アパートメント1303号室の紹介:2012年アメリカ,カナダ映画。高層アパートで一人暮らしを始めたばかりのジャネットが、バルコニーから落下して死亡します。姉ララはジャネットの死に疑問を感じ、妹が住んでいた部屋に移り住んで自殺ではないことを証明しようとしますが、そこは恐ろしい怨念が渦巻く部屋で・・・。日本のホラー映画「1303号室」のハリウッド・リメイク版。
監督: ミシェル・タヴェルナ 出演者: ミーシャ・バートン(ララ・スレート)、レベッカ・デモーネイ(マディ・ステート)、ジュリアンヌ・ミシェル(ジャネット・スレート)、コリー・セヴィエール(マーク)、ジョン・ディール(刑事)ほか
映画「アパートメント1303号室」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アパートメント1303号室」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「アパートメント1303号室」解説
この解説記事には映画「アパートメント1303号室」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アパートメント1303号室の予告編 動画
アパートメント1303号室のネタバレあらすじ:夢の一人暮らし
ララは、若い頃にヒット曲を出しているミュージシャンの母マディ、妹ジャネットの3人家族です。母親は曲作りには励んでいるものの、世間ではすでに忘れられている存在で酒浸りの日々。ジャネットは、酒癖が悪くて束縛が強い母親の元を離れて一人暮らしを始めます。ジャネットが自分に別れも言わずに巣立ってしまったことにショックを受けた母親は、ララに「ジャネットを連れ戻して」と怒ります。アパートは駅から5分、1階にコンビニがあるという人気物件だったため、部屋探し一軒目で即決してしまったジャネット。ワクワクしながら新しいアパートへ行きますが、1階のコンビニから不気味な男が出てきて不安になります。ロビーで女の子を見かけたので挨拶をしますが、ジャネットの顔を無言でジッと見てくるだけです。エレベーターで13階へ上がると、さっきの女の子が前を歩いていたので驚き、「どこから上がったの?」と聞いてみますが、女の子は無言で隣の部屋へ入ってしまいます。しかし、ジャネットの部屋の1303号室は部屋も窓からの眺めも素晴らしく、すぐに気に入ってしまうのでした。念願の一人暮らしが叶って楽しい気分で部屋を片づけるジャネットですが、照明器具の電源コードを差すと、ブレーカーが落ちて部屋が暗くなってしまいます。その途端、人がいるような気配と音が響いてきます。「・・誰かいる?」と言ってみますが返事はなく、ブレーカーを上げるとその音は消えてしまうのでした。ワインのコルク抜きを借りに隣の部屋へ行くと、さっきの女の子エミリーが出てきます。「1303号室で飛び降り自殺があった。死んだのはジェニファー。呪われてる」と言ってドアを閉められてしまいます。すると、廊下の電気が不気味に点滅し始め、怪しげな太った男が来てドアをひとつひとつ叩いています。部屋へ戻るとその男がジャネットの部屋にも来ます。ドアのチェーン越しに話すと、管理人だと言うその男は、停電が起きたから点検したいと言ってきます。この部屋は問題ないと答えると、「君は可愛いね、おっぱいを見せてくれ」と言われ「この変態!」とドアを閉めます。やっと一人暮らしが叶ったのに、アパートに来てから変なことばかり起きていることに気落ちして泣くジャネット。すると、戸棚が閉まる音がしたり、人の囁き声が聞こえてきます。恋人のマークに電話をかけて「この部屋すごく不気味なの」と必死に訴えますが全く信じてもらえず「意味不明だ、酔ってるのか?」と言われてしまいます。「大丈夫、アパートが怖くてなんだかおかしくなってたみたい」と言うジャネット。ベッドに入って目を閉じると、髪の長い少女がバルコニーからジャネットをジッと見つめながら歩き、寝室の引き戸が勝手に開きます。ジャネットは何かの気配を感じながら起き、睡眠薬を飲んで再び眠ろうとしますが、リビングで子供がボール遊びをする影が見えて怯えます。リビングの方へ近づこうとすると、少女の黒い影に体を飛ばされて気を失ってしまうのでした。
