着信アリFinalの紹介:2006年日本映画。韓国へと修学旅行に来ていた学生たちの元に、死の予告電話が鳴り始める。その着信の電話を受けとった者は、誰かに転送すれば助かるというものであった。転送すれば死なないと分かった生徒達は、自分だけは助かろうと恐ろしい行動に出る。
監督:麻生学 出演:堀北真希(松田明日香)、黒木メイサ(草間えみり)、板尾創路(木部義孝)、チャン・グンソク(アン・ジヌ)、ほか
映画「着信アリFinal」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「着信アリFinal」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
着信アリFinalの予告編 動画
映画「着信アリFinal」解説
この解説記事には映画「着信アリFinal」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
着信アリFinalのネタバレあらすじ:【明日香のいじめと自殺未遂】
夜の鶏小屋の前で明日香(堀北真希)は一匹の鶏が他の鶏にいじめられているのを見て、自分のいじめと重ね合わせていた。明日香はみんなからパムと呼ばれ、毎日の様に男子からも女子からもいじめられていた。そして鳥小屋を開けて、いじめられている鶏を助け抱き上げるすると、何処からか携帯の着信音が聞こえてきた。それは以前「死の予告電話」に使用された、着信音だった。明日香が着信音の方を振り返るとそこには、首つりをしている少女がいて、近く行き携帯を手に取り見てみると自分からの着信で「転送スレバ死ナナイ」と書かれていた。また首つり自殺していたのは、まさに自分の姿であったのです。
着信アリFinalのネタバレあらすじ:【韓国旅行へ】
明日香の事をいじめていたクラス全員は修学旅行の為、韓国へ向かう船に乗っていた。各自学校から支給された携帯を持ち、明日香の事はすっかり忘れこれからの旅行を楽しみにハイテンションだった。しかしその頃、日本では病院で意識不明で寝ているはずの明日香が、パソコンの前に座り誰も居ない椅子に向かって話しかけていた。その相手こそ、明日香がいじめられていた時につけられたあだ名のパムであった。パソコンにはクラス全員の集合写真が映し出されていて、誰かを選ぶ様に明日香がマウスで写真をなぞっていた。その頃、船の上では死の予告電話の着信音が、一番にパムをいじめていた、あずさ(天川美穂)にかかって来ていた。その着信にはこれまでに無かった「転送スレバ死ナナイ」というメッセージが付けられていた。そして、あずさの首つり写真が添付されていた、それを見た男子生徒が「パム、似てない?」と言う。「パムの呪いじゃない?」と脅す男子に、「あるわけない」とただのスパムメールだと思い、気にする様子もなかった。
着信アリFinalのネタバレあらすじ:【最初の犠牲者】
韓国で指定された場所を携帯で写真に収めながら、旅行を楽しむ生徒達だったが、あずさだけみんなとはぐれてしまう。携帯で連絡を取るが繋がらない、その時あずさが口にした言葉は、夕べ携帯にかかってきた言葉と同じだった。そしてあずさの首にはロープが巻かれ、引っ張られながら最後には首を吊る状態で死んでしまう。その口からは、赤い飴玉が落ちて来た。その頃、日本では明日香のパソコンから「あずさ」の写真が選択され顔が灰色に歪んだ、すると明日香はパムに話しかけ高笑いする。あずさが行方不明になった事で、先生達と生徒は混乱していた。そして次の犠牲者が輝也(山根和馬)に選ばれた、そこには「あずさ」と同じように「転送スレバ死ナナイ」とかかれており、そこにあった自動販売機のメルアドを入力するが、入力する先から文字が消えていった。それを見ていた生徒達が、「やっぱりおかしい」と言うが、輝也は気にする様子もなかったが、その時刻は5分後だった。トイレに入った輝也に自分が映ったライブ映像が送られてくる、その通りに歩いて行くと輝也は外れた電線で感電死してしまう。その口からも赤い飴玉が転がり落ちてきた。
着信アリFinalのネタバレあらすじ:【パムの呪い】
あずさと輝也が死んだ事で、旅行は中止となりホテルで一旦待機となった生徒達は、「やっぱり、パムの呪いじゃない?」と騒ぎ始める。そんな中、友香の携帯が鳴り出す、誰に転送するか決め兼ねている友香に瑞江(橋本真実)が「あんたに来たんだから、自分で決めなよ」と言う。怒りで友香は瑞江に転送する、すると瑞江の携帯が鳴りみんなの前で惨い死に方をする。その携帯から分かった事は友香の携帯には「転送スレバ死ナナイ」とメッセージが付いていたが、転送された瑞江の方にはメッセージがなかった、つまり転送された方は死ぬしか道がないという事を示したいた。
