映画「ノック・ノック」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ノック・ノックの紹介：2015年アメリカ映画。雨の真夜中。妻子が留守中の家に１人でいる男のもとへ、見知らぬ２人の美女が現れる。とまどう男を、あからさまに快楽へと誘惑する２人。彼女達は一体何者で、その目的は何なのか。最後まで目が離せないセクシー・ホラー。地獄に突き落とされる主人公にキアヌ・リーヴス。謎の美女達にはアナ・デ・アルマスと、実生活ではロスの妻であるロレンツァ・イッツォ。
監督：イーライ・ロス 出演：キアヌ・リーヴス（エヴァン）、ロレンツァ・イッツォ（ジェネシス）、アナ・デ・アルマス（ベル）、アーロン・バーンズ（ルイス）、イグナシア・アラマンド（カレン）、ダン・ベイリー（ジェイク）、コリーン・キャンプ（ヴィヴィアン）ほか
この解説記事には映画「ノック・ノック」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
建築家として成功しているエヴァン。売れっ子彫刻家の妻、カレンとの間には２人の子供もおり、まさに理想を絵に描いたような家族です。父の日の週末。ビーチで過ごす予定だったのに、急な仕事が入ってしまったエヴァン。カレンと子供達を送り出し、ロサンゼルス郊外の家で１人、パソコンに向かっていました。その日の深夜。突然の訪問者に、エヴァンの仕事は中断されます。玄関に立っていたのは、見知らぬ２人の若い女性。大雨の中、びしょぬれの彼女達は、携帯を水没させて道に迷っていると言います。フェイスブックをチェックしたいので、パソコンを借してほしいと頼む２人。エヴァンは驚きますが、断ることもできず家に入れます。彼女達のためにタクシーを手配すると、到着するまで45分かかるとのこと。ジェネシスにベルと名乗る２人は、濡れた服を乾かすのに乾燥機を借りたいと言います。エヴァンはバスローブとタオルを渡し、寒さで震えている彼女達に温かいお茶を出してやります。
エヴァンのオーディオセットを目にした２人は、レコードプレーヤーを見るのは初めてと大はしゃぎ。父の日なのに１人ぽっちで可哀想とエヴァンに抱きつき、次第に誘惑するような態度を取り始めます。エヴァンは何度も受け流しますが、彼女達の言動はどんどん過激になっていきます。至福の時間をあげるわと言い、3Pでもかまわないと迫るベル。その時、ようやくタクシーが到着し、エヴァンは我に返ります。ところが２人は家を出るどころか、バスルームで全裸になり、エヴァンのズボンに手を伸ばしてきます。やめてくれと必死で抵抗していたエヴァンですが、とうとう理性が崩壊。彼女達に応じてしまいます。雨の中待ち続けたタクシーは、諦めて走り去りました。翌朝、目覚めたエヴァンは驚きます。２人はキッチンをめちゃくちゃに汚し、部屋を荒らし、カレンの彫刻に落書きまで始めます。激怒して警察を呼ぼうとするエヴァンに、ジェネシスが言います。「15才の子に手を出したら刑期20年よ」。顔面蒼白のエヴァン。幾ら欲しいんだと聞くと、娼婦扱いしないでとベルが切れます。その時、エヴァンの整体師、ヴィヴィアンが玄関に現れます。乱れたジェネシスの姿を見た彼女はショックを受け、「汚らわしい！」と帰ってしまいます。
今度こそ警察に通報しようとするエヴァンに、２人は家まで送ってと言い出します。エヴァンは彼らを車に乗せ、一軒の家の前で降ろし、帰宅。家じゅうを片付け、ようやく仕事に戻ります。その夜、不審な物音と同時に何者かに背後から殴られ、気を失うエヴァン。意識が戻ると、両手両足を縛られてベッドにいます。カレンの鏡台の前で化粧中のジェネシスと、娘の制服と下着を着ているベルがいます。ベルはエヴァンの上に跨り、それをジェネシスが携帯で録画します。暴れて紐を解いたエヴァンは、２人と揉み合って再び気絶。今度は椅子に縛られた状態で目覚めます。そこへカレンのアシスタント、ルイスが訪ねてきます。ベルがエヴァンを隠し、ジェネシスがエヴァンの姪のふりをしてルイスを家に入れます。ルイスは落書きだらけのカレンの彫刻を見て驚き、さらにエヴァンを見つけて喘息の発作を起こします。よろめき、彫刻の角で頭を強打したルイスは絶命。大笑いした２人は、ルイスの死体を車に隠します。憔悴したエヴァンは、「俺はいい父親だ！家族を愛してる！」と訴えますが、ベルは「じゃあなぜ私達と？あんたは家族を踏みにじったのよ」と答え、ジェネシスも冷笑を浮かべて言います。「夜明けに処刑よ」。
彼女達は庭に穴を掘り、狂ったように部屋を荒らし、レコードを割り、彫刻を破壊します。棚に隠された拳銃を発見したジェネシスは、銃口をエヴァンに向けてからかいます。そして翌朝。縛られたエヴァンは庭の穴へ放り込まれ、首だけ出した状態で埋められます。ジェネシスは彼に向かって石版を振り上げますが、悲鳴を上げるエヴァンを見て高笑い。「本気で殺すと思ったの？」。全てはジェネシスとベルのゲームでした。「あんたなら断るかと思ったのに。どんなに家族を愛していても、男は断らないのよ」。ジェネシスは、自分は15才ではなく22才だと告げます。呆然とするエヴァンの目の前に彼女が見せた携帯には、彼のフェイスブックにアップした、ベルとの行為の動画が映っていました。２人は「楽しかったわ」と言い捨て、去っていきました。土中に埋められたまま、絶叫するエヴァン。その後、何も知らないカレンと子供達が帰宅しました。ドアを開けた途端、彼らは絶句。部屋はめちゃめちゃ、壁は落書きだらけです。息子がようやく口を開きます。「パパ、パーティしたんだね」。
この映画の感想を投稿する