ディープ・インパクトの紹介:1998年アメリカ映画。地球を滅亡させる彗星を発見した少年、地球を守るべく立ち上がった宇宙船の老パイロット、国民を救う責任を担った合衆国大統領。人々は、最期の日を前に何を想い、何を守るのか。
監督:ミミ・レダー 出演:ロバート・デュヴァル(スパージョン・“フィッシュ”・タナー船長)、ティア・レオーニ(ジェニー・ラーナー)、イライジャ・ウッド(レオ・ビーダーマン)、ヴァネッサ・レッドグレーヴ(ロビン・ラーナー)、マクシミリアン・シェル(ジェイソン・ラーナー)、リーリー・ソビエスキー(サラ・ホッチナー)、モーガン・フリーマン(トム・ベック大統領)、ジェームズ・クロムウェル(アラン・リッテンハウス)、メアリー・マコーマック(アンドレア・ベイカー)、ブレア・アンダーウッド(マーク・サイモン)、ほか
映画「ディープ・インパクト」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ディープ・インパクト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ディープ・インパクトの予告編 動画
映画「ディープ・インパクト」解説
この解説記事には映画「ディープ・インパクト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ディープ・インパクトのネタバレあらすじ:起
天体マニアの高校生レオ(イライジャ・ウッド)は、ある日、新しい彗星を発見します。交流のある天文学者のウルフ博士(チャールズ・マーティン・スミス)に確認を依頼しますが、彗星の軌道を計算するウルフは驚愕の事実を知ります。
この巨大彗星は、地球に衝突する軌道に乗っていたのです。しかし、この知らせを伝えるべく天文台を出た彼は、交通事故であっけなく死んでしまうのでした。
それから一年後、合衆国では元高官のスキャンダルを暴こうと、トップキャスターの座を狙う野心家の女性ジェニー(ティア・レオーニ)がスクープを掴みました。その事実を知ったホワイトハウスは、ジェニーを連行します。実は、不倫スキャンダルと思われたスクープは、地球滅亡に関わる機密事項だったのです。
ディープ・インパクトのネタバレあらすじ:承
2日後の記者会見で代表質問できる約束と引き換えに、沈黙を守ります。発表の内容は、地球を滅亡に導く彗星の衝突まで1年しかないこと、回避する為に彗星を爆破する“メサイア計画”の内容でした。
約束通り特別席で代表質問者に抜擢されたジェニーは、同僚を出し抜いて一目置かれます。宇宙船で彗星に近付き、上陸後に核弾頭で爆破して地球への衝突を回避させるメサイア計画には、選り抜きのパイロットが招集されました。
そのパイロットに含まれた老パイロットのフィッシュ(ロバート・デュヴァル)は、昔アポロ計画に参加し、時の人として注目された人物でした。世界中が見守る中、彼らは彗星の爆破を実行しますが、大小2つに分裂しただけで軌道を逸らすことは出来ませんでした。
ディープ・インパクトのネタバレあらすじ:転
さらに、死傷者も出て、船体にもトラブルが発生します。計画の失敗を受け、政府は迫りくる彗星を核ミサイルで迎撃する“タイタン作戦”と、100万人収容のシェルターへ移住する“ノアの方舟計画”をあらたに発表します。
地下シェルターには、要人の他は、コンピューターで無作為に選ばれた人だけが移住できます。彗星の発見者であるレオとその家族は選抜されますが、抽選で漏れた幼なじみで初恋の相手サラ(リーリー・ソビエスキー)とその家族の為、レオとサラは結婚します。
しかし、政府の手違いでサラ達はシェルターに入れず、レオも家族と別れてサラの元に戻るのでした。
ディープ・インパクトの結末
1つめ目の彗星の衝突により、世界各地に壊滅的な被害が与えられ、レオ達にも大津波が襲いかかります。その頃ジェニーは、断絶していた父親との絆を取り戻し、海辺の家で抱き締めあいながら津波にのまれていきます。
メサイア号は、フィッシュの指揮のもと、地球と残された家族の為に、船体の核弾頭とともに彗星に突入することを決断します。地球を目前にして、メサイア号により大彗星は砕け、衝突は回避されました。
レオ達も間一髪で津波を避け、山上から砕ける大彗星とメサイア号の姿を見るのでした。甚大な被害を受けた地球ですが、残された人々はアメリカ大統領のもと力強く復活を誓うのでした。
以上、映画「ディープ・インパクト」のあらすじと結末でした。
「ディープ・インパクト」感想・レビュー
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最後の群衆が皆棒立ちなのが怖かったです
この映画は、視点が複数あることで、様々な観点から深い思慮ができ、たくさんの共感を呼ぶことができると思う。
また、当時では衝撃的だった黒人系大統領を演じたモーガン・フリーマン、彼の演技を見ると他作品ではこれまであり得ないほどの、適役だったと最終的に認識させるだけの演技力、説得力が垣間見れる。
終盤、虚無感に襲われることもあるだろうが、前向きに…小さくても一歩を踏み出す再建・復興していくだけの希望をもたせてくれ、国の在り方・地球の在り方を再び考えさせてくれるような、本来ヒトが欲して求めているかもしれない結論をとことん考えさせてくれるような問題定義がなされているような作品である。