ヒックとドラゴンの紹介:2010年アメリカ映画。ドラゴンの襲撃にさらされる島で、一人前のバイキングになることを夢見るひ弱な少年ヒック。彼が捕まえたドラゴン、トゥースとの出会いは、ヒックだけでなく、島の住民のドラゴンに対する意識を変えていきます。敵として対峙したヒックとトゥースが、警戒しながらも徐々に歩み寄り、強い絆を結ぶ過程が、丁寧に描かれた作品です。アカデミー賞作曲賞にもノミネートされた秀逸な音楽が、物語の世界観をより一層魅力的にしています。
監督:ディーン・デュボア、クリス・サンダース 声の出演:ジェイ・バルチェル(ヒック)、ジェラルド・バトラー(ストイック)、アメリカ・フェレーラ(アスティ)
映画「ヒックとドラゴン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヒックとドラゴン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ヒックとドラゴンの予告編 動画
映画「ヒックとドラゴン」解説
この解説記事には映画「ヒックとドラゴン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヒックとドラゴンのネタバレあらすじ:起
バイキング一族が住むバーク島。ドラゴンに度々襲撃され食べ物を奪われることから、ドラゴン退治できる屈強さが、一人前のバイキングの証と見られています。その中でも一際強く、リーダーシップを発揮する村の首長ストイック。しかし、次期首長になるはずの彼の一人息子ヒックは、父親のように強いバイキングを夢見るも、ひ弱で失敗ばかり。同じくバイキング見習いの仲間からも馬鹿にされ、村のお荷物のような扱いを受けます。
ヒックとドラゴンのネタバレあらすじ:承
ある日、ヒックは自分作った投擲機で、ドラゴンの中でも最も恐れられているナイト・フューリーのトゥースを捕まえます。トゥースを村に持ち帰れば、父親や村人から認められる。それでもヒックはトゥースを殺すことができず解放しますが、トゥースは傷を負い飛べません。それを見たヒックは、恐れながらもトゥースに徐々に歩み寄り、負傷した尾ビレの代わりを作り始めます。トゥースとの距離を縮めるうちに、ドラゴンの習性を学んだヒックは、ドラゴンを敵とみなすのではなく、手懐ける手法を身につけていくのです。
ヒックとドラゴンのネタバレあらすじ:転
バイキング見習いの少女アストリッドは、落ちこぼれだったヒックが、ドラゴン退治のクラスで徐々に頭角を現していることに疑問を感じ、ヒックを付けていきました。トゥースと会っている場面をアストリッドに見られたヒックは、アストリッドをトゥースに乗せ、ドラゴンと人間は仲間になり得ることを示すのです。偶然にもドラゴンの巣を見つけたヒックとアストリッドは、巨体のドラゴン「レッド・デス」が他のドラゴンに命じて食糧調達をさせていたことを突き止めます。ドラゴンが村を襲撃していたのは、ボスである「レッド・デス」に食べ物を献上するためだったのです。
ヒックとドラゴンの結末
この事実をストイックに伝える前に、ヒックを守ろうとしたトゥースは村人に捕まってしまいます。トゥースを先導にしてドラゴンの巣に辿り着いたバイキング達ですが、「レッド・デス」には敵いません。ヒックはトゥースを檻から救い出し、力を合わせ「レッド・デス」を倒します。ドラゴンを脅威と見なしていた村人も、真実を知り、ドラゴンと共生していく道を歩むのです。
「ヒックとドラゴン」感想・レビュー
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ドラゴンをペットにするハートフルストーリー。友達以上な仲間になっていくんです。この世界ではドラゴンは「害獣」「虐げる対象」だったんですが、
ヒックくんはドラゴンと友達になりたいと考えています。相手の習性を知っていって、ときには怪我もするけど徐々に仲良くなります。
王道の友情ファンタジー!! ずっと、こういうのが観たかった!
基本的に人間とそれ以外の生き物(犬や猫といった動物)は言葉でお互いを理解することができません。だからこそ、行動で示すしかない。
ヒックが嫌がりながらもトゥースが吐き出した魚を飲み込むシーン、トゥースが自分の描いた落書き(?)をヒックに踏まれて怒りを露わにするシーンなどなど、この映画はお互いが徐々に理解し合うまでのシーンがとても丁寧に作られています。さらに言えば、トゥースが猫みたいでめちゃくちゃかわいいです。
物語も子供向けなだけあってとてもシンプルです。大人が観ても十分楽しめる内容なので、まだ観たことのない人には是非観てほしい作品です。