ボディガードの紹介:1992年アメリカ映画。元シークレット・サービスの凄腕ボディガードが人気女性歌手の警護を担当することになり、反目し合いながらもやがて惹かれ合い、それと共に彼女の命を狙う黒幕に迫る様を描いた、ケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストンのダブル主演によるラブ・サスペンス映画です。ヒューストンが歌う主題歌「オールウェイズ・ラヴ・ユー」は自身最大のヒットとなる記録的なベストセラーとなり、全世界で4,200万枚を売り上げたサウンドトラックはグラミー賞最優秀アルバム賞を受賞するなど大反響を巻き起こしました。
監督:ミック・ジャクソン 出演者:ケビン・コスナー(フランク・ファーマー)、ホイットニー・ヒューストン(レイチェル・マロン)、ゲイリー・ケンプ(サイ・スペクター)、ビル・コッブス(ビル・デヴァニー)、トーマス・アラナ(グレッグ・ポートマン)、ミシェル・ラマー・リチャーズ(ニッキー・マロン)ほか
映画「ボディガード」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ボディガード」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ボディガード」解説
この解説記事には映画「ボディガード」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ボディガードのネタバレあらすじ:起
かつて当時のアメリカ大統領ロナルド・レーガンの警護を担当していたシークレット・サービスの凄腕ボディガード、フランク・ファーマー(ケビン・コスナー)は、母の葬儀のため非番にしていた日にレーガン暗殺未遂事件が発生したことから責任を感じて退職、以降は特に決まった警護対象を持たぬ個人のボディガード業を営んでいました。
そんなある日、フランクの元に今を時めくスーパースターである人気歌手で女優のレイチェル・マロン(ホイットニー・ヒューストン)のマネージャーであるビル・デヴァニー(ビル・コッブス)が訪れ、数か月前から彼女のもとに脅迫状が送りつけられ、自宅が荒らされるなどの被害が相次いだことからレイチェルの身辺警護を依頼してきました。今まで芸能人の警護など請け負ったことのないフランクは難色を示しますが、1週間で3000ドルという破格の報酬を提示されて渋々引き受けることにしました。
ボディガードのネタバレあらすじ:承
フランクは早速レイチェルの豪邸を訪れますが、わがままな性格のレイチェルをはじめスタッフのあまりの危機感のなさにしびれを切らしたフランクは依頼を断ろうとしました。ビルの懇願により結局警護を引き受けることになったフランクは、レイチェルやスタッフの反発を買いながらも豪邸の防犯システムの充実など警備体制を強化、運転手にはカーチェイスのドライビングテクニックを仕込む徹底ぶりを見せました。ところが、より一層フランクへの反発を募らせたレイチェルは宣伝担当のサイ・スペクター(ゲイリー・ケンプ)と共に勝手にナイトクラブでの新曲発表会を強行しようとしました。
ところが、控え室にまで脅迫状が届いたことからレイチェルは恐怖のあまり一旦は発表会を中止しようとしましたが、ファンの声援に奮起されたレイチェルは思い直して発表会をスタートさせました。しかし、興奮したファンが暴徒化、レイチェルはあらかじめつけられていた発信機により駆け付けたフランクに救い出されました。この一件によりレイチェルは考えを改めてフランクに感謝の意を伝え、それから彼に絶大な信頼を寄せるようになっていきました。これに面白くないレイチェルの元ボディガードのトニー(マイク・スター)は逆上してフランクに襲い掛かるも返り討ちに遭い、格の違いを見せつけられました。
ボディガードのネタバレあらすじ:転
レイチェルはフランクをデートに誘い、すっかり惹かれ合う仲となった二人はそのままフランクの自宅で一線を超えてしまいます。翌朝、依頼人に手を出してしまったことに深く後悔したフランクはあえてレイチェルを突き放す態度を取ってしまい、誤解したレイチェルは当てつけのようにフランクの元同僚だったグレッグ・ポートマン(トーマス・アラナ)を誘い、無断で外出するなどの問題行動を繰り返してしまいます。
もうこれ以上レイチェルの警護は無理だと判断したフランクはビルに辞めると告げますが、その直後にレイチェルの一人息子フレッチャー(デヴォーン・ニクソン)を騙った犯人からの脅迫電話があり、強いショックを受けたレイチェルは全てのスケジュールをキャンセル、フランクと運転手を除くスタッフ全員に休暇を出すと、結局警護を続行することにしたフランクはレイチェルとフレッチャー、そしてレイチェルの姉ニッキー(ミシェル・ラマー・リチャーズ)を連れてオレゴン州の田舎にある自身の父ハーブ(ラルフ・ウェイト)の家へと匿いました。しかし、安心したのも束の間、フレッチャーが一人で乗ったボートが危うく爆破されそうになり、危険を感じたフランクは直ちにここから脱出するよう促しました。
ボディガードの結末
ニッキーはフランクに事の真相を打ち明けました。かつて歌手を目指していたニッキーでしたがレイチェルの方がブレイクしてしまい、嫉妬心から偶然酒場で出会った見知らぬ男にレイチェル殺害を依頼してしまったのです。自責の念に駆られたニッキーは依頼を取り消そうとするも男の連絡先さえも知らずどうすることもできなくなっていたのです。その直後、ニッキーは何者かに暗殺され、フランクはその手口からプロの犯行だと睨みました。
レイチェルは主演映画がノミネートされたことからアカデミー賞受賞式への出席を決断しました。フランクは出席を取り止めるよう忠告しますが、彼女の意志の固さを知ると仲間たちと共に全力で警護体制にあたりました。フランクは会場で別の登壇者のボディガードをしているというポートマンに会いますが、その登壇者はポートマンのことを何も知らなかったことから、フランクはポートマンこそが真犯人だと断定しました。
見事に主演女優賞を受賞したレイチェルがステージに上がったその時、カメラマンに変装していたポートマンはレイチェルに向けて発砲しましたが、フランクは自ら銃弾を受けてレイチェルを守り、ポートマンを射殺して事件を解決しました。
全てを終えたフランクは新しいボディガードを紹介、別の場所に引っ越すというレイチェルたちと飛行場で別れの挨拶を交わしました。一旦は飛行機に乗ろうとしたレイチェルはフランクの元に駆け寄り、最後のキスを交わしました。この日を最後に二人はそれぞれの道へと分かれ、レイチェルはフランクへの想いを秘めたままステージに立ち続け、そして怪我の癒えたフランクは新たな依頼主の元で警護に就いていました。
以上、映画「ボディガード」のあらすじと結末でした。
言わずと知れた名作です。この映画が上映当時はまだ小学生だったので、映画の良さがまったく分かりませんでしたが大人になって改めて見直したときにこの映画の素晴らしさがよく分かりました。ハリウッド映画によくある、男女が出会って、展開は色々あるけど結局くっついてハッピーエンドみたいな展開にならないところもすごく良いです。
特にラストシーンのホイットニーヒューストンの挿入歌が流れてくるところも素晴らしいの一言ですね。胸がしめつけられます。