仮面/ペルソナの紹介:1966年スウェーデン映画。ことばを失った女優と彼女の世話を任せられた女が海辺の別荘で二人だけの生活をおくる。蜜月期の後、女優への憎しみが芽生える。そしてついに二人の人格が混じりあっていく。
監督:イングマール・ベルイマン 出演者:ビビ・アンデショーン(アルマ)、リヴ・ウルマン(エリーサベット・ヴォーグレル)、グンナール・ビョルンストランド(エリーサベットの夫)、マルガレータ・クルーク(女医)
映画「仮面/ペルソナ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「仮面/ペルソナ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「仮面/ペルソナ」解説
この解説記事には映画「仮面/ペルソナ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
仮面/ペルソナのネタバレあらすじ:起
女医に呼ばれた若い看護師アルマは女優のエリーサベットの看護を任せられる。エリーサベットは「エレクトラ」に出演中、舞台上で突然しゃべれなくなる。翌日ベッドで話すことも身動きもできなくなる。3か月間の検査をしたが肉体的・精神的に問題はないという。アルマは自信がないながらも無言のエリーサベットに話しかけ続ける。ある日彼女の夫から来た手紙を読んであげる。手紙には息子の手紙が同封されていた。
仮面/ペルソナのネタバレあらすじ:承
女医はエリーサベットがこれ以上病院にいても無意味なので女医の別荘に彼女をアルマと共に住ませることにする。エリーサベットは環境が気に入り散歩を楽しむようになる。アルマも自分の話すことを有名な女優であるエリーサベットがじっと聴いてくれるという生活が気に入る。妻のいる男と5年間つきあっていたこと、婚約者のカール・ヘンリックを愛していること、でも夏の海辺で彼のいないすきに少年と乱交を楽しんだこと、その後の堕胎について話す。
仮面/ペルソナのネタバレあらすじ:転
エリーサベットから女医への手紙を投函しに出かけたアルマは、封筒に封がされていなかったので手紙を読んでしまう。エリーサベットが自分を崇拝するアルマを観察して楽しんでいることを知る。アルマは、自分のことを冷たく観察して秘密をしゃべらせて楽しんでいるとエリーサベットをなじりつかみかかる。アルマが湯の沸騰した鍋をつかむと恐怖でついにエリーサベットは大声を出す。さらにアルマはエリーサベットにあなたの心は病んでいると言い募り彼女を怒らせる。さすがに後悔したアルマは謝罪するがエリーサベットが口を開くことはない。
仮面/ペルソナの結末
雷の音のする深夜、エリーサベットの夫が別荘を訪れる。夫はアルマに「エリーサベット」と話しかける。息子が会いたがっていると。アルマが自分はエリーサベットではないと言っても夫は彼女をエリーサベットとして話しかけ抱きしめる。アルマもまたエリーサベットとして会話をし始めるのだった。アルマはエリーサベットに彼女の息子のことを話すように言う。答えないエリーサベットに代わってアルマがエリーサベットにエリーサベット自身の物語を語る。母性が欠けているというパーティー客のことばが気になって妊娠しただけであること、息子の死産を願ったこと、息子を憎み、親類に息子を預けて舞台に復帰したこと、息子に愛情をもとうとしてもどうしてもできなかったこと。自分がエリーサベットなのかアルマなのか混乱を始めているアルマ。アルマは病院の制服に着換える。しかし混乱は終わらない。自分がエリーサベットと違う人間であることを確かめるようにエリーサベットをぶつアルマ。ある朝アルマが目覚めると、荷物をトランクにつめてエリーサベットが去っていく。彼女は女優業に復帰する。アルマも鼻歌を歌いながら別荘の片付けをしてバスに乗って海辺の別荘を離れるのだった。
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