いまを生きるの紹介:1989年アメリカ映画。厳格な全寮制エリート校に赴任してきた型破りな英語教師キーティング。彼の破天荒な教え方は、教科書通りに教えられてきた学生達の殻を打ち破り、自分の意思を自覚させていきます。従順だった学生達をそそのかしたとして、校長を始め、子供をエリートに育てたい親からも批判されるキーティング。反発するかのように意固地になっていく学生達と、校長・親との対立がやがて悲劇を生み、キーティングは学校を辞めさせられるのです。エンディングで、キーティングを慕う学生達が、机に立って敬礼する場面が心を打つ名作です。
監督:ピーター・ウィアー 出演者:ロビン・ウィリアムズ(キーティング)、ロバート・ショーン・レナード(ニール)、イーサン・ホーク(トッド)ほか
映画「いまを生きる」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「いまを生きる」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「いまを生きる」解説
この解説記事には映画「いまを生きる」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
いまを生きるのネタバレあらすじ:起
1959年、バーモントにあるエリート全寮制男子校ウェルトン・アカデミーに、同校OBでもある英語教師キーティングが赴任してきます。厳格な校長や、親からの過剰な期待に縛られていながらそれを遵守する優秀な学生達。キーティングは、彼らに「carpe diem(今を生きろ)」の理念を教えます。一方的な考え方しか提示しない教科書を破らせ、机に立たせて物事の見方は如何様にでもなること、自分の意思を持ち表現することの素晴らしさを説くのです。戸惑う学生達ですが、その中でも優等生ニール、熱血漢のチャーリー、シャイな転校生のトッドら幾人か感銘を受け、キーティングが在校中に所属していたとする「死せる詩人の会」を復活させ、自分達が何をしたいのか見つけていくのです。
いまを生きるのネタバレあらすじ:承
キーティングは、自分の殻に閉じこもっているトッドに、思うがままに言葉を吐き出させることで、自信を植えつけます。俳優に憧れながら、演劇など以ての外とする父親に逆らえないニールには、本気の姿を見せてやれと激励するのです。学生達が自己主張をし始め、権威に逆らう言動を起こし始めたことで、学校側はキーティングを問題視していきます。
いまを生きるのネタバレあらすじ:転
そんな折、悲劇が起きます。念願の舞台に立ったニールを父親は認めず、陸軍士官学校への転入手続きをしたと告げられます。絶望したニールは自らの命を絶つのです。学校側が事件の捜査に乗り出したことを知ったリチャードは、「死せる詩人の会」に所属していたことで罰せられると考え、ニールをそそのかしたのはキーティングだと告発します。裏切り者のリチャードを殴りつけ退学になるチャーリー。一連の出来事は、仲間全員に衝撃を与えます。
いまを生きるの結末
学校側は、「死せる詩人の会」のメンバーを一人一人呼び出し、ニールの死の責任がキーティングにあるとする告発書にサインをさせます。退学をちらつかせられた学生達は、虚偽と分かっていながらも渋々サインするのです。キーティングが退職する日の授業中、トッドは自分達はサインを強要されたこと、ニールの死はキーティングの責任でないことを訴え、机の上に立ち敬意を表します。校長の制止も聞かず、過半数の学生が後に続きます。キーティングは満足気に微笑み、学生達に感謝の意を伝え、学校を去るのでした。
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