34丁目の奇跡の紹介:1994年アメリカ映画。母子家庭に育つスーザンは、キャリアウーマンの母親ドリーの教育方針で、サンタクロースを信じない現実的な子供に育っていた。そんな彼女が6歳なったときのクリスマス、彼女等は自称サンタクロースを名乗る老人に出会う。それはクリスマスとサンタクロースの存在を問う騒動に発展する。サンタを信じる人々の心が奇跡に導く、1947年に製作された同名映画のリメイク。
監督:レス・メイフィールド 出演者:リチャード・アッテンボロー(クリス・クリングル)、エリザベス・パーキンス(ドリー・ウォーカー)、ディラン・マクダーモット(ブライアン・ベドフォード)、マーラ・ウィルソン(スーザン・ウォーカー)、J・T・ウォルシュ(エド・コリンズ)、ほか
映画「34丁目の奇跡」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「34丁目の奇跡」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
34丁目の奇跡の予告編 動画
映画「34丁目の奇跡」解説
この解説記事には映画「34丁目の奇跡」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
34丁目の奇跡のネタバレあらすじ:第1幕
クリスマスも間近なある朝、ある老人は孫を連れて散歩に出ます。その孫は、交差点で白い髭の老人を見てサンタが居ると言い出します。老人は髭の老人にその事を詫び、二人は笑い合います。しかしその髭の老人は去り際孫に、実は本物だよと囁いて行きました。老舗デパートコールズは、買収騒動から抜け出し、伝統のクリスマスパレードの準備をしていました。その目玉であるサンタの出し物で、自称サンタの老人が頼まれもせずにサンタ役の男に演技指導をします。ですがその男は酒びたりでした。老人は持っていた杖を振り翳し、子供の夢を壊すなと指摘して去って行きます。結局その男は素行不良で解雇されしまいました。困ったイベント部長のドリーは先程の老人を引き止め、サンタ役に抜擢します。老人はまるで本物の様に振る舞い、見事サンタクロースを演じ切って見ました。ひと仕事終えたドリーは、娘スーザンの待つ家に帰ります。しかしスーザンは、同じマンションに住む弁護士ブライアンの所にお邪魔していました。そのブライアンの部屋で、スーザンは、年に似合わない程冷めた目でパレードを見ていました。彼女は、サンタが居ないと知っている子供でした。スーザンの目の前をサンタが通ります。彼女の視線の先で今年のサンタ役は、知っていたかのようにスーザンを見付け、祝福を投げます。そのコールズを買収しようとしてた商売敵ショッパーズの社長はまだ諦めておらず、サンタにまで敵愾心を燃やしていました。翌日自称サンタは、立派な自前の衣装でコールズに来る子供達からプレゼントの願いを聞いていました。しかしその横、子供の願いを聞いた親は、高価なものは買い与えられないとサンタに耳打ちし、話を逸らすように促します。そこでサンタは、ライバル店がもっと安く売っていると教えます。それに戸惑う親にサンタは、子供達の笑顔の為と言います。サンタが始めたサービスは客の心を捉え、常連客を伸ばす結果になります。支配人は、眉を顰めるドリーを彼女が狙っていた家の購入権で説得し、共に社長に進言する事で、正式なサービスにします。ショッパーズはこれに頭を抱えました。
34丁目の奇跡のネタバレあらすじ:第2幕
ブライアンはスーザンを店に連れて行きサンタに会わせます。スーザンは、良く出来たサンタだと彼を賞賛し、プレゼントはママが買ってくれると言います。サンタは、自分を信じない子供に顔を曇らせました。スーザンが現実的なのは、母親の教育方針でもありました。ドリーは二人を見つけ、ブライアンを咎めました。ドリーはふとサンタが気になり、彼の履歴書を調べます。彼、クリス・クリングルは、出身地に北極と書いて居ました。そのクリスは仕事が終わると、動物園に預けているトナカイに話し掛けていました。そこにショッパーズのジャックとアルバータが声を掛け、引き抜きの話をします。しかしクリスは、それをあっさり断ります。素性だけでも探りたい二人は、クリスを家に送ります。帰った先は、何の変哲もない老人ホームでした。サンタは連日盛況で、あまりにもサンタとして振舞うクリスにドリーは危うさを感じます。こっそりに店に来ていたスーザンは、クリスが手話も解し、数ヶ国語を喋れる姿を見て、彼女の中のサンタの非実在が揺らぎ始めます。娘からクリスの話を聞いたドリーも悩み始めます。その頃ジャックはコールズのサンタをクビになった男を探し出し、雇い込んで何かを画策します。ドリーは、CM撮影のクリスに付き添います。彼女は彼に、サンタを信じて居ない事を指摘されました。クリスは、サンタは夢の象徴で、人は夢があれば信じられる、でなければ人生は欺瞞だらけのものになってしまうと説きます。そして彼は、二人がサンタを信じるか試し、自分の価値を図りたいと言い出します。その日ブライアンは、クリスを最高の子守として雇い、ドリーをデートに誘います。二人がデートを楽しんで居る間、クリスはスーザンに欲しい物がないか聞きます。すると彼女は、隠し持っていたような広告の切れ端を見せます。それは、暖かい1軒家を背後にする家族写真でもありました。彼女の望みは、父親と弟、そして一緒に過ごす家だと言います。スーザンはサンタに向かって、挑発するように叶えられるか聞きます。クリスは困ったような顔を浮かべ、写真を借りて行きます。デートの終わり、ブライアンは指輪を出してドリーにプロポーズをします。しかし一度結婚に失敗し、信じる心を失っていた彼女は受け取りませんでした。ブライアンは、返り際に顔を合わせたクリスにその指輪を必要な人に渡してくれと託します。ブライアンの望みは判ったと、クリスは去って行きました。
