2ガンズの紹介:2013年アメリカ映画。片田舎の銀行で強盗を企む二人組み。だが二人にはお互いが知らない秘密の素顔があった。それは潜入捜査官。二人は別々の組織から送り込まれ、ある犯罪組織を捜査していた。だがその命令には裏があり、二人は大金を巡る大きな陰謀に巻き込まれていく。デンゼル・ワシントン、マーク・ウォールバーグ競演のバディムービー。
監督:バルタザ-ル・コルマウクル 出演者:ボビー・トレンチ(デンゼル・ワシントン)、マイケル・スティグマン(マーク・ウォールバーグ)、デビー(ポーラ・パットン)、ハロルド・クインズ(ジェームズ・マースデン)、パピ・グレコ(エドワード・ジェームズ・オルモス)、アール(ビル・パクストン)ほか
映画「2ガンズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「2ガンズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
2ガンズの予告編 動画
映画「2ガンズ」解説
この解説記事には映画「2ガンズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
2ガンズのネタバレあらすじ:起
片田舎のカフェを二人の男が車で訪れます。一人目スティグはカフェに入りますが、もう一人ボビーは目の前の銀行を探りに行き、直ぐにスティグの所にやってきます。その時、スティグが注文を取りに来ていたウェイトレスに何故かウィンクしたのが気になり指摘しました。ボビーはスティグマンに銀行の警備状態を報告し、二人は早速行動に移ります。スティグマンは火災警報器を作動させ店から人を追い払った後、店に火を点けます。ボビーは、ドーナツのうまい店が目の前にある銀行は襲うべからずと格言を残し、二人は去って行きました。数日前二人はメキシコで、グレコを首魁とする麻薬組織と取引をしていました。彼等をグレコに紹介したのはトロという男でしたが、彼は組織を裏切り首を切り落とされていました。取引でボビーは、商品の代金にコカインを要求していましたが現金で支払われます。その事に彼は激怒し、貸しにするといってその場を去ります。帰り際、トロが死んだ事をスティグ伝えると、彼は敵討ちにグレコが使っている銀行を襲って奴の金を奪おうと言い出します。ボビーはその提案を一蹴します。そんな相談をしていると二人は国境に着き、拘束されてしまいます。麻薬捜査局がグレコの尻尾を掴もうと躍起になっているのです。別々に取調べを受ける二人ですが、ボビーを取調べを行う捜査官は親しげに話し始めます。ボビーは潜入捜査官でした。上司は捜査に暗雲が立ち込めてきたので打ち切りを勧告します。ボビーは受け入れず、上司は仕方が無くトロを味方に付けろと条件を出しました。ボビーは同僚のデビーに彼女の家でトロが死んだ事を話ます。デビーは中止を口にしますが、ボビーは銀行を襲って金を調べると彼女を説得しました。ボビーはスティグの家に行って銀行の話を進めます。彼との付き合いは長くはありませんが、今は彼を利用するしかありませんでした。二人は金が運ばれている銀行を確認し、決行を決めます。ボビーはデビーに決行日時を話し、捜査官を呼んで取り囲むように指示します。その頃スティグも人と会っていました。相手は軍人で、スティグも海軍から派遣された潜入捜査官だったのです。二人は銀行を襲います。事は手際良く進み目的を達しましたが、取り囲んでいるはずの捜査官達が居ませんでした。そのまま逃走を果たした二人でしたが、想定以上の大金が手に入りスティグは慌てます。そこでボビーが不用意な動きをしたので機先を制して撃ちました。そしてボビーが手にしていたのが警察のバッチだと知ると更に慌てます。スティグは、倒れた彼を置いて去って行きました。
2ガンズのネタバレあらすじ:承
襲われた銀行の支店長は、黒服の厳つい男アールから責められます。アールは盗まれた金の持ち主で警察に強いコネを持っていました。アールは銀行前のカフェに注目し、ボビーと同じドーナツの故事を口にして警官に調べるよう命じます。スティグは金を持って自分の上官と合流します。彼は上官のクインスにボビーが警官だった事を報告すると、クインスは知っていたようでした。その上で、ボビーを殺さなかった事を叱責します。そのボビーは、国境で絡んできた自警団からバギーを奪い、街に向かっていました。クインスはボビー殺害に失敗した事でスティグを殺そうとしますが、彼は金を置いて逃走に成功しました。ボビーは密売人の獣医を脅し治療を済ませた後、デビーとホテルでこっそり会い、銀行での一件を話し、スティグの調査を依頼します。次にボビーはスティグの家に向かいました。アールが獣医を拷問して追っている事も知らず、ボビーはスティグのアパートに入ります。すると家の電話が鳴り、留守電に切り替わるとスティグが声を掛けてきます。スティグは外からライフル越しにボビーを見張っていました。その姿はボビーにも確認出来、その装備から軍の関係者だと見抜きます。二人が金の話をし始めると、家に軍人達がやってきます。それを知ったスティグはボビーの脱出をバックアップします。その甲斐もあり、二人は無事逃げ果せる事が出来ました。ボビーは一人、上司に全てを話す為家に向かいます。そこにはアール達が居て、鉢合わせしてしまいました。アールは上司を殺し、ボビーに金の事を聞き始めます。アールは何も喋ろうとしない彼の銃を奪い、上司止めを刺してそれを証拠品として提出すると脅します。アールは金を持って来いと立ち去りました。
