昼下りの情事の紹介:1957年アメリカ映画。私立探偵の娘が恋した相手は富豪のプレイボーイ。彼の気をひくために背伸びして遊びなれたそぶりをみせる娘と、それに翻弄される男のラブ・ロマンス。
監督:ビリー・ワイルダー 原作:クロード・アネ 出演者:オードリー・ヘプバーン(アリアーヌ)、ゲイリー・クーパー(フラナガン)、モーリス・シュヴァリエ(クロード)、ジョン・マッギーヴァー、ヴァン・ドードほか
映画「昼下りの情事」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「昼下りの情事」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
昼下りの情事の予告編 動画
映画「昼下りの情事」解説
この解説記事には映画「昼下りの情事」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
昼下りの情事のネタバレあらすじ:富豪のプレイボーイ
好奇心旺盛なパリの音楽学生アリアーヌ(オードリー・ヘプバーン)は、私立探偵の父クロード(モーリス・シュヴァリエ)が調査した数々の恋愛騒動に関するファイルを盗み見てはドラマチックな出来事に思いをはせていた。
ある日、アリアーヌは妻の浮気調査を頼んだ男がその浮気相手を殺そうとしているのを知る。男は浮気の現場であるホテルの部屋へ乗り込むが、アリアーヌが事前に乗り込み機転を利かせて事なきをえた。
浮気相手の男はアメリカの富豪フラナガン(ゲイリー・クーパー)で、数々の浮名を流すプレイボーイだった。突然現れたアリアーヌに興味を持ったフラナガンは、軽い気持ちで彼女を食事に誘うが、女性の扱いに手慣れたフラナガンに接してアリアーヌはたちまち彼に惹かれてしまう。
プレイボーイを相手に対等の存在になろうと、アリアーヌは名前も告げず、恋多き女を演じ遊びなれた風を装う。やがてフラナガンがパリを去る日が来て、2人は一時のアバンチュールを楽しんだがごとく別れるが、アリアーヌの心中は悲しみに暮れていた。
昼下りの情事のネタバレあらすじ:再会
数か月後、オペラの会場でアリアーヌは偶然フラナガンと再会し、逢瀬を重ねるようになる。以前と同じように恋愛遍歴を語ってみせるアリアーヌ。謎めいたアリアーヌの言動に、今度はフラナガンが気になりだす。
たまりかねたフラナガンはたまたま再会した、かつて自分を殺そうとした男から「私立探偵を使ってはどうか」とクロードを紹介され、彼の元を訪れる。
昼下りの情事の結末:アリアーヌの正体
クロードは依頼の内容と最近のアリアーヌの様子から、フラナガンの相手がアリアーヌであることを確信する。クロードはフラナガンに、「アリアーヌは自分の娘で、彼女が話していた男性遍歴は全て作り話。フラナガンにつりあうように背伸びしたせいだろう」と話し、「いつものお遊び程度の気持ちなら彼女のためにパリを去って欲しい」と告げる。
考えた末、フラナガンはアリアーヌのためにパリを去ることにする。駅での別れ際、前と同じように強がって平気なフリをするアリアーヌに愛おしさがこみ上げるフラナガン。走り始めた汽車を追いかけてくるアリアーヌを見て自分の気持ちに気づいたフラナガンは彼女を列車に抱え上げる。
後には2人の乗った列車をやさしく見送るクロードの姿があった。
以上、映画「昼下りの情事」のあらすじと結末でした。
「昼下りの情事」感想・レビュー
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何回見ても飽きない映画です
ヒロインがオードリー・ヘプバーンだからこそ成り立つ、ファンタジーだと思います。夢見る夢子ちゃんで、自分勝手な言動で回りを振り回し、そのくせ繊細なアリアーヌの役を中途半端な女優が演じたら、観るに堪えないことでしょう。でもオードリーが演じるので、すべて許されてしまうのです。
オードリーの衣装や髪形もどれも魅力的なので、彼女の姿を見るだけでも、この映画を観る価値があるのではないでしょうか。