100歳の少年と12通の手紙の紹介:2009年フランス映画。余命わずかな10歳の少年が、愛を遠ざけて生きてきたピザ屋の女主人と心を通わせて、残された日々を懸命に生きる姿をファンタジックな映像を交えて描いたハートウォーミングストーリー。
監督:エリック・=エマニュエル・シュミット 出演:ミシェル・ラロック(ローズ)、アミール(オスカー)、マックス・フォン・シドー(デュッセルドルフ医師)、アミラ・カサール(ゴメット婦長)、ミレーヌ・ドモンジョ(ローズの母)、ほか
映画「100歳の少年と12通の手紙」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「100歳の少年と12通の手紙」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
100歳の少年と12通の手紙の予告編 動画
映画「100歳の少年と12通の手紙」解説
この解説記事には映画「100歳の少年と12通の手紙」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
100歳の少年と12通の手紙のネタバレあらすじ:バラ色のひと
白血病のために入院中している10歳の少年オスカーは、病状が重いためにどんなにいたずらをしても無反応な病院の職員たちにうんざりしていた。クリスマス間近なある日、日曜にしか来ない両親が病院にやってきたことで不審に思ったオスカーが両親のいる部屋へ行こうとしたところで、バラ色のスーツを着た女性とぶつかる。乱暴な言葉使いで文句を言うその女性に、オスカーは他の大人とは違う親近感を覚える。その後両親とデュッセルドルフ医師の会話を盗み聞きしたオスカーは自分の余命がわずかであることを知る。オスカーと会って話すべきだという医師に対してそんな勇気はない、と会うことを拒絶した両親に対してオスカーは嫌悪感を抱く。医師や看護師たちに何も話さなくなったオスカーにデュッセルドルフ医師が「誰なら話すのか」と聞くと「バラ色の服の人」という答えが返ってくる。調べるとそれはピザのデリバリーに来ていたローズという女性だということがわかる。病院に呼び出されたローズは、毎日オスカーに会って話をしてほしいと頼まれるが、病院嫌いで慈善や愛もお断り、死んでいく子供の相手はごめんだと拒否する。しかし毎日ピザを取る、という申し出に、離婚後で自立したかったローズは渋々提案を受け入れる。
100歳の少年と12通の手紙のネタバレあらすじ:1日10年
オスカーに会ったローズは自分は元プロレスラーだと言い、過去の武勇伝を作り上げて聞かせる。いつまできてくれるかというオスカーにローズがうっかり12日間と答えてしまったことで、自分の余命の短さにオスカーは気落ちする。そこでローズは今日から1日を10年として過ごすことを提案するし、退屈だというオスカーに神様への手紙を書くことをすすめる。手紙は風船につけて空へ飛ばすと同時に、コピーを医師に渡してオスカーの本心を伝える術となっていた。翌日、ティーンエイジャーになったオスカーは以前から好きだった入院患者のペギーに告白し、20代で彼女と結婚したことを神様に報告。30代、徐々に体力が落ち“怖い”というオスカーを、ローズはこっそり教会へ連れ出し、死は怖くないのだと話す。40代になってオスカーはほかの女の子にキスしたことがバレてペギーに責められるが、ローズのアドバイスで仲直りをする。50代になったクリスマスの日、両親に会いたくないオスカーは仲間の協力を得てローズのデリバリー用トラックにこっそり乗り込む。自宅でオスカーを発見したローズは驚くが、叱ることなく優しく接し、両親を悪し様に言うオスカーを諭す。その言葉で思い直したオスカーは連絡を受けてかけつけた両親に素直に謝り、ローズの家で楽しいひと時を過ごす。
100歳の少年と12通の手紙の結末:オスカーが残したもの
翌日、60代のオスカーは急激に体調が悪化していく。70代、手術が成功したペギーが別れも告げられないまま退院していく。やがて100歳となったオスカーは昏睡状態になり、付き添っていた両親とローズが部屋を離れていたわずかな間に息を引き取る。デュッセルドルフ医師とともに遠い場所から葬儀を見守るローズ。助けているつもりが実は自分がオスカーに助けられていたことに気づき、ローズの心は愛で満たされる。
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