チャーリング・クロス街84番地の紹介:1986年アメリカ映画。ニューヨークに住む女流作家と、ロンドンの古書店主。英文学の古書を通じて、距離を超えた友情を、長年に渡って育んでいく過程を、二人の書簡を通して描かれていく物語です。
監督:デヴィッド・ジョーンズ 出演:アン・バンクロフト(ヘレーヌ)、アンソニー・ホプキンス(フランク)、ジュディ・デンチ(ノーラ)、ほか
映画「チャーリング・クロス街84番地」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「チャーリング・クロス街84番地」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「チャーリング・クロス街84番地」解説
この解説記事には映画「チャーリング・クロス街84番地」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
チャーリング・クロス街84番地のネタバレあらすじ:起
戦後間もない1949年。ニューヨークの作家、ヘレーヌは大好きな英文学の古書を探していますが、手頃な価格の希望の品がなかなか見つかりません。ある日、新聞でロンドンの老舗古書店マークス社の広告をみかけ、早速手紙で直談判を始めます。“私は、ニューヨーク在住の貧乏作家で…”と始まるユーモアたっぷりの文面で。間もなく、マークス社のフランクより、思いがけず丁寧で心のこもった返事を受けとります。希望の品の在庫状況と価格について、充分満足したヘレーヌは、すぐに感謝の気持ちと注文の手紙をしたためます。ここから、ヘレーヌとフランクの長きに渡る友情が始まるのでした。
チャーリング・クロス街84番地のネタバレあらすじ:承
フランクは、ヘレーヌの手紙を読んで、その酒脱な文章のセンスに感嘆し、またヘレーヌは、フランクの英国紳士らしい上品で優しい文面を好もしく思います。お互い、文学を愛する者同士にしかわからない絆を深く強めて行くのでした。二人のやり取りは、やがて周囲の人々も巻き込んで行きます。手紙の中で、ロンドンの食料事情が良くないことを感じとったヘレーヌは、フランクや同僚達に、日頃のお礼と称して肉類や缶詰めなどの食料品を送ります。この思わぬ贈り物に感激した家族や同僚達は、それぞれの思いを手紙に込めてヘレーヌに感謝するのでした。
チャーリング・クロス街84番地のネタバレあらすじ:転
定期的に食料品を届けてくれるヘレーヌへ、フランクの妻は、英国伝統の刺繍が施された美しいテーブルクロスを送ります。受け取ったヘレーヌは、ロンドンへの憧れをさらに強め、ロンドン旅行を決意します。その事を知ったフランクは、まるで恋人に会うようなときめきを覚え、心待ちにしていましたが、ヘレーヌの都合により中止になりました。落胆するフランクを見て、妻は秘かに嫉妬を覚えるのでした。
チャーリング・クロス街84番地の結末
その後、月日は流れ、ヘレーヌの仕事は順調に進みます。一方、マークス社の皆は、フランクを除き散り散りになってしまいます。それでも、頻繁ではないけれどフランクとヘレーヌは、古書と手紙のやり取りを通じて、変わらぬ交流を続けていたのです。ある日、マークス社の社長秘書からヘレーヌへ手紙が届きます。内容は、フランクの突然の死を告げるものでした。結局、会えぬままで終わってしまった二人。それでも、諦めきれないヘレーヌは、フランクの面影を追って、ロンドンへ旅立ちます。もう閉店された古書店に足を踏み入れ、フランクや同僚達の思い出に浸りながら、“やっと会えたわ”と微笑むヘレーヌなのでした。
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