ぼくらの七日間戦争の紹介:1988年日本映画。本作は1988年公開の原作 宗田理、監督 菅原比呂志が贈る、宮沢りえ初主演、感動の一大エンターテイメント。管理教育に反発した青葉中学の少年少女たち11人が、インチキな大人たちに宣戦布告!自由を求めて立ち上がる。廃工場に立てこもった中学生を相手に、教師たちは校則を盾に解散させようとするが…。主題歌はTM NETWORKが飾る『SEVEN DAYS WAR』。
監督:菅原比呂志 出演:宮沢りえ(中山ひとみ)、五十嵐美穂(橋口純子)、安孫子里香(堀場久美子)、工藤正貴(相原徹)、菊池健一郎(菊地英治)、鍋島利匡(安永宏)、田中基(柿沼直樹)、大沢健(中尾和人)、金浜政武(日比野朗)、石川英明(天野健二)、中野愼(宇野秀明)、佐野史郎、三宅裕司ほか
映画「ぼくらの七日間戦争」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ぼくらの七日間戦争」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ぼくらの七日間戦争の予告編 動画
映画「ぼくらの七日間戦争」解説
この解説記事には映画「ぼくらの七日間戦争」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ぼくらの七日間戦争のネタバレあらすじ:起
閉まりかけの校門の内側へ滑り込む、青葉中学生の中山ひとみ(宮沢りえ)。この日、体育館では校長の眠たい話を聞かされる全校集会が開かれていました。校則を違反している者がいないか細かくチェックの目を光らせ、教室では生徒のカバンを無断でチェックするなど、頭髪検査に所持品検査、それに加えて体罰まがいの指導もあり、生徒たちは日々の生活にうんざりしていました。
もし教師に歯向かったとしても、恫喝されてしまい逆らうことはできません。そのような現実の中で唯一生徒の心配をしてくれたのは、英語の女性教師・西脇由布子(賀来千香子)だけでした。
そんなある日、1年A組の男子生徒8名が突然姿を消します。彼らは郊外にある廃工場に食料品などを持ち込み、家には帰らず、自由な日々を彼らだけで過ごすことにしました。心配した両親たちは、校長に涙ながらに子供たちの行方を探すよう訴えます。
「学校に問題があったのではないか」との問いに、教師は家庭でのしつけに問題があるのではないかと両者は真っ向から対立。すべては親の責任だと言われ、このことは口外しないよう母親たちは約束させられました。
校長は「本校始まって以来の不祥事だ…」と憤り、すぐに子供たちを見つけ出し、今後このようなことが無いよう指示します。くれぐれも教育委員会にはばれないよう、生徒を停学でも退学でもいいので連れ戻すよう命令する校長。
そして、校長室に生徒と仲の良かった教師・西脇を呼び出します。しかし男子生徒の行方を知らない西脇。校長は「生徒が心配ではないのですか」と、西脇を睨みつけました。
ぼくらの七日間戦争のネタバレあらすじ:承
廃工場の周りを男子生徒が探索していると、一人の男性が横たわっているのを見つけます。自分たちよりも先に住んでいたホームレスのおじさんだと判明し、これから彼と共に廃工場で暮らすかどうかで意見が割れてしまいます。
その間におじさんはいなくなり、男子生徒たちは下水管を見つけて中に入ってみることにしました。下水管の中は臭くて気持ち悪く、急いで外へ出てきた彼らは、廃工場の外に同じクラスのひとみたちを見つけます。
男子たちがいなくなり、心配したひとみたちが様子を見に来たのでした。しかし、男子生徒がバカバカしいことをしていると呆れて、すぐに帰ってしまうひとみたち。
その夜、近所の人の通報で学校に連絡があり、男子生徒の隠れ家である工場が判明します。翌日、教師や母親が帰ってくるよう説得しますが、上から水をかけるなどして男子生徒は追い返してしまいます。撤退する大人を見て、盛り上がる生徒たち。
その夜、男子生徒を心配した西脇が食料を持参し、生徒たちの元気な顔を見て安心した西脇は「無茶だけはしないように」と言い、すぐに帰って行きました。
ぼくらの七日間戦争のネタバレあらすじ:転
学級委員長のひとみに、男子生徒を連れ戻すよう詰め寄るクラスメイトたち。「彼らは勝手に考えて行動しているのだから、自分には関係がない」とひとみは反論しますが、クラスはまとまりがつかず、授業も進みません。しかたなく、ひとみが友人2人を引き連れて廃工場へ行くと、大人が来たと思った男子生徒からネットをかぶせられます。
怒ったひとみたちは帰ろうとしますが、みんなで食事を作ることにして、女子たちのおかげで殺風景だった工場内はきれいになり、食事も作ってみんなでパーティーをすることにしました。
学校のやり方に疑問を抱き、自由と正義そしてロマンを求めて戦うことを決めたひとみたち。しかし些細なことから喧嘩となり、パーティーはお開きとなります。喧嘩を吹っ掛けた男子生徒が雨の中一人帰ろうとしますが、もう一度一つになって大人と戦うことを誓い合うのでした。
翌日、教師や母親が再び廃工場を訪れて、無理やり工場の門をぶち破ろうとします。校長も教師も必死に説得を試みますが、扉を開けない生徒たち。扉を無理にこじあけ、中に入ってきた教師にひとみたちは捕まってしまいますが、地下で見つけた戦車を武器に大人達をいったんは追い返すことに成功。
その後、嬉しくなった生徒たちは戦車を乗り回して遊んでいると、すぐに壊れて動かなくなってしまいます。
ぼくらの七日間戦争の結末
工場に戦車があり、生徒たちが立てこもっていることがニュースになり、警察や機動隊も出てくる大事になってしまいました。学校は警察に委ねることにして、強行突破をするつもりです。生徒たちは突入を前に作戦を練って、立ち向かってくるであろう大人に対抗するために対策します。
そして警察の突入する時間となり、重機が用意され工場がどんどん壊されていきます。中に入ってきた機動隊と必死で戦う生徒たち。その後に入ってきた教師もやっつけて、下水管を通って生徒たちは遠くへ逃げ出していきます。
外では青葉中学の全校生徒が工場前に集まり、これまでの不満を教師にぶつけ、怯えた校長たちは逃げていきました。
夜になり、ようやく外へ出た生徒たちが廃工場を見ると、仕掛けて置いた花火が打ち上がります。それを見て歓声を上げる生徒たち。打ち上がる花火を満足気に眺め、皆で勝利を喜び合いました。
その後、工場には有刺鉄線が張り巡らされ、立ち入り禁止となってしまいます。ひとみたち中学生は、普通の日常を取り戻し、制服を着て学校に通います。次はどんな大きなことをしようかと考え、「狙うは、国会議事堂だ!」と盛り上がるひとみ達でした。
以上、映画「ぼくらの七日間戦争」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する