マンデラ 自由への長い道の紹介:2013年イギリス,南アフリカ映画。南アフリカを蝕み続けてきた人種隔離政策“アパルトヘイト”と闘い続けてきた元南アフリカ大統領ネルソン・マンデラの自伝を基に製作された伝記映画です。自由を追い求め続けてきたマンデラの生き様が描かれています。
監督:ジャスティン・チャドウィック 出演者:イドリス・エリバ(ネルソン・マンデラ)、ナオミ・ハリス(ウィニー・マンデラ)、トニー・キゴロギ(ウォルター・シスル)、リアード・ムーサ(アーメッド・カトラダ)、ゾラニ・ムキヴァ(レイモンド・ムラバ)ほか
映画「マンデラ 自由への長い道」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マンデラ 自由への長い道」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マンデラ 自由への長い道の予告編 動画
映画「マンデラ 自由への長い道」解説
この解説記事には映画「マンデラ 自由への長い道」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マンデラ 自由への長い道のネタバレあらすじ:起
1918年にテンブ人の首長の子として生を受けたネルソン・マンデラ(イドリス・エリバ)はヨハネスブルグの大学で学び、1942年に友人と共に弁護士事務所を開設、白人による人種差別政策“アパルトヘイト”の嵐が吹き荒れるヨハネスブルグで不当な扱いをされている弱い立場の黒人を弁護していました。マンデラは差別撤廃運動を繰り広げているアフリカ民族会議(ANC)のウォルター・シスル(トニー・キゴロギ)から運動への協力を要請されていましたが、抗議活動の他にもやるべきことがあると考えていたマンデラは最初のうちは運動に加わろうとはしませんでした。しかしある日、マンデラの知人が身分証明のパスを自宅に忘れたために警察に不当逮捕され、拷問を受けて死亡するという事件が起こります。マンデラは警察が事件を隠蔽するために知人を病死扱いとしたことに激怒、シスルやアーメッド・カトラダ(リアード・ムーサ)らと話し合い、ANCに加わる決意を固めます。
マンデラ 自由への長い道のネタバレあらすじ:承
マンデラは妻エヴリン(テリー・フェト)との間に子供を設けていましたが、やがて仕事や家庭をも顧みない程にANCの運動にのめり込んでいきます。マンデラは嫌がるエヴリンをよそにシスルたちと共にバスの運賃値上げに抗議するボイコット作戦を展開、それは「アフリカを返せ」とのキャッチコピーと共に大勢の黒人が参加することとなります。1948年、白人主導の新政権はアパルトヘイト政策を更に推し進め、真っ向から対立するマンデラは街中で白人を批判する演説を繰り広げ、やがて自由を求める黒人たちのリーダー的存在に担ぎ上げられていきますが、家庭を顧みず運動にのめり込む夫に苛立ったエヴリンは息子を連れて離婚していきました。やがてマンデラは病院で知り合った看護師にして病院初の黒人民生委員でもあるウィニー(ナオミ・ハリス)と交際を始め、程なく再婚します。
マンデラ 自由への長い道のネタバレあらすじ:転
1960年、黒人と白人の分離政策を強行する政府は一方的にパスの常時携帯を義務づけたことで民衆の反感を買い、警察は抗議活動をしていた黒人たちに発砲して死者を出してしまいます。自らパスを燃やしたマンデラらはこれまでの非暴力運動を見直し、暴力も辞さない全面闘争を決意しますが、ANCのアジトを発見されたマンデラら主要メンバーは次々と逮捕されてしまいます。マンデラは無罪を主張しますが、政府は極刑にしようと目論みます。マンデラは公判の席で長年アフリカ民族が白人によっていわれなき弾圧を受け権利を奪われてきたと主張、自由で民主主義的な国家を望むと訴えます。そしてマンデラは終身刑の判決を受け、以後約30年間に渡る過酷な獄中生活を送ることとなります。
マンデラ 自由への長い道の結末
マンデラは刑務所の中でもリーダーシップを執り続け、ウィニーもまた警察から不当な取り調べを受けながらも決して屈することはなく、やがて世界中から南アフリカを非難する動きが広まり、マンデラを求める民衆の声が高まっていくことになります。ウィニーは獄中のマンデラに代わって運動を率い、暴力を辞さない強固な闘争を繰り広げていました。1990年、暴力を放棄するという条件でようやく釈放されたマンデラは内密な会合に出席、政府側から世界から信用を失った南アフリカの再建を要請されます。白人政権は黒人が実権を握ったら報復が待っているだろうと恐れを抱いていましたが、マンデラは自分たちは白人とは違って復讐はしないと宣言、大統領と面会を果たします。そして未だに暴力を捨てようとしないウィニーとの離婚を決意します。そして1994年、南アフリカ史上初となる全人種による選挙を経て、マンデラは圧倒的な支持を受けて遂に大統領に就任しました。
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