イルマーレの紹介:2006年アメリカ・オーストラリア映画。2006年にアメリカで作られた「The Lake House」(イルマーレ)は、2000年に韓国で作られた映画のリメイク版。湖に浮かぶ家に住んでいたケイトは引っ越しの際、次に来る住民の為に手紙をポストに残します。そこから、ケイトとアレックスの不思議な物語が始まるのです。
監督:アレハンドロ・アグレスティ 出演:キアヌ・リーブス、サンドラ・ブロック、クリストファー・プラマー、エボン・モス=バクラック、ヴィレケ・ファン・アロメーイ、ディラン・ウォルシュほか
映画「イルマーレ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「イルマーレ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
イルマーレの予告編 動画
映画「イルマーレ」解説
この解説記事には映画「イルマーレ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
イルマーレのネタバレあらすじ:【2006年のポスト】
湖に浮かぶように建つ全面ガラス張りの家にケイトは愛犬の「ジャック」と共に暮らしていました。しかしシカゴの病院で働く事になったケイトは2006年に湖畔の家から病院の近くに引っ越す事となる。その際、ケイトは次にこの家に住む住民の為にいくつかの要件を書いてポストに投函していく。
イルマーレのネタバレあらすじ:【2004年のポスト】
アレックス湖の家に引っ越ししてきたのは2004年、そうケイトが引っ越しをする2年も前の事である。アレックスはそこで一通の手紙をポストで見つける。「次の住人さんへ」とアレックスに向けた手紙であった。そこには、「犬の足跡は最初からあったものです」「屋根裏の段ボール箱は前からありました。」「私宛の手紙が配達ミスで届いた際は、この住所まで送って下さい」と書かれたもった。しかし屋根裏には段ボールはなく、家へと続く橋にも犬の足跡は無かった、そこへ一匹の犬が迷い込んで来て橋に足跡を付けていく。
イルマーレのネタバレあらすじ:【手紙への返事】
アレックスは、このレイクハウスが2年もの間空き家だった事に不信を抱き、ケイトに向けて手紙を書く。「ここは2年もの間空き家だった事」「ケイトが住んでいたのは、湖畔の南に建っている家の間違いではないか?という事」「ケイトが移り住んだ住所に行ってみたが、マンション建設予定地で何もなかった事」「マンションが出来るのは1年半も後だという事」を手紙に書きポストへと入れておく。
イルマーレのネタバレあらすじ:【新しい勤務先】
ケイトは越してきたマンションに愛犬の「ジャック」と暮らし始めていた。勤務先の病院では目も回る忙しさだった、そんな折ケイトは母と共に広場で昼食をとっていた。しかしその目の前で男性が車に跳ねられる。ケイトは懸命に治療にあたったが、その甲斐もなく男性は亡くなってしまいます。そんな失意の中、ケイトは懐かし住み慣れたレイクハウスへと向かう。
イルマーレのネタバレあらすじ:【真実を知る】
レイクハウスにやって来たケイトは、ポストの中を確認する。そこにはケイトに宛の手紙が入っていた、そうアレックスが書いたも。手紙の内容に、ケイトは最初「馬鹿げている」とアレックスに向けてまた手紙を書きます。「間違いなくレイクハウスに住んでいた事」「そして、ご存じでしょうが今は2006年です」と書き、手紙をポストにいれる。そこでアレックスの手紙から、アレックスの時代は2004年だと知る。しかし信じられないケイトは、「じゃ、2004年には大雪が降るから体に気を付けてね」と皮肉の手紙を書く。それを読んだアレックスの目の前に雪が降ってくる。アレックスはケイトに向け「なぜ、雪が降る事が分かったの?」と手紙を書きポストに入れる。するとアレックスの目の前でポストが開く音がし、ポストには新しい手紙が入っている。あわててケイトに向けて手紙を書きポストに投函すると、ケイトの目の前でも同じ事が起きる。そこで初めて、自分たちが違う世界で生きている事を知る事となる。
イルマーレのネタバレあらすじ:【惹かれあう二人】
時を隔てた手紙のやり取りで、アレックスとケイトは次第に惹かれあっていく。ケイトは2004年に駅に忘れた大切な本を取ってきて欲しいとアレックスに頼む、そこでアレックスは初めてケイトの顔を知る事になるが、ケイトは電車に乗り行ってしまう。2004年にアレックスは偶然出会った、ケイトの恋人にケイトの誕生日パーティーに招待される。そこで初めてケイトと話をする、そして初めてのキスを交わす。しかし2004年のケイトはアレックスの事を知らない。アレックスは、自分をしっているケイトに会いたく2006年の明日に会う約束をする。さっそく2004年にいるアレックスは2年後の明日で、有名な「イルマーレ」というレストランを予約する。
イルマーレのネタバレあらすじ:【悲しい別れ】
ケイトがレストランに行くと、レストランの従業員が「あなたが」と驚く。しかしケイトの前には、アレックスが現れる事はなかった。そしてケイトはアレックスにその事を手紙に書くと、アレックスは「何か理由があって行けなかったのかも」「また約束しよう」と手紙を書くが、ケイトは絶望し「私たちは一生会えない運命なの」「もう手紙は要らない、私の事は探さないで」と言い、それ以来ケイトは手紙を書く事はなかった。
イルマーレの結末:【巡り会えた二人】
アレックスを忘れる為に元恋人のモーガンと暮らし始めていたケイトだったが、引っ越しする家をリフォームする為にある会社を訪ねる。そこでケイトは、一枚の絵を見つける。それは、レイクハウスの絵であった。「この絵は誰が書いたの?」と尋ねると、「兄です。2年前に交通事故で亡くなりましたが」と告げる。そこで、ようやく「イルマーレ」にアレックスが来られなかった事、そして2年前に広場で事故死したのがアレックスだった事を知る。ケイトは急いでレイクハウスに行き2年前の出来事を書き、「広場に私を探しに来ないで、愛している。私の事をまだ愛しているのなら、2年経ったらレイクハウスに来て待っているから」とポストに投函する。そこへ一台の車がやってくる。そう、2年もの間待ち続けていたアレックスであった。やっと巡り会えた二人はきつく抱きしめあう。
イルマーレという家を通じて出会った男女の時空を超えたラブストーリー。手紙のみの間柄だった二人が会うことを試みるも失敗するのですが、物語の展開と俳優の演技にとても引き込まれました。社会で生きる独身男女の孤独や悲しみが表現されていて、互いの存在により癒されていく主人公たちにとても共感しました。また、映画の舞台となるイルマーレが素晴らしい家で、私もここで過ごせたらと何度も思いました。ラストはアレックスを助けるためにケイトが奔走するという手に汗握る内容になっていますが、最後には会えた二人に拍手を送りたくなりました。何度も見たくなる映画です。