映画「渋谷怪談 THEリアル都市伝説」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
渋谷怪談 THEリアル都市伝説の紹介：2005年日本映画。８つの物語からなるオムニバスホラー。「渋谷怪談」「渋谷怪談２」で登場する幽霊の少女、サッちゃんこと、幸子が登場する。
監督：福谷修 出演者：石坂ちなみ（二宮玲奈）、福士誠治（北川仁）、泉政行（森崎祐平）、虎南有香（高原祐佳里）、笠原秀幸（西村圭太）、水田芙美子（沢木綾）、紗綾（菅沼千尋）、しほの涼（早川詩織）、栗原瞳（吉田可奈）、本多真梨子（吉田早紀）、宮下ともみ（中根由季子）、前田綾花（熊沢ななみ）、片岡明日香（戸部静香）ジェシカ（ユリア）、金澤ゆかり（新堂めぐみ）、真理恵（瑠奈）、弘瀬謙ニ）、左近香澄（幸子 サッちゃん）
この解説記事には映画「渋谷怪談 THEリアル都市伝説」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
高校生カップルの玲奈と仁は渋谷陽高校に通い、文化祭のお化け屋敷のネタ探しの為に渋谷の廃墟ビルに好奇心から侵入します。ふと、見知らぬ者が落としていったと思われる携帯電話を拾いました。興味本位で開くと、「渋谷怪談」という怖い話のネット掲示板サイトの画面が開かれていてそのページを見ながら遊んでいると、一旦ページが開かなくなり、情報が自動的に行進されます。なんとその情報は、玲奈と仁が今まさに廃墟ビルで肝試しをしている様子が如実に伝えられていて驚愕する2人でしたが、仁が小さな女の子の霊に憑りつかれて襲われてしまいます。玲奈は何とか逃げましたが、着信が鳴り、電話に出ると憑依状態の仁が彼女の傍に立っていて、彼の背後のは少女の霊がくっついていました。
男女8人のはずの合コンが「リアルお化け屋敷」に登場した仁抜きで始められます。祐平たち集まったメンバー同士で自己紹介と一人ずつ怖い話をして盛り上がります。先ず、姉から聞いた隙間男の話をする女の子。姉の同級生三人が家で隙間男の被害に遭って行方不明になったと話します。次に、綾というメンバーのなかで美人の女の子の話が強烈で実体験だと言うのです。彼女がアルバイト先で火災事故に遭い、彼氏に電話をしたけれど繋がらず、彼氏宛てのメールに「熱い！」というメッセージを炎に焼かれながら打って逃げ込んだトイレで死亡したというおぞましい話でした。綾は実体験なのは冗談で友達から聞いた話だと言いますが、祐平は会計の際に、店員から6名様でと言われ、7人だと伝えたが、気が付くと綾はいません。ふと、彼の傍を気付かぬうちに素通りしてゆく綾の顔は焼けただれて痛々しい姿でした。そう、綾は彼女が話した通りの事故で亡くなった霊だったのです。祐平がトイレの様子を見に行くと彼は便器の中にケロイドだらけの腕によって引きずり込まれてしまいました。合コンメンバー達は祐平と綾がいなくなったことを話し、綾がメンバーの誰かの知り合いではないか探り合いますが誰も彼女の事を知る人はいません。
小学生の千尋は引っ越したばかりマンションで友達のユリアと真理恵を呼んでかくれんぼをして遊んでいました。この三人の子供達こそ祐平達の合コンメンバーの女の子が姉から聞いた話の人物です。三人は携帯で写真を撮ると、押し入れに不気味なものが写り込んでいて、気味悪いがネズミか何かだと思い、かくれんぼで遊びました。しかし、その正体は全身緑色をした「隙間男」という不気味な物の怪でした。先ず、真理恵とユリアが先に襲われ、その事に気付かない千尋が「もういいかい」と言うと、「もういいよ」という返事が返ってきた為、二人からの声だと勘違いします。そして彼女もまた、隙間男にトイレで見つかって神隠しに遭ったように引きずり込まれてしまいました。