アパートメント1303号室のネタバレあらすじ:ジャネットの死
翌朝、体にできたアザを見て呆然とするジャネットですが、昨夜飲んだ睡眠薬の説明に「副作用に夢中歩行」と書いてあるのを発見して、薬のせいだと納得します。出勤時に廊下でボール遊びをしているエミリーを見て、昨夜私の家で遊んでなかった?と聞いてみますが、「出て行って」と言われてしまいます。ジャネットは、アパートへ戻るのが嫌になってしまい、職場からララに今夜家に帰ると連絡をしますが、母親が泥酔して荒れているから帰ってこない方がいいと言われます。それでも絶対に家に帰るからねと告げるジャネット。しかし、マークが来てくれることになったため、アパートへ戻ることにします。ジャネットの部屋に来て、窓からの眺めを褒めるマーク。夜中、目が覚めたマークは元妻からのメールを見て起き出します。ジャネットは、目が覚めて隣にマークがいないことに気付きます。シャワーの音がするのでバスルームへ行くと、バスルームの中は悪臭が漂っています。「酷いニオイ、何なのこれ」と言ってもシャワーカーテンの向こうからはマークの返事はありません。不審に思ってカーテンを開けてみると、少女がバスタブの中でうずくまっているのを見て悲鳴を上げます。少女はゆっくりと立ち上がり、ジャネットに向かっておぞましい叫び声を上げます。ジャネットはその少女に窓まで引きずられ、ものすごい力で窓からバルコニーへ体を投げ出されて落とされそうになります。必死にバルコニーの手すりに掴まるジャネット。その頃、マットは、1階のコンビニでコーヒーを買っているところでした。コンビニを出ると、どこからか「人と一緒にいるのよ」というジャネットの叫び声と悲鳴が聞こえて立ち止まるマーク。アパートの外へ出て辺りを見回していると、マークの後ろにジャネットが落下してきます。呆然としながら息絶えているジャネットの顔に触れるマーク。二人の様子をエミリーが静かに見ていました。ララはマークと会い、「何があったの?」と尋ねます。「分からない」と答えるマーク。ジャネットの部屋で何かの嫌な臭いを感じ、あちこち嗅いでみるララ。ジャネットの部屋を引き払う連絡をしてから部屋を出ると、廊下にいたエミリーに「もう来ないで」と言われます。「今何て?私の妹が死んだの。何か知ってる?」と聞き返すと、「私は出ていけと言ったの。1303号室に住んでる母娘が嫌がるからよ」「ジェニファーが怒ってる」と言われます。ララは、職場の店からマークに電話をして、ジャネットの友達でジェニファーって子いる?と聞いてみますが、聞いたことないと言われます。話をするためにマークと会うことにしたララ。店を出る時、店の奥に嫌な気配を感じます。
アパートメント1303号室のネタバレあらすじ:1303号室の過去
ララは、家に帰って母親を映画に誘いますが、妹を亡くしてすぐなのに映画?あなたってどこまで無神経なの?と言われます。ジェニファーをアパートから連れ戻すように頼んだのに留まるように勧めたんでしょ、自殺も入れ知恵?とも言われ、ショックと怒りのあまり母親の頭に袋をかぶせて殺そうとしているところで目が覚めるララ。嫌な夢を見て呆然としているとスマホが鳴ります。着信表示を見るとジャネットです。「・・誰なの?」と出てみると、「一人はイヤ。お願いだから迎えに来て」というジャネットの声が聞こえてきます。次の日、ララはジャネットの部屋を訪れてみるとジャネットが現れます。生前の溌剌としていた姿とは違い、邪悪な態度のジャネットに「妹なのに逃げるの?」と見えない力で体を飛ばされてしまいます。何物かに襲われたと警察に通報するララ。やって来たジョン刑事に状況を説明すると、この部屋では3年間で4人が亡くなっており、ジャネットを含む3名が入居後数日で飛び降り自殺をしていると言われます。妹は自殺なんてしないとジョン刑事に言った後、壁に人の顔が浮き出ているのが見えるララ。一番最初の事件の被害者であるというメアリー・ローガンのことを聞いてみると、メアリーは12歳の娘ジェニファーと共に住んでいましたが、ジェニファーを長い期間虐待していました。