映画「シティヒート」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
シティヒートの紹介：1984年アメリカ映画。禁酒法時代のアメリカ、スピア警部と探偵マイクは敬遠の仲だった。そのマイクの相棒がギャングの裏帳簿に手を出し、その取引にしくじり殺される。二人は仲違いしながらも事件解決の為ギャング達に挑んでいく。渋いイーストウッド、軽快なレイノルズ、対照的な２大スターやり取りが魅力のハードボイルド映画。
監督：リチャード・ベンジャミン 出演：クリント・イーストウッド（スピア警部）、バート・レイノルズ（マイク・マーフィー）、ジェーン・アレクサンダー（アディ）、アイリーン・キャラ（ジニー・リー）、ほか
この解説記事には映画「シティヒート」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
禁酒法時代のアメリカ、警部のスピアは馴染みのカフェに入ります。そこに探偵のマイクを捜しに強面の男が二人入って来ます。暫くして更に、そのマイクが店に入ってきました。マイクは毛嫌いをしているスピアに悪態を吐き席に着きます。店主はわざと名前を間違えてマイクに警告を促しますが、男達に取り囲まれます。乱暴に金の取立てが始まり、遂に殴り合いに発展します。喧嘩が始まり頭を抱える店主はスピアに助けを求めますが、彼は無視しました。マイクは度々スピアの前に転がされ、窮地に陥ります。それでも無視しようとしていた彼ですが、喧嘩の影響でコーヒーがこぼれて服が汚れてしまいました。スピアはそれに激怒し、喧嘩に乱入、男二人を追い出しました。見殺しにする気かと詰るマイクですが、スピアは彼がギャングと取引した噂を聞きつけていて、彼を見下しました。翌朝、羽振りのいい黒人、マイクの相棒であるスイフトが事務所に入ります。零細探偵事務所にも関わらずスイフトは気前良く秘書のアディに、滞っていた給料だと言って金を渡します。マイクはその金の出所を怪しみますが、スイフトははぐらかすように近々大金が入ると含みを持たせ、事務所を出て行きました。主に黒人が客層の秘密酒場にスイフトがやってきます。その店の歌手ジニーと彼は恋仲でした。スイフトは彼女の楽屋に行きます。すると白人の男が待っていました。スイフトが男に金とパスポート、そして船のチケットを渡すと、男は帳簿を彼に手渡しました。スイフトは、男が出て行くのを尻目に帳簿を鞄に入れて楽屋に隠します。男と入れ替わりにジニーが入って来ました。スイフトは、彼女に帳簿を使った大金を得る為の計画を話し始めます。それは、ピットとコルというこの街を取り仕切る二人のギャングを両天秤に掛ける計画でした。止めるジニーに大丈夫だと自信満々に言ってスイフトは出て行きました。事務所から引き上げようとするマイクに電話が掛かってきます。それは恋人で金持ちのキャロラインからでした。マイクは、今度彼女が開くパーティーに出席する約束をします。電話を切ると即座に電話が掛かってきたのでマイクは出ます。すると今度はスピアからでした。彼は、ボクシングのチケットが手に入ったのでアディの電話番号を教えろと言ってきました。マイクは端的に断り電話を切ります。ふと二人が写った警官時代の写真が目に入り、徐にそれを伏せました。
ボクシングの試合会場、アディを誘ったスピアの姿がありました。彼は人込みの中にスイフトを見つけます。ボクシングの試合はＫＯ勝ちで終わり、贔屓の選手が買った事でコルは上機嫌でした。観客の去った会場に、スイフトがコルを呼び出します。彼はコルに、税理士が帳簿をピットに売ったと言います。取り戻せというコルにスイフトは５万ドルを要求し、コルは舐めた真似をするなと忠告します。スピアはアディを連れてスイフトを尾行します。彼女はそれを嫌がりますが、スピアは彼の助けになるかもと言い包めます。スイフトがアパートに帰ると、そこでジニーがピットの人質になっていました。ピットはスイフトが帳簿を持ち歩いている思い、彼の持っている鞄を開けろと命じます。しかし、スイフトは抵抗し、もみ合いになり、ピットの部下が発砲して彼を射殺してしまいます。逃げるジニーを無視して鞄を開けるピット達ですが、中は空でした。ピットは腹いせのようにスイフトを窓から投げ捨てます。そこに騒ぎを聞きつけたスピアが乗り込みます。彼はジニーとすれ違いピットの部下を射殺しますが、ジニーも見失ってしまいました。マイクは警察でスイフトの死とギャングがジニーを追っている事をスピアから聞きます。警察を出たマイクをコルが車で出迎えます。コルはマイクにピットが犯人だと教え、帳簿を奪い返すよう依頼します。マイクはコルに５万ドル吹っかけて取引は成立しました。スイフトの葬儀が終わり、彼の部屋にマイクは入ります。するとそこにスピアがいました。スピアは彼にピットとの関係を聞き、ピットの部下に尾行されている事と、彼の税理士が川に浮かんだ事を教えました。マイクはスイフトの足取りと辿りますが、帳簿に繋がる話は手に入りませんでした。その頃スピアはピットの寝込みを襲い、彼の銃を奪い、発砲してその弾を弾道検査の為に回収していきました。昨夜恋人のパーティに出席し、そこから事務所に出て来たマイクは、スイフト宛てに来た郵便を受け取ります。中は質札でした。そこにピットがやってきます。マイクは隠語を使ってアディその質草を受け取るように指示を出します。ピットはキャロラインを誘拐した事を告げます。条件は帳簿との交換でした。