高校生の詩織は恋人で同じ高校に通う圭太と放課後、映画を見る約束をしていました。しかし、電話してみると彼が部活動で遅くなるという連絡がきます。その前に友達のめぐみと雑談していた彼女は、めぐみが女優の卵を目指していてオーディションに受かる為に今度学校の文化祭で行うお化け屋敷で演技をする為、その衣装を買うのを付き合ってほしいと頼まれました。詩織は断り、めぐみだけが洋服を買いに行きます。めぐみは詩織と別れる際に、そのブティックは渋谷円山町にあってかなり値段が安いというのです。めぐみと別れた後、詩織は携帯電話をいじりながら渋谷怪談という怖い話のネット掲示板を見て暇つぶしをしていました。その中で「だるま女」というエピソードを見つけます。渋谷円山町のブティックに入り。試着室で女性が鏡の向こうの部屋に連れ込まれて手足を切断され、海外に売り飛ばされたというのです。ふと、めぐみが言っていたブティックと瓜二つなので不安が過りましたがただの噂だと思いました。しかし、めぐみが行方不明になったので例のブティックへ行って安い服を見つけ、試着した詩織。ふと、店員の女性が彼女を狙っているかのような目で睨みます。試着室へ入った瞬間、彼女もまた、鏡の向こうへ引き込まれ、解体されためぐみと再会します。逃げようとしますが、最早手遅れでした。詩織が姿を消してから店には彼女が着ていた服が商品として女性店員によって売られていました。
大学生の可奈は、妹の早紀からメールを貰い、彼女から送られてきた怖い話の掲示板を見ます。人形をいじめると復讐される・・・。先は子どもの頃、いじめに遭い、そのストレスをいじめっ子に押し付けられた着せ替え人形に八つ当たりしていました。風呂に入って眠ろうとした早紀。彼女は人形に襲われてしまいます。かつて自分がされていたように人形は早紀の着せ替え人形をいつの間にか手に持っていて彼女をコントロールして投げつけて殺しました。
由季子はかつて小学校時代にいじめられっ子に恨まれてその子が自殺したことにより、笑顔を失いました。そんな彼女は合わせ鏡の噂を聞いて夜の学校に忍び込み、首吊り自殺をしている自分と同い年ぐらいの少女霊に遭遇します。かつて自分や他のクラスメートを恨んで死んでいった小学校時代の同級生と彼女を重ね、彼女と向き合おうと決意します。この霊は自分が死んだことを知らずに成仏出来ていないのかもしれないと思ったのですが、その霊を追いかけて再び合わせ鏡の所へ戻ると少女は由季子自身でした。
家出を繰り返す高校生の女の子、ななみ。出会い系サイトで連絡をとってご飯を御馳走してもらった怪しい商売をする中年男の鞄をこっそり盗んでトイレに持ち込んでしまいました。中に入っていたお金を盗もうと考えましたが、そのかばんに入ったパソコンから男が言っていた「危ない仕事」の一つで、「赤い部屋」というサイトに好奇心からアクセスしてしまいます。全身が血にまみれた真っ赤な部屋に手形がたくさんあり、男から携帯に鞄を盗んだ事がばれた連絡がかかってきます。ななみは男に助けを求めますが、男は「自業自得だ」と言って見放してしまい、電話は切られました。ななみは目を突かれ、幽霊の少女に引きずり込まれそうになりますが、何とか駆けつけた人により助かり、病院へ運ばれて目の治療を受けてから両親の元へ帰れました。無事、元の日常生活に戻れた彼女はうかつに危ない事に手を出さない事を決意します。
渋谷陽高校の文化祭が迫り、あるクラスでお化け屋敷が完成しました。担任で怖い話好きの教師、静香はかつて自分が在校生だった時のクラスメイト、同級生、静香の事を教え子に話します。生徒達の興味を引く為、あえてホラー好きのふりをしてネットで知った都市伝説を聞かせていました。彼女は最初のエピソード「リアルなお化け屋敷」で登場した玲奈達の担任でもあり、廃墟ビルで助かった玲奈から仁や詩織、めぐみの行方不明の状況を聞き出そうとしています。しかし、玲奈は寡黙であまり語ろうとしませんでした。そして、生徒達からお化け屋敷が完成したので見てほしいと頼まれて中へ入ると自分が知っている「隙間男」「だるま女」「コインロッカーのサッちゃん」など話のなかの霊に遭遇します。更には、だるま女では行方不明とされていためぐみと詩織の痛々しい姿までも目にします。静香はサッちゃんこと、幸子に襲われて生徒達は何も知らず、彼女がどこへ行ったのか話しています。ふと、生徒の一人が玲奈に声を掛け、静香の行方を聞きますが、彼女の背中には幸子が妹のようにぴったりと背負われていました。
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