7500の紹介:2014年アメリカ映画。LA発東京行きのビスタパシフィック航空7500便は様々な事情を抱えた乗客達を乗せて離陸しますが、怪しげな乗客の死を発端に不可思議なことが起こり始め・・・。「呪怨」シリーズの清水崇監督がハリウッドで製作したホラー映画。
監督:清水崇 出演者:レスリー・ビブ(ローラ)、ジェイミー・チャン(スージー・リー)、ライアン・クワンテン(ブラッド)、エイミー・スマート(ピア)、ニッキー・ウィーラン(リズ)ほか
映画「7500」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「7500」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
7500の予告編 動画
映画「7500」解説
この解説記事には映画「7500」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
7500のネタバレあらすじ:起・乗客の死
ビスタパシフィック航空7500便がロサンゼルスから東京に向けて出発します。機内には、すでに破局したことを隠しながら友人夫婦と日本旅行に行くことにしたブラッドとピア夫妻、潔癖症で自己中な妻リズとその夫リック、ゴシックホラー的なファッションに身を包んだ独特な雰囲気の女性ジャシンタ、木の箱を大事そうに持ち込んでいる怪しげなビジネスマン風の男ランス、盗品の携帯電話を売ってサーフィンの旅をしているチャラ男のジェイクなどが乗っています。客室乗務員のローラとスージーは忙しく仕事をこなしながら恋愛話をしますが、ローラは機長のピートと不倫関係にあり、スージーも婚約中の彼がいて幸せなはずでしたが、どこか気持ちが晴れない日々を送っていました。飛行機は乱気流に遭いながらも無事に飛行を続けますが、怪しげなビジネスマン風の男ランスが突然「息ができない」とパニックになりながら苦しみだします。ローラとスージーと救命士の仕事をしているブラッドが対応をしますが、ランスは激しい発作を起こして亡くなってしまいます。飛行機は乗客達のショックを考慮しながら飛行を続けることになり、2階席の乗客達を移動させてそこにランスの遺体を運び込みます。ひとまず乗客達は落ち着きを取り戻して、それぞれの時間を過ごします。
7500のネタバレあらすじ:承・乱気流
ブラッドはふと爪が青く変色していることに気が付きます。その直後、持っていたペットボトルがペチャンコになり、紙ナプキンが窓際へ向かって舞うのを目にします。機内は激しく揺れ、ベルトをしていなかった乗客達の体が天井まで浮き上がり、機内はパニックになります。飛行機はコントロールを失った状態で飛び続けて気圧が低下していきます。ブラッドは酸素マスクが間に合わず意識を失っているピアと乗客達にマスクを着けて回ります。その後、飛行機は無事に激しい乱気流を切り抜けることができ、また落ち着きを取り戻します。ピアはブラッドとの子供がいる家庭を持つことが夢でしたが、叶えられずに破局を迎えたことを後悔します。ジェイクはランスの遺体から腕時計を盗みに行きますが、ふざけて遺体に被せてあった布を取り、ランスの顔を見て叫び声を上げます。機長のピートは管制塔に呼びかけますが、なぜか管制塔からの応答はありません。ブラッドは座席で古い映画を観ていましたが、突然画面が奇妙に荒れてランスの顔が映って驚きます。ローラ達はジェイクが座席にいないことに気付いて捜しに行きますが、ジェイクがいなくなっている上にランスの遺体も消えているのを見て愕然とします。
7500のネタバレあらすじ:転・シニガミ
ピアはブラッドとのカボ旅行のことを思い出します。快晴で最高の旅だったのに大喧嘩をして4日も会話しなかったことも悔やみ、「もう人生を無駄にしたくない」と呟きます。ローラは機長のピートに遺体がなくなっていることを知らせます。飛行機の横をF16戦闘機が飛行しているのを見たローラはそのことも知らせますが、ピートは知らない様子です。ランスの遺体とジェイクが行方不明になっていることを知ったブラッドはそのことをリック&リズ夫妻に話し、ランスが何者だったのかを探ることにします。ランスのカバンを持ち出して中身を調べますが、特に情報を得られませんでした。ローラはピートと話して不倫関係を終わらせることを決意します。その後、ブラッド達がランスのカバンを調べているのを見て注意しますが、ローラも不可思議なことが続いていることが気になり、貨物室にあるランスのトランクを調べることにします。ブラッド達がランスが機内に大事そうに持ち込んでいた木箱も開けてみると、中には不気味な死神の人形が入っていました。死神のことを知っていたジャシンタが「日本の神話でシニガミは死の精霊。人は急に命を奪われた時にこの世の未練を絶たないと先に進めない。未練を断てばシニガミがその魂をあの世へと導くの」と語ります。ローラは貨物室でランスのトランクを見つけますが、中から手が出てきて悲鳴を上げます。
7500の結末
ピートは不倫を反省して妻への謝罪の言葉を呟いてから再び管制塔に呼びかけてみますが繋がらず、「気密が・・緩み・・」と謎の声が聞こえてくるばかりです。ピートはふと後ろに気配を感じて振り返り「そんなバカな!」と叫び声を上げます。スージーは実は初めての彼氏が忘れられずに婚約を迷っていましたが、決心したように婚約指輪を外します。その直後、貨物室から異様な気配を感じて覗き込むと入り口から手が出てきたため、悲鳴を上げながら2階席へ逃げます。スージーの悲鳴を聞いたブラッド達が2階席に駆けつけますが、スージーはブラッド達の目の前で座席上の棚に引き込まれて消えてしまいます。ブラッド達が呆然としていると、飛行機が激しく揺れ始めます。皆で急いで1階席へ戻りますが、ジャシンタが怯えたようにその場にしゃがみ込んでしまいます。すると、自分の分身が立っていることに気付いたジャシンタは、静かに分身と抱き締め合います。コックピットから警告音が聞こえてきたためリズが覗いてみると、なんと機長のピートも副機長も亡くなっていました。客席に行ったブラッドが青ざめた顔で戻ってきたため皆で行ってみると、客室乗務員も乗客も全員亡くなっており、それぞれ座席で亡くなっている自分の遺体を目にします。実は2度目の激しい乱気流の時に全員亡くなっていました。この世に後悔と未練を残していたブラッド達だけが幽霊となり、それぞれ未練を断ち切った瞬間に死神が現れてあの世へと導いていたのでした。機内のテレビ画面に7500便の事故を伝えるニュース映像が映り、関係者が「恐らく乱気流で機内の機密が緩み、やがてそれが破れると機内は急激に減圧された。酸素マスクもこの時に故障」「軍がF16戦闘機を発進させ様子を見たが、機内に動くものの気配はなかった。機はこの5時間、自動操縦で飛んでいる。燃料が切れれば太平洋に墜落するだろう」と会見で語っている様子が流れます。ブラッドとピアはもう離れないことに決め、微笑みながら抱き締め合います。みんな死神に導かれて去りますが、まだ未練を残したままのリズが一人取り残されます。リズは怯えながら誰もいない機内を歩き、ゴミ箱から死神の手が出てきて悲鳴を上げるのでした。
以上、映画7500のあらすじと結末でした。
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