1922の紹介:2017年アメリカ映画。広い農場を守ろうとする男と、農場を売り払って都会に出たい妻とその間に挟まれて揺れ動く子供の3人家族の物語です。息子を味方につけ妻を殺した男の計画はだんだんほころびを見せ始め・・・という内容です。スティーヴン・キングの同名小説のNetflix映画化作品。
監督:ザック・ヒルディッチ 原作:スティーヴン・キング 出演者:トーマス・ジェーン(ウィルフレッド・ジェームズ)、モリー・パーカー(アルレット)、ディラン・シュミット(ヘンリー)、ケイトリン・バーナード(シャーノン)、ほか
映画「1922」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「1922」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
1922の予告編 動画
映画「1922」解説
この解説記事には映画「1922」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
1922のネタバレあらすじ:起
ウィルフレッド・ジェームズが部屋で自分の犯した罪について綴っていました。ウィルフレッド一家は妻のアルレットと息子のヘンリーの3人家族で、180エーカーの広い農場を持つ農家でした。ウィルフレッドは息子のヘンリーに農場を継がせるべく、色々教えていました。1922年当時のアメリカでは男の誇りは土地と息子でした。しかし母のアルレットは自分が相続した100エーカーの農場をパリントン社に売ろうとしていました。アルレットは田舎暮らしは嫌いで、土地を高値で売って、その金で都会に出てドレスの店を開く計画でした。一方ウィルフレッドはここに残って農場を続けるんだと意見は対立しました。息子のヘンリーはウィルフレッドの考えに同調していました。そんな頃、ヘンリーはシャノンと出会い、ガールフレンドとしての付き合いを始めていました。シャノンについてアルレットは、ヘンリーに対してシャノンとの関係を卑猥な言葉でけしかけました。この言葉でヘンリーの母アルレットに対する気持ちが憎しみに変わりました。実はウィルフレッドはヘンリーのガールフレンドであるシャノンを利用してこの場所に残る理由をヘンリーに作らせていたのです。
1922のネタバレあらすじ:承
ウィルフレッドは考え抜いたあげく、アルレットを殺す計画をヘンリーに打ち明けました。ヘンリーもシャノンとの関係を維持するためにも納得し、実行の日が来ました。ウィルフレッドはアルレットに対し、土地を売って、一緒に都会へ行こうと言いました。喜んだアルレットは祝杯をあげようと酒を飲み酔っぱらいました。泥酔したアルレットをベッドに寝かしつけ、アルレットの顔をヘンリーがタオルで押さえつけ、ウィルフレッドが首を切り裂いて殺害しました。アルレットの遺体は古井戸に落とし、部屋の血を全て洗い流しました。その後パリントン社の弁護士がアルレットに会いに来ますが、ウィルフレッドは数着の服や200ドルと宝石をもって家出したと言ってごまかします。弁護士は、土地を売りたがっていたアルレットが家出するはずはないと言って帰りました。その後に保安官が来ると思ったウィルフレッドは飼っていた牛を古井戸に落として殺しました。そして少しだけ土を入れて古井戸を途中まで埋めていました。すでにその頃には井戸の中にはネズミが沸いて、アルレットの死体を食べていました。
1922のネタバレあらすじ:転
保安官がやって来てアルレットの事を色々聞きますが、ヘンリーと口裏を合わせてごまかし、古井戸もわざと見せようとしましたが保安官は断りました。しばらく経ってシャノンの父が家にやって来ました。シャノンがヘンリーの子供を妊娠しており、ヘンリーと別れさせて、都会の施設に移して出産した子供は何処かに養子に出すと言いました。その為75ドル払えと言いますが、ウィルフレッドは金が無いと言いました。このやり取りを聞いていたヘンリーはシャノンを連れ、家を出て行きました。この頃から、井戸に沸いたネズミが家に侵入しだしました。そしてウィルフレッドは、死んだアルレットの姿が見える幻覚も見るようになりました。ある日、死んでネズミにまみれたアルレットがウィルフレッドに迫り、耳元で息子の家出後の足取りについてささやきます。ヘンリーは立ち寄った町で強盗を繰り返しながら生計を立てました。やがてヘンリーは強盗して逃げる途中で、一緒にいたシャノンが撃たれ、死んだシャノンを見てヘンリーも拳銃で自殺したのです。その頃、家のネズミは増え続け、左手を噛まれました。病院に行く金もなく放置していたため傷口は悪化し、最終的に左手を切断するハメになりました。病院に保安官が訪れ、女性の亡骸が道路沿いで見つかったと言います。もちろんそれはアルレットではないのですがウィルフレッドはそれが妻であると話を合わせ、殺害したという真実は無かったことになりました。
1922の結末
ウィルフレッドの元に帰って来たヘンリーの遺体はネズミに食われて無残な姿になっていました。シャノンの会葬とは対照的に、ヘンリーの会葬にはウィルフレッドと、死んだアルレットだけが参列していました。一人きりになったウィルフレッドの生活は荒れ始めました。雨漏りがし始め、冬は暖房の燃料を買う金も無くなりました。家の中に牛を入れ、一緒に生活していました。ウィルフレッドは遂に土地を売り払う決断をしました。しかし当初のような高値では売れず二束三文での売却です。その後、ウィルフレッドは、家出して死ぬまでのヘンリーの足取りを追いました。そしてかつてアルレットが引越したがっていた街に出て働き、酒を飲み続けました。土地を売った金は2年で使い果たし、今こうして自分の犯した罪を書き記していました。いまでもウィルフレッドには幻覚が見えていました。その部屋ではネズミに食われた姿のアルレットとヘンリーとシャノンがナイフを手にウィルフレッドに迫って来るのでした。
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