回転の紹介:1961年イギリス映画。ヘンリー・ジェイムズの中編小説を原作とするホラー映画の秀作。フレディ・フランシスのモノクロ撮影が美しく、遠景の幽霊の描写で恐怖を盛り上げている。脚色者の1人はトルーマン・カポーティ。
監督:ジャック・クレイトン 出演:デボラ・カー(ミス・ギデンス)、パメラ・フランクリン(フローラ)、マーチン・ステファンズ(マイルス)、メグス・ジェンキンス(グロース夫人)、マイケル・レッドグレイヴ(ギデンスの雇用主)
映画「回転」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「回転」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「回転」解説
この解説記事には映画「回転」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
回転のネタバレあらすじ:起
ミス・ギデンスはある独身貴族の面接を受け、その甥と姪の家庭教師としてカントリー・ハウスへ向かうことになります。前任者のジェセルという女性が死んだため、その後釜でした。ミス・ギデンスにとって初めての仕事ですが、経験の不足をその貴族は気にも止めていない様子です。遊び人の彼にとっては甥と姪など邪魔者でしかなく、献身的に世話をしてくれる人間がいれば充分だと思っているようです。
回転のネタバレあらすじ:承
広大なハウスに着くと、ギデンスはまずフローラと庭で出会います。彼女に導かれて館に入り、家政婦のグロース夫人ともお互い自己紹介。そして翌日になって手紙が届き、マイルスが「他の生徒へ悪い影響を与える」という理由で放校処分となった事が分かります。まもなく彼はカントリー・ハウスに帰ってきますが、とても善良そのもので、放校理由が納得できません。それよりギデンスにとって不安だったのは、マイルスが帰ってくるのをフローラが手紙の前に予言していた事です。
回転のネタバレあらすじ:転
とりあえず2人の世話を始めるギデンスですが、ある日庭で花の世話をしていると、塔の上に男性の人影を見ます。慌てて階段を登っていっても、そこにはマイルスがいるだけで他には誰もいません。そして子供たちと隠れんぼをしている時、今度はハッキリと窓越しに見知らぬ男性が近づいてくるのを目撃します。グロース夫人によれば、それは死んだ従者のクイントでした。彼は昔、館内で凍りついた階段から足を踏み外し、転落死したのです。死体の発見者はマイルスで、クイントを崇拝していた彼にその死はとてもショックだったといいます。そして前任者の家庭教師ジェセルもクイントに魅せられ、男女の関係に陥っていたのです。
回転の結末
ギデンスはクイントだけでなく、そのジェセルの幽霊も目撃するようになります。彼女はクイントとジェセルが子供たちの体を乗っ取ろうとしていると考え、その魔手から2人を守ろうとしますが、かえってグロース夫人からはその正気を疑われます。そして、マイルスと2人きりの夜を迎え、チャンスとばかりクイントからの影響を取り去ろうとするものの、ストレスを与えすぎてマイルスを死に追いやってしまうのです。もう後の祭り、ギデンスはその死体に取りすがります。
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