悪魔が来りて笛を吹くの紹介:1979年日本映画。横溝正史原作「金田一耕助シリーズ」の1つ。宝石店の強盗事件の容疑者となった元子爵が、それを苦にして自殺したと思われましたが、調べるうちに、忌まわしい過去が暴かれていきます。
監督:斎藤光正 出演:西田敏行(金田一耕助)、斉藤とも子(椿美禰子)、仲谷昇(椿英輔)、鰐淵晴子(椿秋子)、石濱朗(新宮利彦)、宮内淳(三島東太郎)、二木てるみ(お種)、ほか
映画「悪魔が来りて笛を吹く」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「悪魔が来りて笛を吹く」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
悪魔が来りて笛を吹くの予告編 動画
映画「悪魔が来りて笛を吹く」解説
この解説記事には映画「悪魔が来りて笛を吹く」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
悪魔が来りて笛を吹くのネタバレあらすじ:起
昭和22年、銀座の宝石店で店員が毒殺され、宝石が盗まれました。元子爵の椿英輔は犯人と顔が似ており、容疑者となりましたが、アリバイがあり釈放されました。しかしその後、「悪魔が来たりて笛を吹く。」と遺書を残し、自殺します。その娘、美禰子が金田一を訪れます。美禰子の母、秋子をはじめ、英輔を見た者が出たことから、秋子は英輔の生死を占う「砂占い」の儀式を行う事になり、同席を依頼された金田一は同席します。
悪魔が来りて笛を吹くのネタバレあらすじ:承
砂占い中に停電し、電気がつくと英輔作曲の「悪魔が来たりて笛を吹く」の演奏が聴こえます。調べるとレコードプレイヤーに仕掛けがありました。砂占いで出た模様に家族の一部が顔を曇らせます。英輔の手帳に「悪魔の紋章」として同じ模様が書かれていました。翌朝、椿邸の居候、玉虫公丸が殺されていました。家族に金田一が聞き込みをしていると、秋子の兄、利彦が酔っぱらっていて背中の「悪魔の紋章」とそっくりの痣を見せます。英輔の遺書は容疑者となる前に書かれており、自殺の理由は他にあると分かります。
悪魔が来りて笛を吹くのネタバレあらすじ:転
事件の際、英輔は秘書の東太郎と須磨へ行っていました。金田一はその足取りをたどります。英輔たちが宿泊した旅館の近くに、秋子と利彦の叔父、玉虫の別荘があった事、そこには秋子もよく遊びに来ていた事などが分かります。そして東太郎は秋子と利彦兄妹の間に生まれた子供、東太郎の妹のお種は、利彦が別の女に産ませた子供と分かります。そして利彦も殺されます。東太郎とお種は、兄弟とは知らずに恋愛関係となり、後で真実を知ったことから、椿家を憎み、復讐する事を決心していました。
悪魔が来りて笛を吹くの結末
英輔の自殺は、利彦と秋子の件を知っての事で、宝石店強盗とは関係ありませんでした。東太郎は英輔にそっくりな人間を探し出し、宝石店を襲わせた後、その人間を殺していました。英輔は遺書の中で、娘の美禰子に近親相姦についてのルソーの本を読むように勧めており、それは、この件から立ち直るように、という娘への思いからでした。鎌倉へ行った秋子を、東太郎とお種も追いかけ、秋子も殺そうとしますが、秋子は事情を知り、罪の意識から、自ら命を絶ちます。東太郎とお種も、海辺で命を絶ちました。
ストーリーの流れが、遅く、無理に後半に解決しようとするあまり、余分なキャラが多すぎる気がする。あまりスカッと感が無い。