男はつらいよ 寅次郎春の夢の紹介:1979年日本映画。シリーズ第24作目。寅さんこと車寅次郎は、柴又にやって来た失敗続きのアメリカ人セールスマンのマイケルと言葉や文化の壁を超えて意気投合します。しかし、マイケルは寅さんの妹で既婚者のさくらにまさかの一目惚れをしてしまいます。
監督:山田洋次 出演者:渥美清(車寅次郎)、倍賞千恵子(諏訪さくら)、前田吟(諏訪博)、香川京子(高井圭子)、ハーブ・エデルマン(マイケル・ジョーダン)ほか
映画「男はつらいよ 寅次郎春の夢」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「男はつらいよ 寅次郎春の夢」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
男はつらいよ 寅次郎春の夢の予告編 動画
映画「男はつらいよ 寅次郎春の夢」解説
この解説記事には映画「男はつらいよ 寅次郎春の夢」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
男はつらいよ 寅次郎春の夢のネタバレあらすじ:起
船旅の途中、船内でうたた寝していた寅さん(渥美清)は、自分がサンフランシスコのチャイナタウンでFBIに追われる夢を見ていました。目覚めると、いつものように柴又に向かいます。柴又では、さくら(倍賞千恵子)は満男(中村はやと)を、アメリカ帰りの高井めぐみ(林寛子)が講師を務める近所の英会話教室に通わせていました。「とらや」に帰ってきた寅さんは、自分の部屋に大量に貰い物のぶどうがあるのを見て不機嫌になり、やがて和歌山へ旅に出てしまいます。柴又では、アメリカ人マイケル・ジョーダン(ハーブ・エデルマン)が頭を抱えていましたが、周囲には中々英語がわかる人がいません。
男はつらいよ 寅次郎春の夢のネタバレあらすじ:承
その頃、「とらや」では、めぐみの母・圭子(香川京子)が挨拶に訪れていました。そこへ御前様(笠智衆)がマイケルを連れてきました。学生時代に英語の成績が良かったさくらの助けを借りようとしたのです。幸い英語の出来る圭子がいたので事情を聞くと、ビタミン剤のセールスマンのマイケルは中々仕事が上手くいかず、金もないのでとりあえず宿泊先を探しているようでした。さくらは「とらや」の2階にマイケルを泊めてあげることにします。「とらや」の面々は何とかマイケルとコミュニケーションをとろうとします。マイケルは故郷の母に日本での日々を綴った手紙を書きます。
男はつらいよ 寅次郎春の夢のネタバレあらすじ:転
和歌山から帰って来た寅さんは、「とらや」でマイケルと対面します。元々アメリカが好きではない寅さんはマイケルを追い出そうとしますが、偶然に「とらや」を訪れた圭子を見るなり急に機嫌が良くなり、圭子が数年前に夫を事故で亡くしたことを知ると一気に一目惚れしてしまいます。その一方で寅さんはマイケルとは折り合いが悪く喧嘩をしてしまいますが、マイケルは寅さんがさくらの兄だと知るや謝罪します。寅さんはマイケルを受け入れ一杯やろうかと誘います。やがて、マイケルの元に、故郷の母から帰国を促す返信が来ました。相変わらず仕事が上手くいかないマイケルは、次第にさくらが既婚者であるにも関わらず想いを抱くようになっていきました。ある日、寅さんは圭子やめぐみらと談笑し、日本とアメリカの文化の違いについて語り合います。アメリカ人は日本人と違って思ったことは何でもオープンに話す、寅さんはアメリカ人みたいだと。めぐみはマイケルの気持ちを代弁し、果たして博(前田吟)は本当にさくらを愛しているのか問います。
男はつらいよ 寅次郎春の夢の結末
めぐみは、アメリカではボーイフレンドからI LOVE YOUと言われて嫌なときの断り方は「THIS IS IMPOSSIBLE(無理です。ごめんなさい)」と言うのだと教えます。寅さんは日本人は「目」で語るのだと言います。ある日、雨の中をこの日も仕事に失敗したマイケルが戻って来ます。マイケルは故郷の母から戻るように言われていると告げると、さくらに「I LOVE YOU」と想いを伝えます。さくらは「THIS IS IMPOSSIBLE」と答え、私は博を愛していると告げます。一方、寅さんは圭子とめぐみの英会話教室に入り浸っていましたが、そこに圭子の古くからの知り合いで、石油タンカーの船長の柳田(梅野泰靖)が訪ねて来ます。めぐみは寅さんに、柳田は圭子と結婚したいのだが、母はまだ踏ん切りがつかないのだと言います。寅さんはめぐみに母の背中を押してやれと薦めると、「とらや」に戻り旅の支度を始めます。寅さんはさくらから一連のやり取りの話を聞くと、「アメリカ人はお互いの気持ちを察することが苦手で、はっきり口に出して言わないと納得しない」というめぐみの言葉を伝えると、アメリカに帰るというマイケルを駅に送ることにしました。寅さんは電話でさくらに「博には黙ってろよ。仲良くやれよ」と伝えると、空港に向かうマイケルを励ましてそのまま旅に出て行きました。正月、アメリカのマイケルからさくら宛に手紙が届きました。手紙にはアメリカの日々と、博によろしく伝えてほしいと綴られていました。マイケルは寅さんから貰った帝釈天のお守りを大事に持っていました。その頃、寅さんはいつものように伊豆地方を旅していました。
以上、映画「男はつらいよ 寅次郎春の夢」のあらすじと結末でした。
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