殺人の告白の紹介:2012年韓国映画。時効を迎えた連続殺人事件。ある日、殺人犯を名乗る男が表舞台に登場したことから巻き起こる波乱を描いた犯罪サスペンスです。日本でも藤原竜也主演により「22年目の告白 -私が殺人犯です-」(2017年公開)としてリメイクされ大ヒットを記録しています。
監督:チョン・ビョンギル 出演者:パク・シフ(イ・ドゥソク)、チョン・ジェヨン(チェ・ヒョング)、キム・ヨンエ(ハン・ジス)、チョ・ウンジ(チェ・ガンスク)、チョン・ヘギョン(J)ほか
映画「殺人の告白」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「殺人の告白」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
殺人の告白の予告編 動画
映画「殺人の告白」解説
この解説記事には映画「殺人の告白」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
殺人の告白のネタバレあらすじ:起
韓国中を震撼させた、女性ばかりを狙った卑劣な連続殺人事件を追うチェ・ヒョング刑事(チョン・ジェヨン)は、犯人と思われる男を追い詰めましたが刃物で口の横を斬られ、その隙に逃げられてしまいます。それから15年後、いつもの店で飲んでいたヒョングは、店のテレビで殺人事件が未解決のまま時効を迎えたというニュースを目の当たりにします。そんな矢先、最初の被害者の遺族で、ヒョングが面倒を見てきたチョン・ヒョンシクが飛び降り自殺を図ってしまい、ヒョングは深く悲しみます。その2年後、イ・ドゥソク(パク・シフ)という男が突如として自分が真犯人であると名乗り出、記者会見を開いて事件の真相を克明に書いた手記を出版すると表明しました。手記はベストセラーとなり、ドゥソクはそのアイドル並みのルックスの良さから一躍人気者になっていました。
殺人の告白のネタバレあらすじ:承
その頃、刑務所から出所したばかりのカン・ドヒョク(オ・ヨン)という男は、連続殺人事件の被害者遺族の会の出迎えを受け、山奥の小屋に連れていかれます。そこには娘を殺人犯に拉致されたままのハン・ジス(キム・ヨンエ)やボーガン使いのチェ・ガンスク(チョ・ウンジ)らがおり、法で裁けない犯人を自らの手で裁こうとしていたのです。ある日、遺族の一人がドゥソクの滞在しているホテルに清掃員として潜入、プールで泳いでいたドゥソクに毒蛇を送り込んで麻痺させ、その隙に偽の救急車に乗せて拉致しようとしましたが、そこに本物の救急車が現れ、遺族らは急いでドゥソクを連れ去っていきます。後を追ったヒョングは遺族のアジトを突き止め、密かにドゥソクを奪還することに成功します。しかし、病院に運ばれたドゥソクは拉致を訴えることはせず、手記の売り上げも全て遺族に寄付すると表明してきました。
殺人の告白のネタバレあらすじ:転
テレビ局はドゥソクとヒョングを生放送の討論番組に出演させ、二人は「なぜ事件の詳細を手記にして発表したのか」について討論することになります。しかし、ヒョングの口から出た言葉は、ドゥソクは本当は犯人ではないのではないのか、という疑問を投げかける言葉でした。事件の手記には未だ解決していない連続殺人犯による誘拐事件についての記述が一切書かれていなかったのです。ドゥソクはこの誘拐だけは別人物の犯行だと主張しますが、ヒョングはどうしても腑に落ちませんでした。その時、スタジオに「J」(チョン・ヘギョン)と名乗る男から電話がかかってきました。Jは矢継ぎ早にドゥソクに質問攻勢を仕掛け、挙句の果てには自分こそが真犯人だと主張してきました。そしてJは突如生放送でインタビューに応じると表明、最後の被害者の女性を埋めたであろう場所を録画したビデオを公開します。そしてドゥソクとヒョング、Jの三者を交えた討論会が始まりました。
殺人の告白の結末
討論会の最中、ドゥソクは「自分は事件の犯人ではない」と衝撃の告白をします。なぜ殺してもいないのに事件の詳細が書けたのか疑問を投げかける司会者に対し、ドゥソクは手記は別の人物が書いたものだと告白しました。ドゥソクの正体は自殺したはずの被害者遺族チョン・ヒョンシクであり、自殺未遂の後一命を取り留めた彼は整形して偽名を名乗り、真犯人をおびき寄せるために一芝居打っていたのです。手記を書いたのは実はヒョングであり、二人はまんまと真犯人であるJの自己顕示欲の強さを逆手にとっておびき出すことに成功したのです。そして、ビデオが指し示した現場からは行方不明となっていた女性の白骨化した遺体が発見されました。女性はハン・ジスの娘であり、ヒョングの恋人だったのです。Jは隙を突いて逃げ出し、ヒョングやドゥソク、遺族らはカーチェイスの末にJを追い詰め、Jを殺そうとしたハン・ジスを制したヒョングは自らの手でJを殺害しました。数年後、刑期を終えて出所したヒョングをドゥソクや遺族らが笑顔で出迎え、全員で集合写真を撮りました。
以上、映画「殺人の告白」のあらすじと結末でした。
日本でのリメイク作品「22年目の告白-私が殺人犯です-」のネタバレあらすじはこちら。
この映画の感想を投稿する