間諜最後の日の紹介:1936年イギリス映画。サマセット・モームのスパイものの短編集「アシェンデン」のうち、2編を選んで長編化した作品。ピーター・ローレが「暗殺者の家」に続いてヒッチコック作品に顔を見せ、強烈な個性を発揮している。
監督:アルフレッド・ヒッチコック 出演:ジョン・ギールグッド(ブロディ/リチャード・アシェンデン)、ピーター・ローレ(将軍)、マデリーン・キャロル(エルザ)、ロバート・ヤング(マーヴィン)
映画「間諜最後の日」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「間諜最後の日」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「間諜最後の日」解説
この解説記事には映画「間諜最後の日」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
間諜最後の日のネタバレあらすじ:起
第1次世界大戦中の1916年5月10日、ロンドンで1人の男の葬儀が行われています。参列者が帰った後、棺が開けられるとそこは空っぽです。一方、空襲の夜、士官の服を着た男・ブロディがイギリス諜報部の本部に呼び出され、ある新聞を見せられます。驚いたことにそこには彼の死亡記事が載っていました。彼は政府によって死んだことにさせられたのです。こうしてブロディは半ば強制的にスパイになるように求められます。彼は元々は小説家。愛国心も強いので、その任務を引き受けることにします。新しい身分証明書も与えられ、名前はアシェンデンとなりました。
間諜最後の日のネタバレあらすじ:承
彼は早速スイスへ。そこにいるドイツのスパイが中東で政治工作を計画しています。アシェンデンの任務はその正体を暴き、殺害することでした。殺害には、諜報部から紹介された”将軍”というあだ名の奇妙な小男の手を借りる予定です。前任者の情報では、スパイはあるホテルに滞在中。ホテルへゆくと、妻だと主張する女性がアシェンデンの前に現れ、彼を驚かせます。「夫婦に偽装したほうが敵を欺ける」と考え、諜報部がわざわざその女性・エルザを派遣してきたのです。ところがエルザの美しさに魅了されたマーヴィンという男が彼女に付きまとうため、この策はかえって迷惑となります。
間諜最後の日のネタバレあらすじ:転
アシェンデンは合流した将軍とともに情報提供者のオルガニストに接触するため教会へいきますが、彼は殺されていました。しかし、その手に握られたボタンがキッカケとなり、ホテルのカジノでその殺害者らしき男を見つけ出します。おそらく彼がドイツのスパイでした。アシェンデンたちはその男をうまく誘い出し、一緒に山に登ります。高い崖まで来た時、アシェンデンは弱気となり、遠く離れた展望台まで1人歩いていきます。彼が望遠鏡で崖の様子を見ていると、殺人に慣れた将軍の方はあっさりと一緒にいた男を突き落とし、さっさと任務を終えるのです。
間諜最後の日の結末
しかし諜報部からの電報で男はスパイではないと判明。さらなる調査の結果、マーヴィンがスパイだということがわかります。しかし運悪く、スパイの任務が嫌になったエルザがマーヴィンと共にスイスを逃げ出そうとしていました。彼らが乗ったコンスタンチノーブル行列車にアシェンデンたちも乗車。やがてイギリス空軍が爆撃したため、列車は大破します。このせいでマーヴィンと将軍は死亡。しかしイギリスは戦争で大勝し、アシェンデンとエルザはスパイ稼業から足を洗うのです。
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