アディが請け出してきたのは勲章でした。そこにスピアがやってきます。彼は、弾道検査でスイフト殺しの証拠を手に入れたので、目撃者のジニーから連絡あったら教えろと言いに来ました。マイクは、横暴な態度のスピアと喧嘩しそうになりますが、勲章のケースから見つけた鍵と、ジニーに呼び出されて事務所を出て行きました。ジニーと劇場で合流し、マイクは彼女にスピアの所に行くよう説得します。そして彼女に帳簿の隠し場所を聞きますが、知らないという答えが帰ってきました。しかしジニーは、最近スイフトが十丁目のジムに通い出した事を教えてくれました。マイクは劇場を出てジムに向かいます。間を置いてジニーも外に出ますが、マイクを尾行していたピットの部下に見付かってしまいました。彼女は逃げ惑い車道に飛び出しまい、車にはね飛ばされてしまいました。ピットの部下達は面倒になる前に逃げましたが、そこには同じようにマイクをつけていたスピアが居ました。マイクがスイフトが通っていたジムを見つけ、そこのロッカーで帳簿を見つけた頃、スピアは病院で、ジニーが一命を取り止めた報告を聞きました。事務所に戻ったマイクはアディと帳簿を確認します。そして彼女から誘拐のニュースとジニーが車にはねられたという情報を聞きます。マイクは、ありったけの武器を持ち出し事務所を出ます。丁度そこにピットの部下が来て、彼は殴り倒して外に出ます。すると今度はコルの部下が姿を現し、両者は銃撃戦を始めます。そこにスピアもやってきましたが、彼はそれを見ているだけでした。しかし、流れ弾が彼の車に被弾すると、スピアは烈火として怒り、ショットガンを取り出して全員を相手にし始めました。結果、何人かには逃げられてしまいました。安全になりマイクが出て気ます。それをスピアは殴り倒しジニーの事を黙っていた件を怒鳴ります。逮捕すると言いだすスピアにキャロラインが人質になっているとマイクは訴えます。それを聞くと彼は、マイクを行かせてやりました。そこにアディが出てきたのでスピアは家に送ると申し出ます。彼女はスピアに何で仲が悪いのか聞きます。彼はなんとなくさと答えました。マイクは車でピットの密造酒工場に殴り込みます。彼は出てきたピットに人質を出せと迫ります。ピットは帳簿を要求します。しかしマイクは、帳簿の入っている鞄にダイナマイトを仕掛けたと忠告します。ピットはハッタリだと思い、銃を撃って確認しようとします。そこにスピアが姿を現し、隙を見て発砲します。スピアとマイクは、二人で競争するように次々と大きな銃に持ち替えながら銃撃戦を展開します。逃げるピットをスピアが撃ちます。キャロラインの居場所を聞くと、２時までに電話をしないと彼女が死ぬと勝ち誇り、ピットは死にました。今は１時でした。
アディは、部屋の扉がノックされたのでスピアだと思い開けます。しかしそこに居たのはコルでした。スピアとマイクは、銃撃戦の最中に逃げた男を捕まえ、キャロラインの監禁場所を吐かせます。監禁場所の娼館で、キャロラインはピットの部下達相手にポーカーで勝ちまくっていました。その娼館に、スピアは客を装い、マイクは屋上から見張りを気絶させて入り込みます。二人はキャロラインが監禁されている部屋まで別々に辿り着き、見張りのギャング達を殴り倒して彼女を無事救出しました。誘拐事件解決という事で、娼館にマスコミも駆け付けました。そこに、コルもアディを連れて姿を現します。帳簿を渡せという要求に、スピアが躊躇う間にマイクは鞄ごと帳簿を渡しました。コルはアディを置いて車で去って行きます。それを睨み付けていつか片付けてやるとスピアは息を巻きます。所がマイクは、直ぐに片付くと言い出しました。その途端、コルの車が爆発します。マイクが本当に仕掛けた鞄の爆弾が起爆した所為でした。事件が完全解決し、秘密酒場でジニーの歌を聞きながら、スピアはアディと、マイクはキャロラインとデートを楽しみます。しかし、マイクがまた喧嘩を始めてしまい、酒場のガードマンに痛め付けられます。いつものようにそれを見ているだけのスピアに、マイクはグラスをひっくり返して喧嘩に巻き込みました。ガードマンをノックアウトした二人は外に出ます。お互い腹に据えかねる物がたまり、二人は腐れ縁に決着を付ける為、遂に決闘を始めました。それがどのように着いたかはまたの話になります。
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