもが立っていました。それは芙季絵でした。
呪怨 黒い少女のネタバレあらすじ:転
小学生のごく普通の子ども、芙季絵は放課後、何かの強い引力によって痙攣を起こしてしまいます。偶々、学校を出る途中で同級生の男の子が芙季絵の異変に気付いて職員室に連絡してくれました。芙季絵は母と帰宅。自宅に父がいる事を喜びます。父親は芙季絵に外食を提案しますが、母親は彼女の身を案じ、また、夫と芙季絵を一緒にいさせない為に家で夕食を食べると芙季絵に告げます。芙季絵の両親は夫婦仲が冷めきっており、彼女の目の前で喧嘩になってしまいます。すると、芙季絵が唐突に奇声をあげて倒れてしまいます。何があったか困惑する両親。父親の横田氏が思わず芙季絵のそばに近づくと、芙季絵は彼の腕を掴み、「お前はこの手で女を殺す」と不気味なことを口にして気を失いました。病院では異常が見られず、家庭環境による精神的なものが影響していると言われ、催眠療法を用いた精神治療を受ける芙季絵。しかし、彼女はまたしても奇声を上げ、パニックになりました。再検査をすると、芙季絵の体内に肉腫が出来ていて、それは芙季絵から養分を吸収して彼女のお腹の中で育っているというのです。芙季絵のような子どもには極めて稀な症状なので入院することになります。芙季絵の母は霊能力をもつ妹、真理子に相談してみる事にしました。芙季絵の父、横田は無断欠勤が続くあのタクシーで一緒だった綾乃の見舞いに行きますが、その時、彼は綾乃に馬乗りになって襲われて首を絞められます。綾乃は芙季絵が横山に言った「お前はこの手で女を殺す」と呟き、横田を怯えさせます。危うく、助かった横田ですが、気が付けば綾乃はベッドで寝ていて微動だにしません。彼女のベッドから見えるベルトを不審に思って誤って引っ張ってしまいます。思わず布団を捲りあげると、ベルトで首を絞められて死んでいる綾乃の姿がありました。慌てて綾乃の遺体を薄暗い森に埋めて帰ろうとしますが、遺体はこの世のものとは思えない呻き声を発していました。
呪怨 黒い少女の結末
芙季絵の母、季和子は妹、真理に自分がかつて芙季絵の妹を宿したが生んであげられなかったこと、芙季絵の肉腫はその子の呪いによるものなのではないかと話します。一度は医者に見せるべきだと言った真理子ですが、自分にも小学校入学前の息子がいるので渋々引き受けます。後日、芙季絵が入院している病院へ季和子とやってきた真理子ですが芙季絵の担当の看護師、裕子と遭遇し、何かを感じ取り、今日は無理だ、三日後にまた来るといいます。その間彼女は家の中にお札を貼って準備していました。3日後に、芙季絵の除霊が真理子によって始まります。芙季絵のお腹が膨らんで、悲鳴と呻き声を発する芙季絵。彼女のお腹にこんもりと人の不気味な顔が浮かんだのです。真理子は芙季絵のお腹に竹串を軽く突き刺して霊を追い払って帰宅しました。しかし、家に帰ると子どもの声で「今から行く」という電話が真理子にかかってきます。玄関に立つ芙季絵と芙季絵の幽霊を見て真理子は混乱します。真理子は芙季絵と芙季絵の双子の妹の体が入れ替わっていたことに気付かず、芙季絵を除霊してしまったのでした。芙季絵の体を乗っ取った妹の幽霊は真理子と彼女の夫と息子を殺めてしまいます。季和子は、真理子が除霊してから芙季絵に付きっ切りでした。夫も帰ってきません。芙季絵は双子と入れ替わっているので目覚めません。精神的に追い詰められた季和子は車いすに乗った芙季絵を屋上に連れてゆきます。ふと、洗濯物を干した季和子は「ごめんね、お姉ちゃん」と呟くシーツに浮かぶ人影を見て真理子だと感づきます。そして、目の前にいる我が子が芙季絵でないことにも。真理子は「あなたを生んであげられなかった私を恨んでいるのね」と言って芙季絵と共に屋上から身を投げます。意識が途切れる寸前に見た黒い少女が季和子をじっと見つめていました。
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