ギリーは幸せになる(別題:ギリー・ホプキンズの不機嫌な日常)の紹介:2016年アメリカ映画。アメリカの児童作家キャサリン・パターソンの小説「ガラスの家族」を映画化した感動のヒューマン・ドラマ。里親をたらいまわしにされた少女ギリーが、優しい家族に巡り会ったことで徐々に心を開いていく。しかし小さな過ちが、ある事件を巻き起こしてしまう。主演はカナダ出身の新進女優ソフィー・ネリッセ。さらにキャシー・ベイツ、グレン・クローズ、オクタヴィア・スペンサーという3大アカデミー賞女優の豪華共演も話題に。
監督:スティーヴン・へレク 出演者:ソフィー・ネリッセ(ギリー・ホプキンズ)、キャシー・ベイツ(メイム・トロッター)、グレン・クローズ(ノニー・ホプキンズ)、オクタヴィア・スペンサー(ハリス先生)、ビル・コッブス(ランドルフ)、ジュリア・スタイルズ(コートニー)、ビリー・マグヌッセン(エリス)ほか
映画「ギリーは幸せになる」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ギリーは幸せになる」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ギリーは幸せになるの予告編 動画
映画「ギリーは幸せになる」解説
この解説記事には映画「ギリーは幸せになる」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ギリーは幸せになるのネタバレあらすじ:起
メリーランド州に暮らす中年女性メイム。今まで大勢の子供達を里子に迎えてきた彼女のもとに、また1人の少女が預けられます。少女の名はギリー・ホプキンズ。12才の今まで里親を転々とし、問題児として扱われてきました。メイムのもとにはすでにウィリアムという小さな少年がいて、彼もまた不幸な生い立ちを経てここに来ていました。メイムはギリーを温かく迎えますが、ギリーは反抗的な態度を見せ全く心を開きません。ギリーの望みはただ1つ、サンフランシスコに住む母親コートニーと暮らすことでした。学校に通うことになったギリーですが、初日から男子生徒と取っ組み合いのケンカを繰り広げ、また親しげに話しかけてきた同級生のアグネスにも冷たい態度をとります。ギリーが帰宅すると、サンフランシスコの母親からハガキが来ています。もしや母親と暮らせる日が来るかもしれないと顔を輝かせるギリーを、メイムが心配そうな様子で見ていました。
ギリーは幸せになるのネタバレあらすじ:承
メイムの隣人、盲目の老人ランドルフはメイムと大の仲良しで、いつも夕食を共にしていました。彼の家から本を取ってくるよう頼まれたギリーは、本棚に無造作に置かれた数枚の札を黙って自分のポケットにねじこみます。学校では相変わらず孤立しているギリーでしたが、先生のハリスだけは彼女の賢さを見抜いていました。それに気づいたギリーはなおさら反抗しますが、ハリス先生は「あなたの怒りを目的達成の手段にしなさい」と諭します。ある日、福祉課の担当者エリスがギリーの様子を見にやって来ます。彼のファイルからコートニーの住所を盗み見たギリーは、お金をためてサンフランシスコへ行こうと決意します。手持ちのお金では飛行機代に足りず、ギリーはウィリアムを利用してランドルフの家から再びお金を盗み出します。しかしそれでも目標額に届かず、ついには母親に手紙を書きます。養母は異常で先生は意地悪、そんな嘘を書き連ね、どれほどひどい目にあっているかを訴えたのです。
ギリーは幸せになるのネタバレあらすじ:転
ある日、ランドルフの息子が父親を訪ねて来たのを見たギリー。お金を盗んだことがばれると焦り、荷物をまとめて家を飛び出し駅へと向かいます。しかしすぐに警官が迎えに来て家に送り返されます。メイムはギリーの盗みを知っても怒るどころか彼女をかばい、それ以来ギリーの態度も次第に軟化していきます。ギリーがようやく生活に馴染んだ頃、祖母のノニーがギリーを訪ねてきます。ノニーは孫であるギリーの存在を知らず、コートニーに聞いて驚いてやって来たのです。結局、ギリーは祖母のもとで暮らすことになります。原因はギリーが母親に書いた嘘の手紙でした。福祉事務所はメイムの虐待を疑い、ギリーと引き離すことを要請したのです。あの手紙は嘘だと弁解するギリーでしたが、エリスに「君は愚かだ」と言われて泣き崩れます。エイムとウィリアム、そしてランドルフはギリーとの別れを悲しみ、ギリーもまた後悔を抱きながらしぶしぶ祖母の家に向かいます。
ギリーは幸せになるの結末
祖母の家は裕福で、ギリーは何ひとつ不自由のない生活を送るようになります。しかし彼女はエイム達が恋しくてたまりません。祖母との生活に慣れてからも、エイムやハリス先生と手紙をやりとりし、アグネスら友人とパソコンで交流を続けていました。そしてついにギリーが最も望んでいた夢が叶う日がやって来ます。コートニーが祖母を訪ねて来たのです。しかし、コートニーにギリーと暮らすつもりなど毛頭なく、実は祖母にお金を無心するのが目的だったとわかります。激しく傷ついたギリーは、1人でタクシーに乗ってエイム達のもとに戻ります。ここで暮らしたいと泣きじゃくりエイムに訴えるギリー。「人生は思い通りにならないものよ」と言うエイムですが、「私達は心でつながっているわ」とギリーを強く抱きしめます。ギリーも頷き、迎えに来た祖母と帰って行きます。その後エイムはイースターのパーティを開き、ギリーと祖母を招待しました。そこにはランドルフ、ウィリアム、アグネスの笑顔もあり、ギリーは家族が増えたことを実感します。
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