34丁目の奇跡のネタバレあらすじ:第3幕
コールズにサンタをクビになった男がやってきて、子供達の前でサンタを侮辱し去って行きます。仕事後もクリスを掴まえて侮辱しクリスを怒らせます。堪え切れなかったクリスは、また杖を振り翳して男を殴ってしまいました。そこにジャックとアルバータが現れ、クリスを暴行罪だと警察に突き出しました。サンタが投獄されたニュースは直ぐに街中を掛け巡ります。クリスは、寂しそうに精神病院に入っていました。コールズには、サンタが居ないにも関わらず、子供達が行列を作ります。ドリーはその列を見てブライアンに連絡、子供達の為に弁護を依頼します。パレード前にクリスにあった老人、ハーパー判事は、コリンズ検事の訪問を受けます。クリスの一件を担当して居ました。検事は簡素に手続きを踏もうとします。そこにブライアンがやって来て、法廷で争う事を告げて行きました。ブライアンは病院のクリスと面会します。暴行自体は不起訴でした。しかしクリスは変な老人を演じる事で、子供達の夢、サンタを守ろうとしていました。ですがブライアンは、クリスこそがサンタだと言い、あなたの無罪とサンタの実在を証明して見せると宣言します。コールズでは、クリスを見捨てようとしていました。その会議にドリーが乗り込み、彼を支援し、サンタの信頼を取り戻そうと訴えます。社長はその訴えを聞きいれ、我々はサンタを信じるというCMを作りました。そのCMに触発され、ニューヨーク中でサンタを信じるという運動が巻き起こります。そして審理が始まりました。ブライアンは、判事の孫や検事の妻を使い、誰もが子供達にサンタは居てクリスは本物のサンタだと教えていると証明して行きます。検察は、科学的、現実的にサンタが居ない事を証明しようと、証拠、証言を重ねて始めました。その夢の感じられない方法に、そして、彼を危険だという検事言葉に、傍聴席のスーザンは大声で反論しました。クリスはそれに微笑みます。ブライアンは、クリスは子供の夢を自分を捨てても守るだろうと言い、サンタが真実でなくても大人達もそれをすべきだと訴えます。翌日、裁定が下されます。
34丁目の奇跡の結末:第4幕
判事とブライアンは、裁定について相談します。判事は、自分をサンタだというクリスは野放しに出来ないと言います。ブライアンは、権力と欲と金が彼を破滅させたと言って札束を掲げます。判事は責められてもどうしようもないと言って去って行きました。一人残されたブライアンは、絶望を感じます。しかし、紙幣の中に記されていた一文を見て、何かを思い付きます。クリスマスイブ、クリスとサンタを応援する為、裁判所に大勢の人々が集まっていました。判事はそれを見て溜息を吐き、悩みます。判事の裁定が下そうとします。そこにスーザンが歩み出てクリスマスカードを渡します。これがブライアンの秘策でした。カードには紙幣が入っていて、我々は神を信じ折るという一文を赤い丸で強調していました。それを見た瞬間、判事の悩みは吹き飛びました。判事は徐にメリークリスマスと告げ、裁定文の原稿を投げ捨てました。アメリカが発行している紙幣の一文は存在が証明はできない、しかし証明なしで信じられるものある。従って、証明なしにクリスをサンタクロースとして認めるものと告げました。街中がその裁定に沸き、検事も反対しませんでした。閉廷し、検事は今夜うちにも来てくれとクリスに告げます。彼は勿論だと請負い、検事の家を知っているような事を言いました。勝訴したブライアンはクリスを信じると告げます。ですがクリスは、まだ信じて居ない人がまだ居ると言います。そこにドリーとスーザンが駆け寄って来て、無罪を喜びます。ですがどこかよそよそしいドリーとブライアンを見て、スーザンは顔を曇らせます。それに任せなさいと言った感じでクリスは微笑みます。ブライアンに送ると言われたクリスは、今夜は家に帰る暇などないと言って断り法廷を後にしました。サンタ勝訴にショッパーズ社長は酷く残念がります。しかし、ジャックとアルバータはこっそり喜んでいました。スーザンが奇跡を祈りる中、ドリーとブライアンはお互いをクリスマスカードで教会に呼び寄せていました。まずドリーが教会に入ると、神父が前置きもなしに結婚の儀を始めます。後からやってきたブライアンも首を傾げます。二人はカードを出して居ませんでした。そこに神父が、クリスに託した筈の指輪を取り出して見せました。朝、スーザンが目を覚まし、樅ノ木を見上げると、背後にドリーがいました。彼女の指には指輪があり、その横にブライアンが現れ、一つ目の願いが叶った事をスーザンは知ります。3人は家を見に行くと出かけます。クリスは関係ないと言い訳するドリーに、スーザンは彼が願い事を叶えてくれたと喜びます。家に到着すると、支配人が居ました。彼はボーナスだと家の鍵を手渡します。クリスから聞いたとも付け加えました。信じれないというドリーに、支配人は彼は今海外で来れなかったと言います。二つ願いが叶ったスーザンは、三つ目も叶うとドリー達に言います。ドリーは、三つ目の願いを聞いて戸惑いますが、幸せを噛み締めても居ました。
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