13号待避線より その護送車を狙えの紹介:1960年日本映画。囚人護送車が襲撃され、二人の男が射殺されました。この事件の責任を取る形で、6か月の停職処分となった看守長の多門は、独自に犯人捜しを始めました。すると浜十組というヤクザが絡んでいることがわかり、調べを進めるうちに…という1960年日活のサスペンス映画です。
監督:鈴木清順 出演者:水島道太郎(多門大二郎)、渡辺美佐子(浜島優子)、小沢昭一(香島五郎)、白木マリ(安藤津奈子)、芦田伸介(浜島十兵衛)、安部徹(赤堀)ほか
映画「13号待避線より その護送車を狙え」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「13号待避線より その護送車を狙え」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「13号待避線より その護送車を狙え」解説
この解説記事には映画「13号待避線より その護送車を狙え」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
13号待避線よりその護送車を狙えのネタバレあらすじ:起
看守長の多門大二郎が乗った囚人護送車が襲撃されました。この襲撃により、護送中の竜太と冬吉が射殺されました。責任者だった多門は6か月の停職を命ぜられますが、この停職中に多門はこの事件について調べ始めました。
多門は、この護送車に乗っていたが殺されなかった五郎について、津奈子というストリッパーが保釈金を支払ったことで保釈されたことを知りました。そこで多門は、津奈子と五郎がいる熱海に向かいました。熱海で五郎を見つけて問いただすと『秋葉の旦那』に会って仕事をもらうと言い、出て行きました。
その夜、旅館の番頭に勧められ、部屋でやっているストリップショーを見ることになりますが、ストリッパーのマリが矢を胸に突き刺されて死んでしまいました。
13号待避線よりその護送車を狙えのネタバレあらすじ:承
死んだマリは射殺された竜太の姉であった事から、襲撃事件と関係があると考えた多門は、ストリッパーを斡旋していた浜十組へ向かいました。組の赤堀を脅し、組長に会わせろと言って出向きますが、出てきたのは弓を撃っていた組長の娘の優子でした。組長である父の十兵衛は入院中で、優子が代わりに仕切っていました。
しかし、十兵衛の不在中に赤堀らが好き放題やっていることに懸念を持ち、組のゴタゴタは組内で片づけると言いました。その後多門は、射殺された冬吉の女の昭子を探しました。やっと見つけた昭子に話を聞くと、昭子は秋葉の旦那の元にいましたが、優子に買われたと話しました。その頃、五郎の車が崖から落ちて五郎は死にました。
13号待避線よりその護送車を狙えのネタバレあらすじ:転
赤堀と秋葉の旦那が怪しいと見た多門が、アジトを探っていると、サングラスをかけた秋葉の旦那らしい男がやって来ました。しかし多門は赤堀に棒で殴られて倒れました。目覚めた多門は病院のベッドにいました。傍らには優子がいました。優子に秋葉の旦那と赤堀の関係を聞きました。
赤堀は秋葉に組を売ろうとしていると言いました。そのため、自分が止めようとしているという事でした。秋葉に殺されたと思っていた五郎が生きていました。五郎は秋葉に津奈子を売りとばす計画でした。病院を抜け出した多門は、優子と一緒に赤堀を銃で脅し秋葉の元へ案内させました。
13号待避線よりその護送車を狙えの結末
途中で待ち伏せしていた赤堀の手下らに捕まり、ガソリンの入ったタンクローリーの運転席に縛り付けられました。バルブを開け、ガソリンを撒きながら坂道を走らされ、撒いたガソリンに火を付けられました。しかし優子がライターでロープを焼き切ってほどき、多門のロープをほどくと、間一髪のところで逃げ出しました。
そして遂に秋葉の元へ着きました。銃撃戦になり、五郎は殺されました。そして秋葉がサングラスを取ると、それは優子の父の十兵衛でした。人身売買の張本人は組長だったのでした。愕然とする優子に対し、十兵衛は逃げる途中で線路に足を挟まれました。そこに蒸気機関車が迫って来ました。蒸気機関車は十兵衛を呑み込みました。悲しむ優子をそっと多門が抱きかかえました。
以上、映画「13号待避線より その護送車を狙え」のあらすじと結末でした。
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