不良少女モニカの紹介:1952年スウェーデン映画。ベルイマンが「夏の夜は三たび微笑む」によって国際的に認められる直前に発表した佳作。当時「カイエ・デュ・シネマ」の評論家だったゴダールやトリュフォーなどがその新鮮な描写をほめ称えた。
監督:イングマール・ベルイマン 出演:ハリエット・アンデルソン(モニカ)、ラルス・エクボルイ(ハリー)、ジョン・ハリソン(レッレ)、ナエミ・ブリエセ(モニカの母)
映画「不良少女モニカ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「不良少女モニカ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「不良少女モニカ」解説
この解説記事には映画「不良少女モニカ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
不良少女モニカのネタバレあらすじ:1
霧にけぶるスウェーデンの港町、今日も1日が始まります。人と車の行き交う大通りを荷台付き自転車で進んでゆく19歳の青年・ハリー。職業は陶器店の配達係です。ある日、彼は裏通りのカフェでモニカという17歳の女の子からマッチをねだられ、彼女と話を始めます。モニカも近くの青果店で働いていました。積極的なモニカはハリーが暇だと聞くと早速「今晩映画に行こう」と言い出すのです。気が利かないこともあって仕事でも失敗が多く、生活が面白くないハリーはモニカとの出会いに幸せを見出します。
不良少女モニカのネタバレあらすじ:2
その夜見た映画は恋愛もので彼には退屈でしたが、その後大通りをモニカと歩くのはこの上ない喜びです。湾の見える丘に2人きりになり、すぐにキスを交わすハリーとモニカ。2人の恋は急速に進み、モニカはハリーの家を訪れます。よいムードになり、そのまま抱き合う2人ですが、ハリーの父が帰ってきたために中断。遅くなったのでハリーはモニカを家まで送っていきます。モニカの家は狭いアパートで、幼い弟たちのせいで落ち着けません。
不良少女モニカのネタバレあらすじ:3
やがて酔っぱらいの父親と喧嘩をして、モニカは家出を決意。荷物をまとめてハリーの家へいきます。しかし、ハリーは家族の手前、家にモニカを泊まらせることも出来ないため、父親の所有する小さな船のある港へ。その船室で彼らは一夜を過ごします。朝になって寝過ごしたハリーは直接職場へ向かいますが、遅刻のせいでついに馘首の目に。かえってせいせいした彼は店を出て再び父の船へ。そのまま2人は駆け落ちの旅に出ます。
不良少女モニカのネタバレあらすじ:4
川沿いの広壮な建築を尻目に船は進み、人影のない入江に到着。彼らはそこでまるでアダムとイブのような2人きりの生活を送り始めます。ダンスを踊ったり、焚き火をしたり、ピクニックのような日々が続くのですが、彼らの様子に嫉妬した青年に持ち物を焼かれたりして生活は不如意になってきます。金持ちの別荘に泥棒に入るものの見つかってしまい、必死に逃げ出す2人。やがて放浪生活に疲れ、再び元の町へ戻ることに。
不良少女モニカの結末
モニカは妊娠していたため、2人は思い切って結婚します。ハリーは仕事につき、子供も生まれて生活は順調ですが、モニカは主婦としての暮らしに満足できません。若い2人は結局別れることになり、赤ちゃんはハリーが引き取ります。2人が出会ったカフェの前で赤ちゃんをあやすハリー。その心にはモニカとの幸せだった夏がよぎっていました。
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