住民から悪臭がするという通報を受けて保健所の職員が調査に来ると、ジェニファーは飛び降り自殺をしてしまいます。その後、部屋から母親の腐乱死体が発見されました。1階のコンビニで買い物をしていると、マークがやって来ます。あの夜、アパートを出る時にジャネットの格闘する声が聞こえたと言うマーク。ララはジャネットの部屋は借りたままにして住むことにしますが、マークにあの部屋は変だから一人でいない方がいいと忠告されます。マークはジョン刑事にララのことを聞かれます。「彼女は容疑者だ」と言われ、なぜだと聞くと、事件の夜にバルコニーで女性二人が争ってたと言ってただろ?と言われます。ララは、母親にジャネットの部屋に住むことを伝えますが口論になり、もう戻って来るなと怒鳴られます。ララは、ジャネットの部屋でマークと会うことにします。二人でジェニファー母娘とエミリーについて話していると、寝室で物音がします。二人で寝室の方へ行ってみますが、ララはマークが拳銃を持っていることに驚いて問い詰めます。マークは、ジャネットにも秘密にしていたが自分は覆面警官だと打ち明けます。ララは怒りながらも、この部屋で自分を警護してと頼むのでした。二人でアパートに泊まることにし、ララは寝室、マークはリビングのソファーで休むことにします。ララが寝室に入る直前に早足で壁を這うジェニファーの姿。マークがソファーに横になると、ジェニファーがバルコニーで窓ガラスに額を打ち付けながらマークを見ています。その後、ジェニファーは部屋に入って来てマークに触れます。朝、帰宅するマーク。ララは、お風呂に入りますが、ジャネットが現れて足を引っ張られて浴槽に沈められてしまい、怯えます。
アパートメント1303号室の結末:ジェニファー
ララの職場の店にジョン刑事がやって来て、ララの母親がララに監禁されて殴られたことを理由に接近禁止命令を出していることを告げられます。「望みを叶えるためのウソよ、1303号室に住まないようにするため」と言いながら呆れるララ。「気持ちは分かる」と言われ、なぜ?と聞くと「君はあの女性たちと特徴が同じだ」と言われます。「事件の夜、どこにいた?」と聞かれ、「何てことを聞くの?妹は自殺なんてしてないことを証明するわ」と言うララ。夜、再びマークに警護をしてもらってジャネットの部屋で過ごします。母親から電話があり「帰って来てよ」と言われますが、「接近禁止命令を出したくせに。私がどこにいるか知ってるでしょ」と言って切ります。ララが洗面台で顔を洗っていると鏡にジェニファーが映り、驚いて振り返るとそこにはジャネットがいました。ジャネットは笑顔で「姉さん」と呼びかけてきます。そして「彼女に殺される前に逃げて」と言うのでした。洗面所を出てクローゼットを開けると、正面にジェニファーが睨んで立っています。悲鳴を上げてパニックになるララをマークが落ち着かせます。夜中、マークは起き出して元妻に電話をしてから、ジョン刑事にも電話をかけ、「彼女は寝てる。逮捕するのか?」と連絡をします。電話の後、マークはジェニファーに襲われ、窓ガラスを破ってバルコニーまで体を飛ばされて息絶えます。ララは物音に気付いてバルコニーへ行き、亡くなっているマークを見て廊下へ出ます。廊下には管理人とエミリーがいて、管理人が「無駄な抵抗だ」と壁を叩くと壁に波紋ができ、エミリーは瞬間移動のように動きながら「出て行けと言っても誰も聞いてくれない」と言います。ララは部屋へ戻って怯えながらナイフを手にしていると母親がやって来ます。母親はバルコニーで倒れているマークとララがナイフを持っているのを見て「何をしたの?」と言い、ララを落ち着かせようと近づきますが、後ろからジェニファーに押されてナイフが腹に突き刺さって息絶えます。「ママ死なないで」と泣くララ。その様子を見て、静かに去るジェニファー。「信じないだろうけど私は殺してない。ジェニファーと母親がみんなを殺したの。この階の住人は全員死人よ」と言うララをジョン刑事が逮捕するのでした。
以上アパートメント1303号室のあらすじと結末でした。
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