ジングル・オール・ザ・ウェイの紹介:1996年アメリカ映画。愛する息子ジェイミーの信頼を得るために、約束したクリスマス・プレゼント用の人形を手に入れるため、クリスマス・イヴで賑わう街を悪戦苦闘する父親ハワードの姿を描いたハートフル・ホーム・コメディ映画です。主演のアーノルド・シュワルツェネッガーは、この作品でゴールデン・カメラ賞インターナショナルベストアクター賞(1997年)を受賞しました。
監督:ブライアン・レヴァント 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー(ハワード・ラングストン)、シンバッド(マイロン・ララビー)、フィル・ハートマン(テッド・マルティン)、リタ・ウィルソン(リズ・ラングストン)、ロバート・コンラッド(ハンメル巡査)ほか
映画「ジングル・オール・ザ・ウェイ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ジングル・オール・ザ・ウェイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ジングル・オール・ザ・ウェイの予告編 動画
映画「ジングル・オール・ザ・ウェイ」解説
この解説記事には映画「ジングル・オール・ザ・ウェイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジングル・オール・ザ・ウェイのネタバレあらすじ:1.プロローグ:信頼されてない父“ハワード・ラングストン”
アメリカ・ミネソタ州セントポール、運動器具用品の販売会社社長“ハワード・ラングストン”の8歳の息子“ジェイミー・ラングストン”は、大人気のヒーローTV番組『ターボマン』に夢中でした。クリスマスも近いある日、空手を習っているジェイミーの昇段発表会がありました。その発表会には近所のジェイミーの同級生・ジョニーの父“テッド・マルティンテッド”が来ていました。バツイチ中年の子煩悩なテッドは、ビデオ片手に息子・ジョニーに親バカとも言えるほどの愛を注ぎ、ジョニーのご機嫌を取るために惜しみない努力をしていました。彼はまた近隣との生活を大切にし、困った事があったときは、誰彼となく、彼は助けてあげていました。それに対してジェイミーの父・ハワードは仕事に追われ、家庭サービスを完全に疎かにしていました。この日のジェイミーの昇段発表会にも見に行くと約束しておきならが、父・ハワードは多忙な仕事でまた遅刻し、発表会を見ることができませんでした。家に帰ったハワードは妻“リズ・ラングストン”から文句を言われ、約束を守ってくれない父に憤っていた息子・ジェイミーには、口も聞いてもらえませんでした。ハワードはジェイミーに必死で訳を話し謝り、戯けてご機嫌を取ろうとし、怒りを解こうとしますが、ジェイミーからは「いつもそう言っているくせに来ない」と言われ、完全にジェイミーからの信頼を失っていました。
ジングル・オール・ザ・ウェイのネタバレあらすじ:2.ジェイミーの欲しい物は“ターボマン人形”
ハワードは、もう口先の約束だけはジェイミーの怒りを解き、信頼を得られないと思い、何でも欲しいものをクリスマスにプレゼントすると言いました。ジェイミーは最も今欲しい“ターボマンのアクション人形”をハワードに求めました。ハワードはクリスマスにその人形をプレゼントすると、ジェイミーに約束しました。ジェイミーのハワードへの怒りは解けました。ようやくジェイミーの怒りを解き、ハワードは安心しました。しかし、その人形は今、大人気で入手困難なものなので、2週間前にリズからその人形を買うように、ハワードは頼まれていたのでした。彼はそのことを完全に忘れていました。不信がるリズにハワードは、「もう買ってあるさ」とつい嘘をついてしまいました。リズはほっとした様子で「あの人形すごい人気で、どこに行っても売り切れなのよ」と呟きました。その言葉にハワードは目をむいて驚き、焦りました。
ジングル・オール・ザ・ウェイのネタバレあらすじ:3.手に入らないターボマン人形