着信アリFinalのネタバレあらすじ:【携帯を没収する先生】
先生が生徒の心理を考慮し、携帯を没収すると言う。しかし生徒達は、没収されている内に自分の携帯が鳴ったらと思うと恐ろしくなり、自分の携帯を持って逃げる。一部の生徒から携帯を没収した先生2人は、エレベーターに乗り話をしていた。女性教師が、「何もそこまでしなくても」と男性教師に言うと「携帯には我々の連絡先も入っている、信じている訳ではないが念の為です」と言うと女性教師にも携帯を渡す様に強要する。すると急にエレベーターが止まり真っ暗になった、そして着信音が鳴り出す。それは男性教師の携帯だった、そして男性教師には美々子の姿が見えており怯えていた。次の瞬間、男性教師は悲鳴を上げた、そしてエレベータが開くと男性教師は自分の心臓を手に持って死んでいた。
着信アリFinalのネタバレあらすじ:【明日香に連絡をとる】
生徒はやはりパムの呪いだと言うが、「明日香は病院でこん睡状態にあるからあり得ない」とえみり(黒木メイサ)が言うと、生徒達が「目を覚ましたんじゃないか、連絡を取ってみてくれ」とえみりにお願いする。えみりは明日香の携帯に電話をするが繋がらない、その頃明日香は着信を聞き「今までずっとシカトしてたくせに」と怒る。しつこく携帯を鳴らすと明日香が携帯に出た。驚くえみりに明日香が鶏の話をする、「鶏は弱い鶏を見つけて突くんだって、そしていじめられていた弱い鶏は虚しく地面を突く、人間も同じなんだと思ってた弱い物は突かれるんだって、でも人間は違う突いていた人間だっていつ突かれるか分からない、あずさや輝也や瑞江みたいに」と殺された3人の名前を言う。そして「人間は誰でも突き殺せる」と言うと、電話が切れてしまう。
着信アリFinalのネタバレあらすじ:【ジヌの話】
ロビーにえみりが日韓手話交流会で知り合った韓国人の恋人ジヌが来ていた、彼もまた耳が不自由であった。そのジヌが「日本に行ったときに、死の予告電話の話を聞いた事がある」とえみりに告げた。そして聴力を失ったヴァイオリニストの話をする。「彼は死の予告電話で恋人を失った、彼は恋人にかかってきた死の予告電話に自分が出れば彼女の身代わりになる事を知っていたが彼はそれをしなかった。その事を悔やみ今でも罰し続けている、彼にとって大切な聴力を失う事で」と教えてくれた。ジヌが「死の予告電話はずっと続いている、調べよう」とえみりと共にPCで調べ始めた。死の予告電話についての記事を見つけ、サイトに入ってみると隠されたかの様に美々子の映像が映し出された。
着信アリFinalのネタバレあらすじ:【死の予告電話は鳴り続ける】
その間にも死の予告電話は鳴り続ける、だが転送される事を恐れ着信が鳴ると、その生徒から携帯を取り上げクローゼットに閉じ込め自分が犠牲にならない為に必死になっていた。サイトを調べていたえみりは、もう一度明日香に電話をし美々子の事を知っているかと質問をする。すると明日香の様子が急変し「今までシカトしてたくせに今度は質問攻め?真理に代われ」と怒鳴り出す。丁度えみりを探して部屋に来ていた真理に電話を渡すと、明日香は「転送スレバ死ナナイ」と言う。すると真理の携帯が鳴り出した、真理はいじめて無かったのに「どうして私なの?」と明日香に問う。「いじめていなかった人も同じ、見ていただけでも同罪」と明日香は言った。そして真理は「えみりが明日香に電話するから、いけないんだ」と言って部屋を飛び出して行ってしまった。真理を探しにパントリーへとやって来たえみりとジヌがそこで見たものは、みのり(朝倉えりか)の変わり果てた姿だった。真理は彼氏を取られたみのりに転送していた。すると明日香から電話がかかって来て、「真理はえみりに転送すると思ったのにな」と言い、パムが自分の隣に居て次はだれを殺そうか選んでいると言う。
着信アリFinalのネタバレあらすじ:【明日香が憎んでいる相手】
パムと明日香は同一人物の為、パムが居ると言うのはおかしいとえみりは言い、明日香が入院している病院へ確認の電話をする。すると看護師が、明日香はこん睡状態で目も覚ましていないと告げる。えみりは「私が話していたのは誰なの?」と恐怖に怯える。ジヌが「明日香が君に電話してくるのは、君に助けて欲しいからじゃないか」と問う。だがえみりは「そんなはずない、明日香は私を一番恨んでいる」と言う。何故なら「最初にいじめられていたのは、本当は自分でそれを助けた明日香が今度はいじめの標的とされてしまったから、しかも自分は怖くて明日香がいじめられているのを助ける事も出来ず見て見ぬふりをしていた」とジヌに本当の事を告げた。するとジヌがえみりに「君は明日香を助けなかった事をずっと後悔している、逃げるのはもうやめよう」と励ます。
