パラダイス・キスの紹介:2011年日本映画。原作は矢沢あいの少女漫画『Paradise kiss』。進学校に通う優等生・早坂紫が、ひょんなことから芸術学院の生徒たちと出会い、学園祭で開催されるショーのモデルを頼まれる。最初は嫌がっていた紫だが、夢を持って懸命にそれに向かい合う彼らに惹かれ、自分自身の歩みたい道を見出していく。
監督:新城毅彦 出演者:北川景子(早坂紫)、向井理(小泉譲二)、山本裕典(徳森浩行)、五十嵐隼人(山本大助(イザベラ))、大政絢(櫻田実和子)、賀来賢人(永瀬嵐)、ほか
映画「パラダイス・キス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「パラダイス・キス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
パラダイス・キスの予告編 動画
映画「パラダイス・キス」解説
この解説記事には映画「パラダイス・キス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
パラダイス・キスのネタバレあらすじ:起
全国でも有数の神学校・清栄学園高等部に通う早坂紫(北川景子)は、受験勉強に追われる高校三年生。クラスメイトの徳森浩行(山本裕典)を三年間慕っていたが、進展することなく片思いのまま。勉強の成果も出ず、第一志望は難しいと言われ、上手く行かない日々に辟易していた。
家に帰る途中で、知らない青年に声をかけられた。ナンパだと思った紫は振り切って逃げようとするが、貧血で倒れてしまう。紫を助けたのはナンパだと思っていた青年・永瀬嵐(賀来賢人)と、一緒にいた女装姿の男・イザベラ(山本大助)だった。倒れた紫をアトリエに改装したバーに運び、介抱してくれたのだ。
永瀬とイザベラ、そして紫をキャロラインと呼ぶ永瀬の恋人・実和子(大政絢)や、ファッションデザイナーを目指す小泉譲二 / 通称ジョージ(向井理)の四人は、矢澤芸術学院に通う生徒で『Paradise Kiss』というブランドを立ち上げていると話し、声をかけたのはナンパではなく、学園祭で開催されるファッションショーのモデルを、是非紫モデルとして出てほしいと説明された。
しかし「大事な受験が控えているのに、アンタたちの遊びに付き合っていられない」と紫は拒否してしまう。その言葉に怒った永瀬は「訂正しろ!」と怒鳴るが、紫はそのままアトリエを去っていった。
パラダイス・キスのネタバレあらすじ:承
もう関わらないと思っていた紫だったが、ジョージが一人で教室まで乗り込んできて、その考えは呆気なく崩壊する。驚いた紫はそのまま矢澤芸術学院に連れ去られ、待っていたヘアメイクアーティスト兼教師の如月に、突然髪を切られてしまった。紫をモデルにすることを諦めていなかったジョージが頼んでいたのだ。
その後、モデルの依頼を拒否しながらも、服の採寸を受けた紫に「意志のない女はモデルにする気はない」と告げるジョージ。結局彼に対する反発心からモデルを引き受けた紫だが、進路で過干渉になっていた母親に反対されて家を飛び出し、アトリエに駆込みジョージの住むマンションに居座ることになった。
パラダイス・キスのネタバレあらすじ:転
しばらくしてアトリエを訪れた紫だが、ジョージたちの表情は暗かった。『Paradise Kiss』で作られた服が全て、委託販売先から返品されてきたのだ。その光景を前に、ジョージは「パラキスは解散する」と宣言。学園祭のショーが終わった後に、パリでデザイナーの修行をすると告げる。ショーで紫が着るドレスが『Paradise Kiss』メンバーで作る、最後のドレスになった。
学園祭ファッションショー当日。舞台で行われたリハーサルは散々だった。まともに歩けず、ギリギリまで練習する紫だが「四人の最後のドレス」を着るプレッシャーに押しつぶされる。遂に開催されたショーの本番で、出番を待っていた紫にジョージは蝶の指輪を渡す。「真っ直ぐに歩けなくても良い」「自分の足で歩いて来い」「俺がここで待っている」と言葉を投げかけ励ますジョージに、紫は「誰よりも堂々と歩いてみせる」と応えステージに上がった。
パラダイス・キスの結末
言葉通り余裕を見せる堂々とした紫の姿に、観客から歓声があがる。しかし、結果は2位で終わってしまった。それぞれが別の道に進んでいくなかで、会場に来ていた母と和解した紫は本格的にモデルを目指すことを決意する。
3年が経ち、紫はプロのモデルとして成功を収めていた。憧れだった徳森とは付き合わないまま、片思いも終わらせた紫には、ジョージへの想いがあったが、ずっと会えないままだった。
仕事でニューヨークを訪れた紫は、そこでファッションショーに参加するイザベラと、ショーのポスターに載っていたジョージの名前を目にする。イザベラと再会した紫は、教えてもらった住所に向かう。新たに作られた『Paradise Kiss』のアトリエを訪れた先で、ジョージと再会した紫は熱い抱擁とキスを交わしたのだった。
以上、映画「パラダイス・キス」のあらすじと結末でした。
「パラダイス・キス」感想・レビュー
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ファッション好きや将来モデルやファッション関連の仕事に就きたい人は是非見てほしい作品です。
何度見ても飽きず一度見てもう一度見るとまた違った観点を感じたりと見る度に物語が成長していきます。
学生時代に何を目標にしたらいいか分からず進路もなかなか決まらない人も多いと思います。進路について親ともめたり悩む日々でもこの物語では周りの人が無駄なことは考えずただ今を大切にすればいいと教えてくれます。
主人公の早坂のような経験をしている人も多いはずですが彼女みたいに最初は何もなくてもいつかきっと目標や夢が自分を輝かせてくれる。
直接ではないけれどもそっと語りかけてくれる作品になっています。
初めは、一見アイドル映画というかファッション映画かと思っていた。
ただ、見ていくにつれ、矢沢学院の生徒達(?)が一生懸命、取り組んでいる姿、ジョージによって見事に変貌を遂げていく紫の成長物語にも取れる。
また、イザベラのセリフの中であった
『女の子は、服とメイクで変わるの』
というのがあったが、本当にその通りだと思うし、
自分もそのようにしていきたい!と改めて思うようになった。
ジョージも一見、俺様だけどデリケートな神経の持ち主なんだろうなーと。
原作とは異なるオチだが、これはこれで見応えのある作品だし、自分に正直になろう!と思える作品なので、オススメには悪くないと思う。