その翌日はクリスマス・イヴで会社は休みですが、朝早く、ハワードはリズに「人形を会社に忘れた」と嘘をつき、ターボマン人形を買うために家を出ていこうとしました。すると、ジェイミーは今日のイヴのパレードにはターボマンが来るので家にいるように言ってきました。ハワードはそのパレードまでには帰ると言い、家を出ていきました。ハワードは、おもちゃ屋に急行しました。午前9時開店のおもちゃ屋の前には、おもちゃを買うたくさんの人が行列を作っていました。ハワードはそこで郵便配達の黒人男性“マイロン・ララビー”と出会いました。マイロンはテレビ業界とおもちゃ業界の結託と文句を言いながらも、同じターボマン人形が目当てでした。店が開店しました。大勢の客が一気に店内へと雪崩れ込みました。ハワードも必死に走りましたが、ターボマンは売り切れでした。ハワードとマイロンは店員に聞くと「今頃、ターボマン?」と言われ、店の客もそれを聞き、二人は大笑いされてしまいました。ハワードはその後、ターボマン人形を求めて、何軒もおもちゃ屋を探し回りましたが、どこも売り切れでありませんでした。ハワードは電話帳に載っているおもちゃ屋に片っ端から電話をしましたが、それでも見つかりませんでした。
ジングル・オール・ザ・ウェイのネタバレあらすじ:4.悪戦苦闘するハワード
ハワードはターボマン人形が手に入れられず、帰る時間が遅れそうなので、家に電話をすると、テッドが出ました。お節介なテッドはリズの料理の手伝いに来ていました。彼はリズが余りに働きづめなので、シャワーでも浴びてゆっくりするように言ったところでした。驚いたハワードはテッドに帰りが遅くなるが心配しないでという伝言を頼み、電話を切ると、偶然、マイロンと出会いました。マイロンもまだ探していました。ハワードはマイロンから「チームを組んで探そう」と誘われましたが、「こいつは私1人でやりたいんだ」と断りました。マイロンはハワードの身なりから、差別しているだろうと文句を言ってきました。その時、横切った男が「『トイ・ワーク』にターボマンが入荷した」と言い走っていきました。それを聞いたハワードとマイロンは、競うようにその店へ走り出しました。ハワードは車に乗り走り出そうとしましたが、焦ってギアをバックに入れ、駐車していた白バイを倒してしまいました。白バイの持ち主は、昨夜違反切符を切られた警官・ハンメル巡査でした。マイロンは車を走らせ、お店に向かって行きました。ハワードは遅れてその店に到着しました。すると噂は事実で少しですがターボマン人形が入荷されていました。二人は喜びましたが、店員はお客が多いので抽選で決めて、値段は定価の倍額ということにしました。二人は抽選に参加しました。その抽選のボールを取るだけでも客が群がってきたので、店員は、ついにボールを頭上高くに投げました。客同士の地面に落ちたボールの壮絶な奪い合いが始まりました。ハワードは1つのボールを取りましたが、マイロンがそれを奪おうとしました。マイロンは既に自分のを1つ持っていたので、ハワードは「2つ持ってるぞ~!」と叫びました。それを聞いた他の客たちは、マイロンを捕まえ、倒しました。マイロンからハワードが取ったボールが転がり落ちました。ハワードは必死でそのボールを追いかけ、店中を走りました。そのボールはある少女が拾いました。ハワードはその少女を追い、遊具の中で彼女を捕まえましたが、そこにいた母親たちに「この、変態!」と鞄でボコボコにされてしまいました。結局、ハワードは抽選のボールを取り損ねました。
ジングル・オール・ザ・ウェイのネタバレあらすじ:5.偽物ターボマン人形事件
落胆したハワードにサンタの格好をした男が声をかけてきました。彼は「こいつは今朝写したものだ」と言い、当日の日付の新聞と一緒にターボ人形を持った写真を見せました。彼はハワードに人形を買わないかと話しかけてきました。ハワードは新手の詐欺と不審に思いながらも、人形が欲しいので、そのサンタ男の案内で大きな倉庫に行きました。その倉庫の中にはたくさんのサンタの格好をした人たちと、大量のおもちゃがありました。その光景を見て、ハワードは犯罪ではないかと思いました。サンタ男は300ドルを要求してきました。ハワードは現金を渡し、包装された箱を受け取ると、中身を確かめるために直ぐその場で開けました。すると中身は確かにターボ人形が入っていましたが、それはスペイン語を話し、腕などが直ぐに壊れて出てきました。