電送人間の紹介:1960年日本映画。ある遊園地の敷地内で不可解な殺人事件が発生しました。犯人はあと三人を殺害すると予告を出し、その通りに殺していきます。警察がどんなに厳重に警戒網を敷いても、犯人はぱっと現れて煙のように消えてしまいます。一体どんな手を使っているのかと、捜査班が動き出します。
監督:福田純(本編)、円谷英二(特撮) 出演者:須藤兵長(中丸忠雄)、桐岡(鶴田浩二)、大西(河津清三郎)、隆(田島義文)、滝(堺左千夫)ほか
映画「電送人間」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「電送人間」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「電送人間」解説
この解説記事には映画「電送人間」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
電送人間のネタバレあらすじ:起
ある遊園地のスリラーショーのアトラクション内で殺人が起こります。被害者・塚本の持ち物には軍隊時代の認識表がありました。多数の目撃者がいるにも関わらず、誰にも顔を見せずに煙のように消えた犯人に、警察はもちろん記者・報道陣も動き出します。殺害現場にこっそり侵入した桐岡という記者は、その場に小さなコイルのような針金が落ちているのを発見します。
電送人間のネタバレあらすじ:承
拾った針金がクライオトロンという特殊な素材であること、殺された塚本の素性など、警察官の友人の力も借りて、桐岡は独自に調べを進めていきます。時を同じくして、別の三人の男にも認識表が届きました。殺人予告ともとれるこの出来事に、三人は戦きながら、犯人について思考をめぐらせます。一人思い当たるとすれば、須藤兵長という軍隊時代の知り合いでした。塚本含む、大西、隆、滝の四人は、敗戦と同時に金を持ち逃げし、口封じのため須藤兵長と仁木博士を殺すという悪事を働いたことがあるのです。その後二人の死体は出てきていませんでした。そんな三人の元に一本のテープが届きます。やはり須藤兵長からで、「お前たちを順番に殺害していく、これは復讐だ。」とのメッセージが入っていました。テープを届けた人物の行方を追って、三人はいったん外へ出ますが、部屋へ戻るとテープが消えているのでした。一同唖然としていると、いつのまにか部屋には軍服を着た男が一人。かすかにノイズが入ったその男は、須藤兵長でした。彼は予告通りまず隆を殺すと、逃走を謀ります。警察が袋小路に追い込んだかに見えましたが、彼は忽然と姿を消し、後には奇妙な機械の残骸が残っているのでした。
電送人間のネタバレあらすじ:転
桐岡は仁木博士がクライオトロンから物体を電送させる研究をしていたことに、事件の関連性を見つけます。装置に必要な材料を受注している会社に協力を得て、材料の送り先、小谷牧場へと出向きます。牧場主の中本が怪しいと睨みますが、事件発生時間にはアリバイもあり、須藤兵長と同一人物かも確かめがつきません。また、仁木博士が存命なのかもつかめねまま、その日は追い返されてしまいました。 一方その頃、警察の厳戒態勢の中にも関わらず今度は滝が殺され、追いつめても煙のように消える犯人に、皆打つ手がありません。
電送人間の結末
そんな騒動の中で、最後に残った大西は島の別荘へと身を隠しますが、既に須藤兵長に読まれており、別荘には殺害予告が届いていました。後日、警察を引き連れて再び小谷牧場へ訪れた桐岡は、無事に仁木博士の生存を確認します。同時に大西へと届いた殺害予告の知らせを受け、須藤兵長の現行犯を捕まえるべく、別荘へ急ぎます。約束の通り、須藤兵長は現れました。警察も慌てて駆けつけますが、あと一歩及ばず大西は殺害されてしまいます。目的を遂行し、そのまま電送で姿をくらまそうとする須藤兵長ですが、問題が起こります。機械の置いてある小谷牧場付近の火山が噴火し、地震が発生しました。さらには、仁木博士が須藤兵長の復讐による殺人合戦を止めようと、機械を止めてしまったのです。須藤兵長は電送途中にもがき苦しみながら消滅してしまったのでした。
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