2ガンズのネタバレあらすじ:転
ボビーはグレコが家から出てきた所を襲い、金の出所を聞きだそうとします。そこにスティグも来てグレコを横から奪い取り、拉致しました。ボビーはそれを追い、二人は激しいカーチェイスを繰り返し、車が大きく破損すると取っ組み合いを始めます。スティグは、自分が海軍情報局の所属だと明かした上で、基地指令に直訴する為にグレコから話を聞き出すと言い出します。利害がはっきりした二人は手を組む事にしました。そして早速グレコから事情を聞き出します。グレコの話では、彼等が盗んだ金はCIAの裏金でした。ボビーはデビーに会いに行き、状況を話します。突拍子もない話にデビーも慌てます。そこに侵入者がやって来たのでスティグが相手しました。侵入者は軍人のようで、二人はデビーを連れて車で逃げ出します。連れ回していたグレコは既に脱げ出していました。そして部下に連絡を取ってボビー達の追跡を指示します。その迅速な指示で、グレコの部下はボビー達を捕らえました。ボビーとスティグはグレコに拷問を受けます。金は今、海軍基地の金庫にある筈だとスティグが言い、受け渡しを約束させられました。グレコはグレコで、アールに組織を存続を盾に脅されていました。デビーは金を手に入れる為の人質にされました。ボビーはスティグに、本当に基地に金があるのかを聞きます。彼は以前クインスとホテルで会った時、金は基地の金庫に運べと指示していたのを話しました。その時ボビーは、そのホテルにデビーが出入りしていた事を思い出しました。二人は武器を調達し、基地のゲートを強引に突破して侵入を図ります。金をボビーが探し、スティグは司令官の所に走ります。しかし司令官は、軍のスキャンダルやCIAが絡んでいる事を理由に全てを切り捨て、スティグを放逐しました。ボビーはクインスを脅し金庫を開けませますが、そこに金はありませんでした。ボビーは彼がデビーと共謀している事を指摘し、二人が立てた計画だという事を知ります。そこでボビーは、デビーが金を持っている事に勘付きます。彼は基地の混乱を大きくして脱出に成功しました。グレコと顔を突き合せているデビーは、既に諦めていました。そこにボビーからグレコに電話が入ります。彼は金を見つけたと言い、デビーに電話を代わらせます。彼女は巻き込んでしまった事を詫びて、逃げて欲しいと言います。ボビーは、必死に金を見付けたと言えと説得しますが、銃声が鳴り響き、電話は切られてしまいました。
2ガンズの結末
ボビーはスティグと合流します。彼は軍に見限られた事を話し、ボビーは金の在り処を知っていたデビーが死んだ事を告げます。スティグは怒りに燃え、一連の関係者を一箇所に集め、一気に始末しようと提案します。しかしボビーは消極的でした。今までも組織の為ではなく仲間の為に戦って来たというスティグは、反対するボビーに一人でやると宣言しました。ボビーはデビーの部屋に居ました。そこで彼女との思い出に浸っていると、ふと金がここにあるのではと探り始めます。そしてベッドの下に隠してあった金を見付けました。そこでボビーは何処かへ電話を掛け始めました。メキシコのグレコの屋敷にスティグは姿を現していました。グレコが金を持ってきたかと聞くと、スティグはクインスを殺す手伝いをしろと言い出します。その時、銃声が飛んで来ました。すでにクインス達は、スティグの手によっておびき寄せられていました。スティグはクインスとグレコに生き残った方に金をやると言います。二組は、金の山分けをするしないで談合を始めます。その時ヘリが来て、CIAが乗り込んできました。この事はスティグにも青天の霹靂でした。そこにボビーが、車に金を満載してやってきました。アールを呼んだのも彼でした。アールはそれを見て、ボビーとスティグの二人を見逃そうとします。スティグは連中を放って置くのかと文句言ってきます。そこでボビーは、何気なく車を爆破しました。辺り構わず銃を撃ちまくる二人、麻薬組織、海軍、CIA、四つ巴の銃撃戦が始まります。その終盤、ボビーはクインスに追い詰められ、スティグはアールに照準を合わせた状態で対峙します。アールは、他にも隠し金はあり、戦いはもう無意味だと銃を下ろすように言います。しかしボビーとスティグは、お互いを守るようにクインス、そしてアールを撃ち倒します。お互いの命を守り切った事で、スティグはボビーにこれで仲間ではなく家族だと言います。二人は爆破した車の傍で死に瀕していたグレコに止めを刺し、去って行きます。ボビーは去り際おもむろにスティグの脚を撃ちます。それでイーブンだとボビーは言い、スティグは文句を言うのに留めました。二人はCIAの裏金を追って、カフェに居ました。ボビーは注文を取りに来たウェイトレスにドーナツがうまいかどうかを訪ねます。彼女はまずいと答え、彼は安心したと言います。そのウェイトレスにスティグがウィンクしたのでボビーが指摘すると、彼は目の痙攣だと誤魔化します。支払い時、ボビーが妙に気前が良いのでスティグがそれを指摘すると、金を全部吹き飛ばしたと誰が言ったと答えが返ってきました。スティグは慌てて分け前を求めます。ボビーは悩みよう見せ、笑みを浮かべウィンクをして見せました。
デンゼル・ワシントンとマーク・ウォールバーグのバディムービー。
最初は二人とも違う組織から送り込まれた潜入捜査官なのでお互い騙しあい、わざとらしい付き合いなのだが、互いに追われる立場となって協力するようになってからは最高の二人となる。
特に二人のカフェでのなにげない会話はユーモアがあって引き込まれる。
会話だけでも十分魅力的な作品。