ハワードはそれを返し、渡したお金を返金するように要求しましたが、サンタ男は拒否しました。ハワードは「お前らはサンタに化けた薄汚い詐欺師だ」と罵倒すると、憤った周囲のサンタたちからハワードは喧嘩を売られ、大立ち回りをしましたが、ピンチに陥りました。その時、突如、警官たちが強行突入してきました。思った通り、そこは違法な商売をしていた場所でした。ハワードはおもちゃの警察バッジを咄嗟に刑事にちらつかせ、潜入捜査をしていたように装いました。何とかその場を切り抜けたハワードは車に乗り、人形を求めて走りましたが、ガス欠になってしまいました。
ジングル・オール・ザ・ウェイのネタバレあらすじ:6.「人はね、約束したことは守らないといけないんだ」
ハワードは家に電話をかけると、息子のジェイミーが出ました。ハワードはジェイミーから「僕心配なんだ。間に合うように帰って来れるか。…人はね、約束したことは守らないといけないんだ。だってターボマンも言ってるよ。友達でいたければ、約束を守ろうって」と言われ、ターボマン人形に振り回されているハワードは、思わずターボマンの悪口を言ってしまいました。ジェイミーは激怒して、電話を切ってしまいました。ジェイミーに怒られて電話を切られたハワードは、落ち込み、ダイナーに入りました。すると偶然、また、マイロンと出会いました。マイロンもまだターボマン人形を買えていませんでした。コーヒーを飲みながら二人は話をしました。マイロンは「俺の親父にとってクリスマスはガキとの溝を深めるための日だった」と語り、自分が子供の頃、欲しかった物をシャーマンという奴は父から買って貰って今や会社の社長、かたや買って貰えなかった自分は郵便配達と嘆きました。そんなマイロンの姿を見たハワードは、息子・ジェイミーがマイロンのようになってしまう幻想を抱き、「それだけは避けないと」と呟きました。たかがプラスチックの人形でも、何としてでもターボマン人形を手に入れなければと、ハワードは決意を新たにしました。
ジングル・オール・ザ・ウェイのネタバレあらすじ:7.ハワード、マイロン、ラジオ局へ
その時、店内のラジオ放送のDJのクイズで当たるとターボマン人形をプレゼントするという声が2人の耳に飛び込んできました。そのクイズは「サンタの8頭のトナカイの名前を電話で答えてください」というものでした。二人は答えの「ダッシャー」「ダンサー」「プランサー」「ヴィクゼン」「コメット」「キューピッド」「ドナー」「ブリッツェン」と呟きました。ついさっきまで親密に話をしていた二人は、ダイナーの公衆電話をめぐって争い始めました。ハワードがラジオ局にようやく通じたとき、マイロンは邪魔をして電話を切ってしまいました。二人は醜い争いを始めました。それを見かねた店主は「ラジオ局ならここから直ぐ2ブロック先にあるよ」と言いました。二人は先を争いながら、猛ダッシュでラジオ局に走り込みました。ハワードは「答えが分かった!入れてくれ!」と言い、スタジオの窓ガラスを叩き、ドアを蹴破り、DJに答えを言いました。DJは不審者が入ってきたと警察に電話をしていました。遅れて来たマイロンは小包を取り出し、爆弾だと言い、ハワードに人形を渡せと要求してきました。ハワードはマイロンを落ち着かせようとしますが、マイロンは動転し、その小包を投げました。しかし、それは爆弾ではなく、単なるオルゴールでした。DJは二人にターボマン人形はここにはなく、自分は「ターボマン人形の引き換え券をあげる」と言ったのだと諭しました。それを聞いた二人はまたがっかりしました。DJが通報した警察が到着し、マイロンは警官たちに囲まれてしまいました。ハワードは裏口から逃走しようとしましたが、またまたハンメル巡査と鉢合わせになりました。ハワードはハンメル巡査に連行され、マイロンの所に連れて来られました。マイロンはまた小包を出し爆弾だと言い、警官隊を脅し、二人は何とか逃げ出しました。ハンメル巡査はこれは爆弾ではないと睨み、開けると、今回は本物の爆弾でした。ハンメル巡査はもろに影響を受け、顔は真っ黒に、服もボロボロになり、倒れてしまいました。
ジングル・オール・ザ・ウェイのネタバレあらすじ:8.ハワード、絶体絶命のピンチ!
