私が、生きる肌の紹介:2011年スペイン映画。皮膚の研究をしているロベルは学会で研究中の人工皮膚を発表する。その人工皮膚を使えばこれからの医学の発展の大きな進歩となる、しかし彼の研究には大きな秘密があった。それは彼の住む大きな屋敷の一室にある。ベラという美しい女性。彼女はロベルの屋敷に監禁されていた。彼女がその屋敷へと来たのは遡ること6年前。あるパーティの日に事件は起こった。「蜘蛛の微笑」を原作にしたスペイン製作のサスペンス。
監督:ペドロ・アルモドバル 出演:アントニオ・バンデラス(ロベル・レガル)、エレナ・アナヤ(ベラ・クルス)、マリサ・パレデス(マリリア)、ジャン・コルネット(ビセンテ)、ロベルト・アラモ(セカ)、ほか
映画「私が、生きる肌」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「私が、生きる肌」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
私が、生きる肌の予告編 動画
映画「私が、生きる肌」解説
この解説記事には映画「私が、生きる肌」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
私が、生きる肌のネタバレあらすじ:起
人工皮膚の研究をしてるロベルには大きな秘密がある。その研究自体は学会で発表できるほどのものだったが実際の研究はおよそ他人には明かせないものだった。彼の住む大きな屋敷、その一室である女性が生活していた。名前はベラ、とても美しい女性だが彼女は日々ロベルの研究のための実験を受けていた。時にはその皮膚を焼かれるなど。ベラはその一室に監禁されていた。ある日、ロベルが留守の昼間に屋敷に一人の男が訪れた。屋敷の使用人マリリアの実の息子セカだった。彼は母親に取り入り屋敷に入る。そして彼女を縛りベラに襲い掛かった。
私が、生きる肌のネタバレあらすじ:承
ベラを強姦するセカを仕事から戻ったロベルが背後から撃ち殺した。そしてその夜、傷ついたベラを癒すためロベルは彼女と共にベッドに入る。彼女が家に来たのは遡ること6年前、ロベルの娘が心に大きな傷を負い自殺した直後だった。ロベルの娘ノルマはあるパーティの夜同じパーティ客の男に強姦されその後自殺。ロベルは犯人であるビセンテを誘拐し数日に渡り監禁した。その後彼を自身の研究材料として手術。ビセンテが目を覚ました時彼のペニスは無くなり代わりに膣が形成されていた。
私が、生きる肌のネタバレあらすじ:転
それから幾度となく手術が行われ次第にビセンテは女性として形作られていった。その身体にはつぎはぎの傷が目立っていただロベル曰く傷もすぐに無くなるということだった。しばらくは身体の形を保つためタイツを着せられ顔にはゴム製のマスクをはめられた。それが取れる頃には身体の傷も無くなりビセンテは完全な女性となっていた。そして新たな名を授けられる。ベラ、ロベルからその名を与えられた。マリリアには不安しかなかった。ベラの顔はどこからどう見ても見覚えのあるあの顔だったからだ。12年前に死んだロベルの妻、ガルと瓜二つだった。
私が、生きる肌の結末
セカを撃ち殺した翌朝、目を覚ましたロベルの前にベラが朝食を持って現れた。昨夜ロベルは彼女に約束をしていた。もう監禁はしない、自由だと。それは彼女に対する愛と安心感があったから。その日の昼間ロベルは彼女の外出を許可した。マリリアと二人での買い物に承諾したのだ。逃げ出すかもしれないと不安を感じるマリリアだったがその夜、ベラはマリリアと帰宅。ロベルと共にベッドへと入った。しかしベラは一度部屋から出ると拳銃を片手に再び部屋へと戻ってきた。そしてロベルとマリリアを殺害。自身の本当の家へと帰っていった。
衝撃的な内容でした。自分の娘を暴行した男の子を誘拐して、亡き妻に似せて全身整形してしまい、性転換手術・皮膚までも整形してしまうというストーリーです。何とか逃げ出し母親とアルバイトの女性が営む洋服屋へ戻ってくるが、見た目も女性になってしまい自分だと告げても初めは信じてもらえず、愕然とするが、誘拐される直前にアルバイトの女性との会話を、「こんな話をしたよね」と伝えてやっと信じてもらえます。自分の身に起こったら・・・と考えるととても恐ろしく、またその後がとても気になるストーリーでした。