雨のなかの女の紹介:1969年アメリカ映画。当時29歳のコッポラ監督が即興的な演出を交え、全編ロケーションで撮影したロード・ムービー。一部の批評家の絶賛を浴びた。また、メイキングのドキュメンタリーをジョージ・ルーカスが撮影。両監督の長年の交友のきっかけともなった。
監督:フランシス・フォード・コッポラ 出演:シャーリー・ナイト(ナタリー)、ジェームズ・カーン(ジミー・キルギャノン)、ロバート・デュヴァル(ゴードン)、マーヤ・ジメット(ロザリー)ほか
映画「雨のなかの女」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「雨のなかの女」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「雨のなかの女」解説
この解説記事には映画「雨のなかの女」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
雨のなかの女のネタバレあらすじ:起
ニューヨーク州ロングアイランドの朝まだき、横に寝ている夫をそのままにベッドを抜け出した若妻ナタリーはシャワーを浴び、メモを残してそのまま外へ出ます。彼女は家出するつもりでした。車に乗り、ハイウェイを進んだ彼女は公衆電話で夫に電話をかけ、自分が妊娠していることを告げます。ナタリーはまだ母親になる準備ができていません。それに加え、妊娠によって自分が家庭に縛りつけられ、将来の道が狭められることに耐えきれないのです。
雨のなかの女のネタバレあらすじ:承
モーテルに泊まり、ハイウェイの旅を続けるナタリー。その前にヒッチハイカーが現れます。最初は警戒しますが、その素直そうな様子に気が緩み、彼を乗せることに。ジミー・キルギャノンと名乗った彼はナタリーに、「昔の恋人を訪ねるつもりだ」と語ります。野外のベンチで一緒に食事をし、仲良く話をする2人。夜になり、モーテルの部屋を取ったナタリーはジミーとベッドを共にしようとしますが、彼はアメフト選手時代の怪我のせいで性的不能になっていました。おまけに脳にも後遺症があり、そのためにチームを追い出されていたのです。昔の恋人を訪ねるのも、仕事を世話してもらうと考えてのことでした。
雨のなかの女のネタバレあらすじ:転
何日も旅を続け、2人はようやく目的地へ。ジミーの元恋人の家は牧場でした。力仕事で雇ってもらおうと考えていたジミーですが、スター選手でなくなった彼に元恋人は冷たい態度を見せ、仕方なくナタリーは彼を連れて再び旅を続ける羽目になります。ジミーを荷厄介に感じ始めたナタリーは、ある私設動物園に話をつけてジミーを置いてゆきます。しかし、スピード違反で切符を切られたため、ハイウェイ・パトロールに強制されて再び動物園へ。そこでは、ジミーは檻に閉じ込められている動物たちを逃している最中でした。怒った雇用主は彼から所持金を取りあげた上で解雇したため、ナタリーはジミーの世話をせざるを得なくなります。しかし夫との電話で激高した彼女は彼を見捨て、再会したハイウェイ・パトロールのゴードンの家へ。寡夫である彼は娘のロザリーと2人でトレーラーハウスで暮らしていました。
雨のなかの女の結末
ゴードンはロザリーを無理矢理外出させて情事を行おうとしますが、ナタリーが土壇場で拒否したために激怒。暴力を振るおうとするところへジミーが現れ、ゴードンを叩きのめします。しかしそばにいたロザリーが落ちていた拳銃でジミーを撃ち、ジミーは虫の息に。ナタリーは泣きながら彼を車に連れてゆこうとしますが、とても運びきれません。……結局ナタリーの旅は悲劇に終わったのです。
この映画の感想を投稿する