ガス欠で路駐していたハワードの車は、落書きされ、滅茶苦茶に壊されていました。ハワードはレッカー車を呼び、破壊された車と一緒にレッカー車に乗り帰宅しました。ハワードは、テッドが自分の家の中でクリスマスツリーの頂上の星の飾りをつけているのを見て、「僕のいない間に我が家に入り浸って、僕の大事な星をつけやがった!」と呟き、憤りました。そして、ハワードは、テッドが彼の息子・ジョニーのために買ったターボ人形を盗みに入りました。ハワードはプレゼントを盗み、家の裏口から出ましたが、やはり罪悪感に苛まれて戻そうとしました。その時、裏庭にいたテッドのトナカイが、ハワードめがけて突進してきました。ハワードはテッドの家の中を逃げ回り、ボヤを出しかけてしまいました。また運悪く、その現場を妻・リズとテッドに見られてしまいました。無茶苦茶に憤ったリズは、ハワードの言葉には一切耳を貸さず、テッドと一緒にパレードに行ってしまいました。一人残されたハワードに、あのトナカイがまた襲ってきました。ハワードは強烈なアッパーカット一撃で倒しました。ハワードは、トナカイに水をやりながら、ジェイミーのためにターボマン人形を手に入れようと決意を新たにしました。
ジングル・オール・ザ・ウェイのネタバレあらすじ:9.ハワード、ターボマンに変身!
テッド、リズ、ジェイミー、ジョニーの4人は、パレードに行きました。しかし、車は渋滞にはまり、ジェイミー、ジョニーは先に車から降りて、パレードを見に行きました。車内で二人きりになったテッドは、リズに愛を告白し、露骨に迫り始めました。リズはそんなテッドの頭を殴り、車から出ていきました。ハワードはタクシーでパレードに向かいました。そして、ハワードはテッドの車を見つけ、彼がリズを口説いている場面を見て、その車に突進しようとしました。するとまたもやハンメル巡査にハワードは激突してしまいました。ハワードは彼から急いで逃げました。ハワードはある建物に逃げて、入りました。するとハワードは代役の人だと間違えられ、着ぐるみを無理矢理着せられてしまいました。その着ぐるみは、なんとターボマンでした。ターボマンの着ぐるみを着たハワードは、パレードに参加しました。歓声を浴び、次第にその気になってきたハワードは、誰か良い子の1人を選んでターボマン人形をプレゼントすることになりました。ハワードはやっとターボマン人形を手にしました。ハワードは我が息子の名前「ジェイミー」と呼びました。ハワードはジェイミーにターボマン人形を渡しました。「なぜ僕の名前を知っているの?」と尋ねるジェイミーに、ターボマンとなったハワードが答えようとすると、悪役デメンター役に扮したマイロンが、ターボマン人形を奪うために襲ってきました。マイロンはジェイミーを襲いました。ハワードとマイロン、ターボマンとデメンターとの戦いが始まりました。ハワードがデメンターの一味役に捕まえられている間に、ジェイミーはマイロンに追われ、ビルの屋上まで登っていきました。
ジングル・オール・ザ・ウェイのネタバレあらすじ:10.ハワード、本物のターボマンに
ハワードはマイロンに追われるジェイミーを見て、ジェット・パックを起動させますが、上手く操作できませんでした。ハワードが捜査に手間取っている中、ジェイミーはマイロンに追われ、ビルの塔のてっぺんから落ちそうになりました。マイロンはジェイミーからターボマン人形を奪いますが、塔から落ちてしまい、そこを警官たちに取り押さえられました。その時、ジェイミーはもう力尽きて塔から落ちました。それを見たハワードはジェット・パックを起動させ、空を飛び、ジェイミーを救いました。ジェイミーはハワードに怒ったことを後悔し、自責していました。そんなジェイミー見て、ハワードは被っていたヘルメットをとり、正体を明かしました。ジェイミー、リズは大喜びしました。このターボマンの働きを見たハンメル巡査は「今後ともご協力を」と敬意を示してきましたが、正体がハワードだと知り、驚きました。ハワードはハンメル巡査に、これまでの事をお詫びしました。マイロンは警官たちに連行されようとしていました。そこにジェイミーがやって来て、ターボマン人形を彼に譲り渡しました。マイロンはジェイミーに感謝しました。ジェイミーは「本物のターボマンがうちにいるんだもん」と言い、ターボマンに扮したハワードを「うちパパだよ!」と叫び、自慢しました。満面の笑みでハワード、リズ、ジェイミーは歓声に応えました。
ジングル・オール・ザ・ウェイの結末:「ハワード、私へのプレゼントは?」
そして、その夜、家に帰ったハワードは、改めてツリーの上に星を飾りました。妻・リズは、ハワードをジェイミーにとっていい父親だと褒めました。しかし、その後、リズはハワードに「私へのプレゼントは?」と尋ねてきました。ジェイミーへのプレゼントで頭が一杯だったハワードは、リズへのプレゼントを完全に失念していました。目をむいて愕然とするハワードなのでした。
以上、映画「ジングル・オール・ザ・ウェイ」のあらすじと結末でした。
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