着信アリFinalのネタバレあらすじ:【死の予告電話を止める】
ジヌの提案で明日香のパソコンに一斉にメールを送信し、PCをフリーズさせようと言う。そしてパソコンのサイトに明日香のPCメールのアドレスとメッセージを添えた。「邪悪な霊が居るアドレスに、出来るだけ多くのメールを送って下さい。呪いを止める為にパソコンをフリーズさせたいのです」と書き込んだ。すると友人達もやって来て手伝うと言い、そのアドレスと言葉をコピーした用紙を持ち、ネットカフェにいる人達に頼んで回った。えみり達もより多くの人に協力してもらう為にサイトに書き込み続け、明日香のメールにもどんどん書き込みを続けた。するとそれを見た多くの人達が面白半分と、人助けのつもりで明日香のPCにメールを送ってくれていた。
着信アリFinalのネタバレあらすじ:【明日香が目を覚ます】
明日香に謝る為に、えみりはもう一度電話をかけ必死に本物の明日香に届くように話かけ謝り続ける。そして明日香に「死の予告電話を私に送って、私は誰にも転送しないから、それで終わりにしよう」と訴えかけるが電話が切れてしまう。すると部屋に居る明日香とパムに異変が起きる、その頃病院でも本物の明日香が必死にもがき目を覚ました。その間もえみり達は必死で死の予告を止める為の努力をしていた。夢の中の出来事だと思っていた明日香は、家に戻るとパソコンが勝手に動いていて驚く。そこに、えみりの姿が映り、えみりのPCにも明日香の姿が映った。えみりは本当の明日香だと気づき電話をする、そして今までの事を謝った。するとパムが邪魔をしパソコンの前の明日香が消え、えみりの携帯の着信が鳴る。
着信アリFinalのネタバレあらすじ:【学校へ】
えみりの着メロが鳴ると同時に、明日香とえみりは学校へと来ていた。明日香は教室で、今まで着信で殺した同級生たちの霊を見て悲鳴を上げる。悲鳴を聞きつけえみりも教室へとやってきた、明日香は今までしてきた事を悔い死のうとしていた、そしてその隣には美々子が居た。えみりが必死に明日香に「死なないで」と訴えかけると、再びえみりの携帯に死の着メロが流れる。明日香が「私に転送して」と言うが、えみりは「誰にも転送しない、私で終わりにする」と言った。すると明日香の横に居た美々子がえみりのすぐ横にきていて、赤い飴を差し出すの出る。えみりは死ぬつもりで、その飴を手にとり口へと入れる。
着信アリFinalの結末:【パソコンがフリーズし全てが終わる】
死を覚悟した直後一斉に送られてきて無数のメールのおかげで、明日香のパソコンのハードがショートしフリーズを起こした。すると美々子は消え、明日香は自分の家のベッドの上にいた、そしてえみりは韓国で恋人のジヌに抱かれながら倒れていた。全てが解決しえみりはジヌを見送る為にホテルのロビーへと来ていた。別れ際にジヌが「もう大丈夫だね、君は強くなった君に会えて良かった」と言う。えみりは不審に思い「どうして、そんな事を言うの?」と聞くと「伝えたかったから、僕も君に会えて強くなった」と告げえみりを抱きしめる。時計を見るジヌ「もう後悔はない、さよなら」と言いえみりから離れ、ドアから出て行く。その時、携帯が無い事にえみりは気づきジヌの後を追うが、扉が閉まって開かなかった。ジヌは振り返り、「君を死なせない」と言うと、ジヌが持って行った携帯が鳴り、えみりの目の前でジヌは亡くなってしまう。そうジヌはえみりにかかって来た携帯を、自分が身代わりになる為に取っていた。日本に帰って来たえみりの心は完全に壊れていた。その傍らには車いすを押しながら、えみりに海を見せ「やっと来れたね」とほほ笑む明日香がいた。
「着信アリFinal」感想・レビュー
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まだ、呪いが解けてない時点で終わりすなわち『final』ではない。ただ、作者のご都合主義でのタイトルでしかなかった 作者の掃替えが起こったら、この作品の意味が無い 某○ーミネーターシリーズと同じ 匂わせて完結をさせる気がない汚い手口 マンネリ化で呆れてました。
ホラー映画着信アリの最後の展開を書いており、着信による恐怖に巻き込まれるヒロインを黒木メイサが演じています。いじめられた女生徒を演じているのは堀北真希です。女生徒による復讐の仕方が恐ろしくて、見ている人の心を震え上がらせます。物語が進むにつれて物語の至る場面の謎が解決されていくので、リドルストーリーの側面があるのがグッドです。特に印象に残っているシーンは着信の呪いを受けていじめっ子の口から羽が出てくるシーンです。