男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼けの紹介:1976年日本映画。「男はつらいよ」シリーズの17作目。キネマ旬報ベストテンで第2位となり、このシリーズ中最も高位の作品となった。ソ連への亡命事件で有名な岡田嘉子が久しぶりに日本映画に出演したことでも話題を呼んだ。
監督:山田洋次 出演:渥美清(車寅次郎)、倍賞千恵子(さくら)、太地喜和子(芸者ぼたん)、下絛正巳(竜造)、三崎千恵子(つね)、前田吟(博)、太宰久雄(社長)、ほか
映画「男はつらいよ寅次郎夕焼け小焼け」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「男はつらいよ寅次郎夕焼け小焼け」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼けの予告編 動画
映画「男はつらいよ寅次郎夕焼け小焼け」解説
この解説記事には映画「男はつらいよ寅次郎夕焼け小焼け」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼けのネタバレあらすじ:起
映画「ジョーズ」そっくりの夢を見る寅さん。目覚めてみると釣りの最中に寝てしまったのです。甥っ子の満男がちょうど小学校の入学式を迎える日、寅さんは「とらや」に帰りますが、久しぶりに会ったというのにさくらは浮かない顔。満男が寅さんの甥だと知って、教室の先生や同級生が笑ったというのです。それを聞いて寅さんは激怒。諌める周囲の人間にまで腹を立て、「とらや」を飛び出してしまいます。
男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼けのネタバレあらすじ:承
上野駅前の飲み屋でやけ酒を飲んでいたところ、無銭飲食しようとする見すぼらしい老人に遭遇。可哀想に思って代金を肩代わりし、他の飲み屋に一緒にいきます。ベロンベロンに酔っ払った2人は「とらや」へ。仕方なくおいちゃんたちはその老人を泊めてやります。翌日昼近くまで寝ている老人。宿屋だと思って散々わがままを言いますが、「とらや」という団子屋だと知ると急に恐縮し、寅さんに用意してもらった画用紙に墨で絵を描きます。「これを神保町の交差点近くの大雅堂に持ってゆけば金になる」と言われ、半信半疑で出かける寅さん。大雅堂の主人は絵の雅号を見て最初は笑いだします。池ノ内青観とあったからです。色紙などへ絵を描かないことでも有名なので、てっきり贋作だと考えたのですが、よく鑑定して本物だと分かると驚愕。絵の代金として7万円を支払います。今度は寅さんの方が驚愕。帰ってみると、青観はもう「とらや」を引き払っていました。
男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼けのネタバレあらすじ:転
寅さんもタコ社長と喧嘩し、また放浪の旅へ。ところが向かった先の播州龍野で偶然に青観と再会。2人は行動を共にすることになります。役所などを巡り、青観と親しいことで先生扱いされる寅さん。そして一緒に宴会で接待を受けますが、そこでぼたんという芸者と知り合いに。翌日、町の食堂でも彼女とばったり顔を合わせ、さらに交流を深めます。一方、青観は昔の恋人に会いにゆき、彼女とゆっくり語り合います。彼がわざわざこの町に来たのはそのためでした。寅さんの方はさらに接待の宴会。青観と寅さんはいっしょに町を離れます。
男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼けの結末
再び寅さんは「とらや」へ。寅さんはぼたんの事が忘れられず、毎日ボンヤリ。そこへ当のぼたんが「とらや」を訪ねてきます。彼女は200万円を東京からの客に貸したのですが、それがなかなか返してもらえず、本人に直談判に来たのでした。しかし相手はプロの詐欺師。タコ社長が付き添ってその詐欺師に会いますが、のらりくらりとした対応で埒が明きません。寅さんはふと思いつき、青観のところへいきます。絵を描いてもらってそれを売り、200万円を捻出しようと思ったのです。しかし、青観は首を縦に振りません。寅さんは彼を非難し、邸宅を飛び出します。寅さんはまた旅へ。一ヶ月後に龍野へゆき、ぼたんを訪ねますが、驚いた事に青観が彼女に絵を送っていました。それを聞いた寅さんは東京の方角に手を合わせ、青観に礼を言います。
以上、映画「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」のあらすじと結末でした。
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