ヒトラー暗殺、13分の誤算の紹介:2015年ドイツ映画。過去40回以上に渡って計画されながらも、全てが失敗に終わったアドルフ・ヒトラー暗殺計画。1939年、ヒトラーのミュンヘンでの演説会場に爆弾が仕掛けられますが暗殺は未遂に終わり、容疑者として何の変哲もない平凡な家具職人が逮捕されます。
監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル 出演者:クリスティアン・フリーデル(ゲオルク・エルザー)、カタリーナ・シュトラー(エルザ)、ブルクハルト・クラウスナー(アルトゥール・ネーベ)、ヨハン・フォン・ビューロー(ハインリヒ・ミュラー)、ウド・シェンク(アドルフ・ヒトラー)ほか
映画「ヒトラー暗殺、13分の誤算」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヒトラー暗殺、13分の誤算」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ヒトラー暗殺、13分の誤算の予告編 動画
映画「ヒトラー暗殺、13分の誤算」解説
この解説記事には映画「ヒトラー暗殺、13分の誤算」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヒトラー暗殺、13分の誤算のネタバレあらすじ:起
1939年11月8日。ナチス・ドイツを率いるアドルフ・ヒトラー(ウド・シェンク)は、ミュンヘンの講堂で演説に臨んでいました。ところが悪天候のためヒトラーは予定を早く切り上げて会場を後にし、その13分後に仕掛けられた時限爆弾が爆発、8人の犠牲者を出す惨事となりました。秘密警察ゲシュタポは暗殺未遂事件の捜査に乗り出し、クーデターや英国諜報部などの関与も取り沙汰されましたが、実際に逮捕されたのは、ごく平凡な家具職人のゲオルク・エルザー(クリスティアン・フリーデル)と名乗る36歳の男でした。
ヒトラー暗殺、13分の誤算のネタバレあらすじ:承
事件の取り調べは保安警察の局長アントゥール・ネーベ(ブルクハルト・クラウスナー)が担当することになります。最初はゲオルクは名前や生年月日すら言わずに黙秘を貫き、業を煮やした警察は度重なる拷問に加え、ゲオルクの元婚約者エルザ(カタリーナ・シュットラー)を呼び出してまで自供させようとします。遂に圧力に屈したゲオルクは、事件は自分一人の単独犯であると自供しますが、これだけの事件はたった一人で実行が可能なのかを疑われ、共犯者がいないか更に厳しい追及を受けることになります。大物黒幕の関与を疑ったヒトラーは、ゲオルクがどのような人生を歩んできたかまでも徹底的に取り調べるよう指示します。
ヒトラー暗殺、13分の誤算のネタバレあらすじ:転
ナチスが政権を獲る以前、時計工房で働いていたゲオルクは穏やかな人生を送っていました。ある時、実家からアルコール中毒の父に代わって家業を継ぐよう電報が届くと、ゲオルクは仕事を辞めて実家のあるヴェルテンブルク地方のケーニヒスブロンに戻ります。ある日、ゲオルクは酒場で当時人妻だったエルザと出会い恋に落ちてしまいます。この町でもナチスの影は忍び寄っており、ナチス派と反ナチス派の間で乱闘が頻発していましたが、ゲオルクは関わらないようにしていました。やがてエルザはゲオルクの子を身ごもりますが、夫に交際がばれてしまい激しい暴行を受けます。その後エルザは出産しますが、生まれた我が子は早世してしまいました。
ヒトラー暗殺、13分の誤算の結末
ゲオルクはネーベの取り調べに詳細な絵や爆破装置を模型で説明、ネーベも次第にゲオルクの単独犯だと確信するようになりますが、報告書に納得しないヒトラーはイギリスのスパイの関与を疑い、今度はナチス親衛隊の中将ハインリヒ・ミュラー(ヨハン・ファン・ビュロー)に取り調べさせます。しかしミュラーも共犯者の存在を確認することはできませんでした。その後、ゲオルクは反ナチス思想を棄ててナチスへの忠誠を誓うと宣言、ダッハラ強制収容所の独房に収監されます。そして1945年の春。ゲオルクは看守から、ネーベの死を知らされます。ネーベはナチスと決別、反ナチス派と組んで1944年のヒトラー暗殺未遂事件に関与して処刑されたというのです。ゲオルクは自らの死も近いことを悟ります。1945年4月29日。ゲオルグは刑場の露と消えます。折しもヒトラーの死の前日でした。生涯ゲオルクを愛し続けていたエルザも後を追うようにこの世を去っていきました。
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